2012年11月19日月曜日

その時その時で読む本がある「夜のピクニック(恩田陸)」


普段なら読みきらないような本を読みました。
せっかく読んだので、感想を残しておきます。

前のエントリ
人生を旅した気分 - 旅のラゴス(筒井 康隆)
に続いて、数ヶ月前飛行機の中で読んだ本です(飛行機の中で、読む本が限られていたので読み切ったのです)。

まずこの本、「面白い」と言っておきましょう。
青春です。

高校のビッグイベント「歩行祭」(2日間ほとんどぶっ通しで80km歩くイベント)を通じて、高校生の友情、恋愛、家族のゴタゴタ等が描かれています。
(皆さんはこんなイベント経験したことありますか?私はこの本を読むまで聞いたこともありませんでした)

2日間歩き続け、眠さ、疲労のピーク時、いつもと違う非日常的空間だからこそドラマチックな事が起こる
自分も歩行祭に参加した気分になる、良くできた小説だと思いました。

しかし、高校生の友情、恋愛については、さすがにあまり共感できませんでした。
さすがに今の私は高校生とはリアリティが違いすぎるのでしょう。

その時その時で読む本がある、ということですね。いくら面白い本であっても、タイミングを逃すと意味が無い。
私はこういう本を高校生のときにもっと読んでおいた方が良かったのだろうな、と思いました。
まあ、過ぎ去ったことは仕方ないので、今読むべき本をしっかり読んでいきたいと思います。
本だけじゃなく、あらゆる体験がそうです。今すべき体験を時機を逃さずしていかないといけませんね。

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