2011年6月12日日曜日

グローバルキャリア ―ユニークな自分のみつけ方 [単行本(ソフトカバー)] 石倉洋子 (著)


★★★★★(5段階評価)

グローバル社会をどう生きたらよいか、その発想がわかりやすく書かれていて、すごく参考になりました。

1.要約
グローバル化した世界で戦略を考えるには、次の3つがキーワードとなる。

「オープン化」
自分を狭い箱に閉じ込めない。たとえば大学の専攻などだけで進路を決めてしまわず、新しい分野を次々に開拓する。
「ORをANDにする」
「ユニークさ」
力を発揮するにはユニークさが必要となるが、ユニークであるためには能力を組み合わせる必要がある。ひとつ選びとったら他は捨てる(OR)の発想ではなく、色々な能力を身につける(AND)発想が必要になる。

この他、ワーク・ライフバランスを考えるのにもORをANDにする発想がないとうまくいかない。

2.感想
今まで読んだことない著者の本は、物事を(私にとって)新しい言葉で説明していて面白いです。
グローバルで戦う必要があるということは、数多くのビジネスマンが主張していることですが、どういうアクションをしたらいいかは結構みんな迷っているところなのではないかと思います。英語が話せればいいというわけではないことは、みんな薄々気づいているところでしょうが。
その点本書は、どのような発想を持てばよいか、(割と)具体的な3つのキーワードで書かれていてわかりやすかったです。
この3つの発想から、またアクションに分解していけそうな気がします。

特に面白かったこと2点
1つ目は、「好きなことがない」という悩みに対するアドバイスで、「好きなことを1つに絞らず複数やるつもりでいい(ただし音楽・スポーツなど尋常じゃないコミットメントが必要な分野は別)」
というもの。
これもORをANDにするの発想から出てきているのだと思います。

2つめ。
「日本では、ICTがもたらしているダイナミズムを感じられない」。ということ。私は情報通信技術は結構好きですが、確かにこれによるダイナミズムはあまり感じません。アメリカに行ったらもっとその可能性を感じるのでしょうか。
何とかしてアメリカで仕事をしたいです。

<その他メモ(多少、私の言葉に置き換わっています)>
・ 「変化が日常」の今日においては、計画は大まかに立てて、実行しながら見直せ。
・ あなた自身が主役であれ
・ 学生時代のキャリアビジョンに見切りをつけろ
・ オープン化の繰り返しで、キャリアを作る

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この人の本も、前々から読もうと思って数か月手が出ていませんでした。そういう本に次々手を出しているところです。
読めて良かった!

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