2016年3月13日日曜日

競争戦略は嗜好品




楠木建の「好きなようにしてください」。
「競争戦略は嗜好品」って話が面白かった。

巷では
(1) 好きなことで勝負しろ
(2) いや、好きなことで勝負してもダメだ。需要があるかどうかで考えろ。
(3) いや、需要があるだけじゃダメだ。競合他社がいないブルーオーシャンを作り出せ
(4) いや、ブルーオーシャンで勝負しても、すぐ競合他社に飲み込まれる。自分が好きなことじゃなきゃ続かない ( → (1)に戻る)

などなど、競争戦略に関していろんなことが言われています。
でもこう言うのって正解があるわけじゃなくて、
「自分が気に入るものを使えばいい」
「気に入らないものは使わない方がいい」
ってのが著者の主張です。
それが、「競争戦略は嗜好品」の意味。
なるほどね。
いろんなことを考えすぎて自分を見失ったり、逆に自分がやりたいことにこだわって需要のないことをしてしまったり、結局どうしたらいいんだろう?ってことはよく思うけど、こんなの正解はないから、その時その時で納得できるものを使えばいいってことなんだね。
(あとは、戦略は随時修正する必要があるって話もあるのですが、それは次のエントリで)

これ、「こういう考えもある」「ああいう考えもある」ってのに振り回されなくなるヒントになるかも。そんな本でした。

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