過去10年間で面白かった本ベスト10をまとめます。
1.反脆弱性(ナシーム・ニコラス・タレブ)
この10年一番繰り返し読んだ。「身銭を切れ」も面白い。運動など無理気味に身体に負荷をかけた時により強くなって復活するという意味での、身体的な反脆弱性は年齢的にも限界を感じるが、幅広く経験をしてその中から良い知見を手に入れるという意味での反脆弱性(バーベル戦略)はまだあると感じている(※1)。
「ブラック・スワン」「まぐれ」も面白かった記憶があるがKindle版が無く(紙の本は字が小さすぎて)、もう一度読むのはちょっと無理。ぜひKindle版出してほしい。
2.書くことの不純(角幡 唯介)
著者別で言うと、この10年で一番読んだのは角幡氏の著作。その中で一番面白かったのはこれ。他の著作「そこにある山」「新・冒険論」「43歳頂点論」「狩りの思考法」など、大体どれも面白い。昨今の経験体験重視、自力・手触り重視の考え方はこの著者の影響も大きい。
3.騎士団長殺し(村上春樹)
ちょうど主人公と同じくらいの年齢の時に読んだのも良かったか。
なお、その後サバティカルで、村上春樹的凪生活を少し作れたのだが、凪を作れば人生を変える何かが起きるってことでは当然無い。経験体験は自分で取りに行く必要がある。
4.勝間式超ロジカル家事
今の自炊を含む家事のやり方は自分流にはなってきているが、土台を作ったのがこれ。これを読んでヘルシオもホットクック(2台)も買った。ネットスーパーもよく使うようになった。生活へのインパクトという意味ではかなり大きい。
他の著作では「勝間式超ロジカル選択術」も面白い。
5.ファスト&スロー(カーネマン)
他にも認知バイアス修正系は色々読んだが、土台としてはこれ(長いのであまり読み返してはいないが)。自分の直感をあまり信用しなくなった。
ただカーネマンはその後自殺(安楽死)。認知バイアス・合理的意思決定みたいなものに一番敏感だった人間が最後それを選ぶのかよとは思った。
「ノイズ」も長々してはいるが面白い。人間には常にブレがある。自分に過剰な一貫性を求めるのは間違いの元。サイコロにはばらつきがある。一度で全部結論を出さなくても良い。
他に認知バイアス修正系で分かりやすかったのはロルフ・ドベリの著作ではあるが、この人は平均への回帰を理解していなかったりと、何か勘違いしているところは散見される。ドベリ一本で行くのは危ない。
広い意味で認知バイアス修正系で面白かったのは以下もある。
「人が自分をだます理由」
「インテリジェンス・トラップ」
「失敗の科学」
6.激走!日本アルプス大縦断
2012年大会のもの。映像も込みで。「激走!日本アルプス大縦断2018」も面白い。
レーサーのような体力は無いとしても、日本アルプスに積極的に行きたいと思うようになったのはこれがきっかけ。
7.人生後半の戦略書(アーサー・C・ブルックス)
前半の流動性知能と結晶性知能の話が面白い。人生後半、発想・活動等を変えると良いことはいろいろあるだろう(スイッチのようにガッチャンと変えるのではなくGradualなものだとは思うが)。後半は精神世界の話になっておりよくわからない。
8.不完全主義(オリバー・バークマン)
仕事では「作り込んでから動く」という行動パターンが多いのだが、人生はそうでもないということのリマインダ。「限りある時間の使い方」も面白い。
9.DIE WITH ZERO
思い出の資産価値、複利効果、配当は事前に考えているよりはるかに大きい。人生は思い出作り。というメッセージが良かった。ただ本書の主張のように死ぬ瞬間ゼロを目指すというほどでは全然ない。的が小さすぎるし、最後はコントロールが効かなくなるわけだから、狙ってできそうな気がしない。それに私は(性格上)経済的余力やバッファみたいなものが十分あるほうが行動力出る。若くて活力があるうちの行動力を減らして死ぬ瞬間の資産額を0に調整しに行くとしたら何かがおかしい。そもそも思い出を作ることが主眼であり数字を調整することが主眼ではないからな。
10.シンプルで合理的な人生設計(橘玲)
生き延びる土台さえあればその上でどんな非合理的なことをしようがその人の勝手、というメッセージが良かった。一種のバーベル戦略。氏の他の著作も結構読んだ。他のも面白い。
以上、ベスト10でした。
読んだ瞬間面白かった本は他にもあったような気がするが、今の視点でもなお良かったと思う本を選んである。
知識拡充系の本(歴史・社会・理科的なもの)も読んではおり、一つ一つが自分の世界観形成に寄与してはいるとは思うが、1冊で上記のようなベスト10を超えるのは無い。
あとは、本として面白かったかだけでなく、自分のアクションに結びついたかどうかも考慮している。
次の10年も、自分の世界が拡張・刷新される本、アクションが変わる本を読んでいきたい。
あとは、反脆弱性、角幡氏が長期間トップに居座ってしまっているのでこれらを更新する(なんなら覆す)何かを探していきたい。
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追記)
認知バイアス・合理的意思決定系も、大体わかったというところもあるので、追加でさらに精力的にインプットしなくても良いかも。
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※1)
これが一つの結晶性知能の作り方という気もしている。
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Kindle本への(アフィリエイト)リンクはnoteにまとめた。
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過去の年別面白かった本ランキング。