2023年8月2日水曜日

旅をしながらものを考えたいならポメラがベスト

先日、山の後松本を半日くらい観光してみました。
その観光の話は置いといて、その時に取ったメモの話をしたいと思います。

旅の後メモを見返してまず気づいたのは、福島の時はポメラを持ち歩いていたので、かなり膨大なメモが残っていたけど、山装備の今回はポメラやノートなど、記録するための道具がスマホだけなので、記録量が福島の時と比べて段違いに少ない。
さらに、スマホにメモが残っているといっても、あくまで第一感のようなものが単語で書いてあるだけ。
福島の時は、メモだけではなく、その場でポメラで文章化して、思考を進ませているので、思考の進み具合という意味では大分感触が違う。

思考を進めるためには、そのための道具がいる。
ポメラがある方が生産性が高い。
ノートは電車の中では書きにくいのが微妙。
カフェにいる時間やホテルステイが長いときはノートも良いかも知れない。
しかし、旅の間、ポメラやノートを行ったり来たりするよりは、ポメラ一本化の方がいろいろ考えられる気がする。

PCも試したいが、PCはポメラほど気楽に・スピーディーに開けないだろう。
その点からも、ポメラが現時点ベスト。

ただ、長めの旅だったら、PCも持っていきたい。
バックパック一つで、PCもポメラもとなるとさすがにものが多すぎる感じがするな。 
その辺はもうやりながら感触掴むしかないな。

テント泊の試行錯誤・気づいたこと7点


3年間テント泊から遠ざかっていたのですが、久しぶりに再開して、試行錯誤したこと・考えたことを7点まとめました。

一般的にこうしたら良いですよというアドバイスではなく、あくまで「私は自分の体力・山のレベルなどを考慮してこうしている・こう考えている」という個人的な試行錯誤と考えをまとめたものです。
ではどうぞ。

1.3年ぶりだと、道具が経年劣化を起こしている。
一番問題があったのは、テントのポールの中のショックコードが伸びきっており、ポールがつなぎ合わさらないことでした。
事前に家の庭で組み立てたときに気づいたので、「山の中でテントが立たない」という事態は避けられましたが、これが山の中で起こったらと思うと怖いですね。
久しぶりに使う道具で、もし使えなかったらヤバいものは事前にチェックしておくべきのようです。
なお、ショックコードの張り替えは、簡単に自分でできました(モンベルで店員さんに相談したら3mmの丸ゴムでOKとのことなので、それを使った)。ステラリッジ2の場合、ショックコードは1本2.9m、2本で5.8mで良いらしいのですが、失敗する可能性も考えて私は2本分で7m買いました。そんなに高くないしね。
あと、このほかの経年劣化としては、グラウンドシートが加水分解を起こしており、表面が剥がれてきていました。これは実用上の問題はないのでそのまま使いました。

2.45Lのザックに納めれば世界が変わる
最初は60Lでも余裕無いと思っていたのに、慣れてきたら不思議なことに45Lのザックに収まるようになりました(マットは外付け)。
収まるようになった要因は、炊事用品を見直したというのもありますが、一番大きかったのは「なんかキツくてもとにかく押し込めばOK」という発想に変わったことだと思います。
最初は、力尽くで押し込んだらポールが曲がるのでは?登山道具同士がぶつかって傷つくのでは?といった心配から、あまり思い切りいけなかったのですが、扱い方にも慣れてきて、基本的にはグイグイ押しこめばOKと分かってきました。ザックが小さくなればその分軽くなるのはもちろんですが、何よりもインパクトを感じたのは、公共交通機関で移動しやすくなったということです(60Lのザックを持って満員電車に乗るのは結構大変)。
これは世界が変わりました。これまで、平日移動は通勤ラッシュとぶつかるのでなんとなくためらってしまいましたが、その心理的ブロックがかなり無くなりました。

ちなみに、重量をその状態で計ったら、食料4食分+行動食(1泊の標準セット)、水なしで、11.4kgでした。
この中に、減らす余地があるものとして、Fire Tablet、Kindle、カメラ、ウィスキー200ml、バッテリー(2個持っているので電子機器を減らせばバッテリーもスマホ用だけでOK)なども含まれています。
山行の計画によって、こういう娯楽系は外して減らせます。
ベース10kgくらいまで落とせれば、縦走も現実的になる気がする。

3.ショルダーハーネスのポーチは非常に役立つ
ザックが重いと、ザックの上げ下げが大変なので、ポーチから財布・スマホなどを出せるのは非常に便利です。最近ショルダーハーネスにスマホが収納できるザックも多く売っているので、そういうの買おうかな。そうしたらポーチ類の分も重量を減らせるし、写真というアウトプットももっと出せるので。
(その場合、まだ3年しか使っていない今の45Lのチャチャパックを引退させるのが忍びなくて、買い換えるのをためらっています)

4.ミニマルなマットは厳しい
Evenewミニマルな200g以下のマットと、ごく一般的と思われるサーマレストのZ-Lite(400g程度)の両方使って比べてみました。
慣れの問題もあるかも知れませんが、現時点では200g強の差であればサーマレストを使いたいです。
ミニマルなほうは、雷鳥沢のようなかなり整地されているキャンプサイトでさえ小石の突き上げを感じて、私にとってはデメリットが大きいので。

5.シュラフもバリエーションを試したいが高いので保留
私は寒がりなので、一般的に夏山に必要とされる「モンベルのダウンハガー#3」よりも一段階分厚い#2を使っています。
これだと、夏に2000m以下の樹林帯の中に泊まるときは確かにちょっと暑すぎます。なので、少し薄くすることはできそうです。
しかし、2500m付近の稜線に泊まったときなどは今持っている#2でも丁度良いという気もします。

ということで、宿泊地によっては軽量化の余地はあるので様々なバリエーションを試してみたいところですが、シュラフは高いんですよね。なので、一旦保留中です。

6.酒はいらないかも
普段あまり酒は飲まないものの、山の中で(その日の行動終了後)酒を飲むのはわりと好きなので、ウィスキーを300mlのペットボトルに必要な分だけ入れて持ち歩いていました。
ウィスキー60mlでハイボール1缶くらいのアルコール量になるので、300mlフルに入れたらハイボール5缶分くらいになります。私はそこまで飲まないので、大体1泊120mlくらいを目安に持って行っていました。
しかし、2週間ほど前、長衛小屋のテント場で酒を飲んでぼんやり歩いていたら思い切り捻挫して、しばらく何もできません(未だに完治していない)。
テント場で酒を飲む楽しさはあるものの、貴重な夏山シーズンの数週間を失うリスクを考えると、テント場であまり酒を飲むのはやめようかなと思い始めています。

7.食事はモンベルのリゾッタ中心
最初は自炊もこだわっていましたが、結構時間がとられることが分かったので、基本的にはモンベルのリゾッタシリーズ(お湯をかけて3分待つだけのやつ)で良いかと思うようになりました(ちなみに、私の一軍は、ガーリック、カレー、ガパオです)。
これに乾燥キャベツを混ぜ込んでお湯をかければ、野菜もとれるし。
金額的にも、自分でパスタを作るのと1食300円程度しか変わりません。この差であれば、食事は手早く済ませて行動時間に当てるほうが価値があると感じます。

あと、これによりフライパンが不要になり、さらにガスの消費も減るので、より軽量化できます。
湯を沸かすのにはEvernewのチタンコッヘルを使っていて、サイズ感は丁度良いのですが、取っ手が熱くなりすぎで、既に取っ手のゴムが焼けてボロボロになってきました。
バーナーの火が横に広がるタイプだと仕方ないんですかね。
これは改善が必要そうなところです。Evernewのチタンコッヘルは非常に軽量で気に入っているので、バーナー側を変える方が良いのかな。

以上、最近テント泊で試行錯誤していること、気づいたこと7点でした。
最後に、繰り返しではありますが、ここに書いたことはあくまで私の試行錯誤過程です。
重量はどのくらい耐えられるか、食料は何なら満足できるか、答えは人それぞれだと思いますので、あくまで参考にしてください。

なお、3年前にテント泊をして考えたことのエントリはこちらです。
(この頃は、山の話をnoteに書いていたので、サイトが違います)