2013年4月9日火曜日

中身とタイトル違いすぎ - 「日本人のための世界史入門(小谷野敦)」



たまには期待外れだった本を紹介します。


最近、本のタイトルでマーケティングをしている本多いですよね。
タイトルと中身が合っていない本が多くて本選びが難しいです。
この本もそんな1冊でした。


この本、タイトルが「入門」なのに、内容が全然「入門」じゃない(体系立った書き方でもないし、初出の用語解説などもない)です。
世界史の全体観をとらえたいと期待して読んだら、かなり期待はずれでしょう。
内容は、とりとめない歴史エッセイです。

しかもこれ、新潮新書です。
単行本ならタイトルでマーケティングするならまだしも、新書でこれをやると、レーベル全体に傷がつくのではないでしょうか。


蛇足ですが、この本は「日本語がグダグダ」という難点もありました。これは、今回のブログのテーマと関係ないので省略します。


私は基本的には面白い本しか紹介しません。本がつまらなかった場合は、黙って読むのをやめて捨てれば良いと思っています。
それに、いちいちつまらない本を紹介していたら、私にとっても、このブログを読んでくれている人とっても時間の無駄だし。

しかし今回は、タイトルでマーケティングしすぎるのは「読者に不愉快な経験をさせる」というメッセージを込めて、ネガティブブログを書きました。

では。

今度からまた面白い本を紹介します。

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1つだけ面白かったこともありました。

歴史の解釈は後付け。偶然起こっただけのこともたくさんある。
例えば、「適者生存」の理屈も怪しい。偶然生き残ったものでもあとから適者だということが出来るから。
まあ、そうかも。

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