2012年9月23日日曜日

【英語の話】多読はビジネス書でどうぞ




"Lean for Dummies"
という本を読みました。
「誰でもわかるリーン」といった意味です。
(リーンはトヨタ生産方式をもとに作られた、無駄無く製品やサービスに価値を賦与していくという一種のモデル・手法です)
平易な文体でわかりやすかったです。


さて、この本に限らないのですが、今日は最近洋書の読み方について思うところがあったので、簡単に記します。

私より英語が得意な人は無視してください。


<洋書の選び方 = 簡単なビジネス直結型の本を読みましょう>
英語の本で、"○○ for Dummies" や、"Complete Idiot's ○○"といった本が、たくさん出ています。
どちらも、初心者向けに、ある領域を解説した本ですが、結構マニアックな領域まで出版されています。
A5~B5くらいの大きめの本で300~400ページくらいあるものが多いので、日本の新書と比べたら2~3冊分くらいでしょうか。

最近、このシリーズは英語学習者に最適だなと思っています。

私は、日本で英語を勉強して、いざ洋書を読もうと思った時、本によって読める本読めない差が激しすぎて、本選びに苦労した経験があります。
その点このシリーズは英語のレベルが高すぎて読めないということがないです。

「英語は得意だが、何でも読めるというレベルではない」という場合、"○○ for Dummies" "Complete Idiot's ○○"から選ぶのがお勧めです。

洋書解説の本・サイトは結構見ましたが、とにかく小説の紹介が多いのです。
「英語を勉強して、英語の小説を読めたらかっこいい」という気持ちはわかります。しかし多くの日本人英語学習者は、身につけた英語が仕事で活かせてナンボのはずなので、もっと英語をビジネスで活かす方向に導いてほしいですね。


<電子書籍と辞書>
若干話が変わります。
洋書の読み方として、「リズムを崩さないために辞書は引かない」という考え方があります。確かに1ページ読むのに10回も辞書を引くようでは読むスピードを上げるトレーニングにはならないでしょう。

しかし、Kindle Touchを使って、考え方が変わりました。
タッチパネル式の電子書籍リーダーであれば、単語をタッチするだけで英英辞典が引けるので、リズムがあまり崩れません。
辞書を引いても出てくるのは英語なので、モードが変わってしまうということもないです。
私はKindleで辞書が引きやすくなったおかげで、今までよりも難しい本を読めるようになった気がします。
これが15,000円程度で買えるのだから、英語学習者(初級者は除く)にはとても良い投資だと思います。

なお、初級者がいきなり洋書を読むのはやめたほうが良い、というのが私の意見です。難しすぎるからです。
初心者向けの素晴らしい教材がその辺の本屋で手に入るので、まずはそういうものを使って勉強したら良いと思います。

きみはきみの真夏を持っているかい?ー「超訳ニーチェの言葉II(白取 春彦訳)」

きみはきみの真夏を持っているかい。
あるいは、きみ自身の真夏が来ることを本当に願っているか。

(ニーチェ)

しばらく、ブログを書くような気分ではなかったので、休んでいました。
久しぶりの更新です。





前作「超訳ニーチェの言葉」が面白かったので、続編を本屋で見て即買いしました。
(前作は、私の2010年ベスト4に入っていました。写真は、黒が第1作、青が第2作です)

本作も面白かったです。

体裁は、完全に同じ。
ニーチェの名言をとりだして、現代人に分かりやすい訳で紹介しています。

したがって、私にとっては、使い方も前作と同様です。
せせこましいこと、汚いこと、硬直的なことを考えたりしたとき、心の余裕、弾力性を取り戻すのに役立つ。
そういう本です。

例えば、自信を失って積極的な判断が出来なくなっているときに

若者よ、勇敢であれ。人が恐れるほどに勇敢であれ。

なんて名言を読むと、多少積極性を取り戻せるわけです。
自分が若者かどうかはこの際置いておいてください。


普通に生活していると、どうしてもロクでもないことを繰り返し考えたりしてしまうものだな、と思います。
気を取り直してポジティブに活動しなおすやり方は色々あるでしょうが、この本はとても効果ありました。


前作と本作、どちらが優れているということはないと思うので、とりあえず読んでみたい人は、中古で安く手に入る前作から読んでみるのもよいでしょう。

なお、本著で特に私が戒められたのは次の教えです。

いつも冷静で理性的であろうとするな。肩がこるし、窮屈だ。

2012年9月1日土曜日

<リーン・シックスシグマ> The Complete Idiot's Guide to Lean Six Sigma [Kindle Edition]



会社のプロジェクトが、シックスシグマのフレームワークを使って組み立てられているので、
「The Complete Idiot's Guide to Lean Six Sigma」
という本を読みました。
「誰でもわかる、リーン/シックスシグマ」
みたいな意味です。

(Kindleで読んだので、写真もKindleになってしまいました)


例えば、シックスシグマのフレームワークに、「DMAIC」というのがあります。
以下の順番で物事を改善するとうまくいく、といった枠組みです。

Define ⇒ スコープをきめる
Measure ⇒ 現状を測定する
Analyze ⇒ 根本原因を分析する
Improve ⇒ 改善する
Control ⇒ 改善が定着するようにする

例えばこういうフレームワークにのっとって、プロジェクトプランが考えられているということです。

言われてみると、どの言葉もやけに文書中に登場します。
しかし、どれも簡単な単語なので、プロジェクト文書中に出てきてもほとんど注目していませんでした。一応文字どおりの意味で理解できるので。
しかし、この文脈の中で出てきているとわかると、プロジェクト文書がより理解できるようになりました。

例をもう1つだけ。
プロジェクト責任者のことを「デプロイメント・チャンピオン」と呼んでおり、なんかニュアンスがよくわからないな、と思っていたのですが、シックスシグマ用語だとわかってすっきりしました。



ということで、今知りたいことがいっぱい書いてありました。
読んで良かった~
会社が準拠しているコンセプトとか、フレームワークってのは、早めに抑えないといけないんだよなあ・・・
一般的なPMBOKなどの知識ではなく、こういう勉強をまずするべきでした。

(休職派遣直後、派遣元の昇給条件になっている資格を無理やり取って、派遣先の勉強がおろそかになった代償はそれなりにあったと思って、反省しています)

それにしても、ITの頭だったのが、徐々にメーカーの頭になってきたのは良いことだと思っています。


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余談ですが、英語の本を速読するのは久しぶりで、最初全くスピードが上がらなかったのですが、後半、全盛期に近い(と思う)スピードが戻ってきました。
眠らせていた英語力がいざという時本当に戻ってくるか少し不安に思っていたのですが、安心しました。

わかりやすく、もののけ姫風に言うと
「戻って来た!黄泉の国から戦士達が帰って来た!」
という感じです。

え?わかりにくい?