2009年6月19日金曜日

Dance Dance Dance (下)

自分なりのステップがある人は、それに従って踊り続ければいいのだろう。
自分なりのステップがない人は?

後半も面白かった。が、村上春樹の小説を立て続けに読んでいたせいなのか、何かに対してがんばるという気が起きなくなってきた。
私の感覚からすると、登場人物たちが、「いい感じで時間を過ごす」ことに力を使いすぎている。
逆に(?)根性を出して汗水たらしている人がほとんどいない。
それぞれ、何か苦しいことはあるのだろうが、根性は出していない。
根性を出しても解決しないことに取り組んでいるのだから、それはそれでよいのだろうが、私の自身の「根性でがんばる」という気持ちがしぼむのは困る。

現実世界は、根性で解決するほうが早いことが山ほどあり、そういうことと並行してステップを踏み続ける必要があると思う。村上春樹が言いたいのは、そういうことは並行してはできないということなのか。

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