2009年6月29日月曜日

拒否できない日本

立て続けに政治関係の新書を読んだ。
専攻してきた経済学・社会学の関連領域のはずなのだが、新書レベルでも目から鱗が落ちまくり。私は6年間何をしていたのか?

本書でも、政治というのは、相手を出し抜いたり、約束を破ったりしながら行われるものだというのがわかる。
想像だが、アメリカなどでは、相手をうまく出し抜いてでも自国の権益を維持・拡大するのが外交手腕だと思っていいるのではないか。この発想は、国民のメンタリティにも影響しそうだな。
一方日本の首相では、そういうがつがつした人を見たことがない。日本では政治はクリーンなものという愚民政策(?)が行われており、政治の汚い部分はあまり国民に知られることがない、もしくはうまくコントロールされて国民に知らされているから・・・なのかな?

2009年6月28日日曜日

石油の支配者 (文春新書 662)

本は買わずに、オーディオブックだけで聞いた。

投機的ファンド、そしてその背後の国際政治力が石油の価格を決める、といった話。

個人的には、ピークオイル説を無批判に信じてはいけないという話が面白かった。勉強不足でした。

最近「映像の世紀」「ワールド・オブ・ライズ」そして本書を読んできた感想としては、政治というのは私が想像している以上に何でもありだということ。これも勉強不足だった。きっと政治のためにはあらゆること(武力・思想・学術研究・技術とか、きっと本当にあらゆること)が動員されるのだろう。

ワールド・オブ・ライズ

中東でのCIAの活動を描いた映画。

今後、アメリカ映画を見る機会はきっとまだまだいくらでもあるだろうから、CIAについて調べて(検索して
から見ることにした。

すごくおおざっぱに言うと、
・ CIA・・・スパイ

ちなみに
・ FBI・・・警察

おおざっぱすぎるかもしれないけど、これを把握するときっとアクション映画を今までよりもより楽しめる。

感想
私のような法治国家の一般市民には想像しにくいことだが、私たちが住んでいる国の外(中東とか)にも中(CIA)にも、私たちが守っているのとは違うルールで動いている人たちがたくさんいるんだろう。

人はアウトプットで評価される

仕事が一時的に暇になり、一人の時間が増えたせいか、自然にインプット偏重生活に入っていた。
人はアウトプットで評価される、ということは昔からわかっていても、インプットに夢中になり出すと、アウトプットを度外視した方向に流れて行ってしまう。なぜか自然に流れていく。

集中と発散のバランスを考えるとよい、という話もある。年をとればとるほど発散の方向に向かっていく気がする。
体が自然にそれを求めているのかもしれないが、単に意志(集中力)が弱くなっただけのような気もする。

2009年6月19日金曜日

Dance Dance Dance (下)

自分なりのステップがある人は、それに従って踊り続ければいいのだろう。
自分なりのステップがない人は?

後半も面白かった。が、村上春樹の小説を立て続けに読んでいたせいなのか、何かに対してがんばるという気が起きなくなってきた。
私の感覚からすると、登場人物たちが、「いい感じで時間を過ごす」ことに力を使いすぎている。
逆に(?)根性を出して汗水たらしている人がほとんどいない。
それぞれ、何か苦しいことはあるのだろうが、根性は出していない。
根性を出しても解決しないことに取り組んでいるのだから、それはそれでよいのだろうが、私の自身の「根性でがんばる」という気持ちがしぼむのは困る。

現実世界は、根性で解決するほうが早いことが山ほどあり、そういうことと並行してステップを踏み続ける必要があると思う。村上春樹が言いたいのは、そういうことは並行してはできないということなのか。

2009年6月11日木曜日

裸足の1500マイル

人種差別的な思想のもと、オーストラリアではアボリジニの子供は親から強制的に隔離されて英語で教育を受けるという制度があった。その話。
これに限らないが、人間の歴史では数々の非人道的な制度があるものだ。しかも制度を作る側、執行する側はそれが正義だと思いながら。
正直、私にとっては今は他人事だが、こういうことが地球上で頻繁に起こっているということは、私にも起こりうるということだ。
恐し恐し。

ダンス・ダンス・ダンス(上)

まだ上を読んだ段階だが、これはかなり面白い!
何かに感動するかは、その時のコンディションによるってことは何度も書いたけど、それにしても振れ幅というものがある。
これは大体どんな時でも面白いだろう。
自分にとって新しいもののとらえ方とか、新しい説明の仕方がたくさん出てくる。
となると、現代社会を新しいやり方で説明している可能性があるという理由で、最新小説(1Q84)も読んでおくべきか。

小説家って、どんな気持ちで捜索しているのかよくわからないが、結構ふざけながら書いているのかもしれない。
「味に勢いのある」食べ物を食べたくなった。

村上春樹と宮崎駿の共通点。
あらすじが面白いのではなく、隅々まで見る価値がある。

2009年6月5日金曜日

セミナー動画

Youtubeでセミナー動画を探すと、結構いろいろあるものだ。

日本語のセミナーは、じっくり勉強できるほど充実していないが、面白いのもちらほらある。
私は主に、勉強のとっかかりの一つとして利用している。
著者がしゃべっている様子を見るのは、勉強のとっかかりとしては良い。
手が出しにくいジャンルの勉強も、うまくとっかかりを作るとスムーズに入っていくことができるものだ。

ちなみにこれは大前研一がしゃべっている様子。


映像教材つながりでもうひとつ。
今、2年ぶりに「映像の世紀」を見ている。
これは、1~2年に1回見てもいいかもしれない。
今丁度、大恐慌の後、ヒトラーが失業問題を解決して一気に権力を獲得するあたりを見ている。
歴史が繰り返さないといいですね。

2009年6月1日月曜日

Wikiの得意なジャンル

「映像の世紀」を見ている。
これは、2年に一度くらい見てもいい。1年に一度でもいいかな。

今丁度ファシズムあたりを見ているのだが、民族の復興とかをスローガンにして鼓舞すると、どうしても過去の歴史を見て一番領土が広かった時を目標にしてしまうのかもしれない。
古代ローマ帝国の復活とか、ゲルマン民族の復権とか。
そうすると、あの辺は国が密集しているので、すぐに戦争がおこっちゃう。ひー

今回は、キーワードを書きだして、検索しながら観ている。
もちろん、フリーソフトを探して、効率よく検索できる工夫も怠らない。
検索していくと、Wikipediaの中でも戦争関係の用語はすごく充実していることがわかる。
Wikiで集団の知恵を集めると言ったとき、集まりやすいジャンルと、そうでないジャンルがあるのだろう。