2015年5月19日火曜日

自分で選べない奴はすべてを選ぼうとしてしまう「エッセンシャル思考」

「エッセンシャル思考」を読みました。



成果を出すには、8:2の法則(つまり全労力の2割が成果の8割を生み出しているという法則)が重要。
なので、一番重要な(エッセンシャルな)ことにフォーカスしろというのが主張。
不要な(エッセンシャルじゃない)8割をそぎ落とすための工夫があれこれ書いてあります。

私としては集中だけじゃなくて発散も必要だと思っているのですが、集中フェーズには良いかもしれないです。
目的を失った習慣とかって、気付くと溜まっていきますからね。

特によかったのは、

選ばない生活を続けていると、選ぶということを忘れてしまう。そして他人が選んだことを黙々とやるようになる。そういう人はあらゆる仕事を引き受け、無理難題をあきらめない。自分で選べない人は逆にすべてを選んでしまう。

という話。
たしかに、状況に適応しすぎていると、その場その場では選んでいるつもりでも、トータルでは(長期的観点には)一貫性のない選択ばかりしている、というか、気づいたら何がなんだかわからなくなっている、というのはよくわかります(身を以て)


一つ、私としてはあまり納得できなかったのは・・・
著者は、あれこれ手を出さずに、熟慮の上エッセンシャルなものだけを選び取れ、といっていますが、私はあれこれ試さずにエッセンシャルなものがわかるとは思えません。

ま、全体的にはおもしろかったです。

そのほかおもしろかったことは以下

・・・

・ 選択はトレードオフ。すべてを選ぶことはできない。
・ 重要なことを選び取るには、睡眠、心の余裕などのコンディションが重要
・ 自分にとってエッセンシャルなものが何かは、熟慮の末に選び取るもの。
・ 何かを引き受ける前に5秒考えろ

・・・
余談

本書は、ビジネス書大賞の書店賞をとったようで、
Zero to One(大賞)、How Google works(準大賞)、と並んでいました。
しかし、私の感想では、本書は上記2書に並ぶほどのレベルではないと思います。

0 件のコメント: