2012年1月4日水曜日

ブラック・スワン降臨(手嶋 龍一)感想





ブラック・スワン降臨―9・11‐3・11インテリジェンス十年戦争 [単行本]

手嶋 龍一  
を読んでいます。
先日のビブリオバトルでネオサピさんが紹介していた本です。
普段なら手に取らないタイプの本ですが、これはかなり興味をそそられたので買いました。
途中なのですが、ここまででも面白かったので感想書きます。(明日から会社が始まってしまうし)

ブラック・スワンとは、直訳すると「黒い白鳥」。
しかし実際は「黒い白鳥」はいません。
このことから、ブラック・スワンとは、「本来はあり得ないこと(なのに起きてしまったこと)」を表す言葉として使われています。
そして、アメリカの9.11、日本の3.11がブラックスワンだったということです。

全体としては、9.11へのアメリカの対応、3.11への日本の対応を、「インテリジェンス」を軸に分析しています。

「インテリジェンス」は、この本の中では「国のトップが決断をするための整理された情報」という意味と思われます(私の解釈です)。
そして、アメリカではインテリジェンスが機能しているが、日本ではそれが無いと、この本では言っています。

今読んでいるところは・・・
日本でインテリジェンスが機能していないことが、3.11で露呈してしまった。インテリジェンス不在の中、菅直人は大局観を失い、マイクロ・マネジメントに逃げた。
というところを描いています。
なるほど。インテリジェンスを軸に3.11を読むというのは良かったです。
3.11についてのノンフィクションは、これまで読んでいませんでしたが、幾つかあたってみようかなあ、と思いました。


感想は以上ですが、おまけです・・・
ここ数年、自己啓発色の強い本を多く読んできました。
自己啓発の本を読むと、何かやる気が出るのですが、もし読まなきゃやる気が出ないというならそれはもう麻薬みたいなものです。
読まなくても、やる気が出るように工夫します。

かわりに(?)、今年は、モノを知るための読書を増やします。

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