2020年9月24日木曜日

登山靴のクッション性と負荷分散


 

最初のトレッキングシューズ(画像左)を買ったのは6年前くらい前です。

※その時のエントリはこちら
頭の中で裸で踊る: トレッキングシューズ探し1 デザインが気に入っても縁がない靴 というのもある: この1ヶ月くらいで、トレッキングシューズ(軽登山靴)を何足も履いて靴を買いました。 ...

トレッキングの趣味が定着したのは、足にジャストフィットするこの靴を見つけられたのが大きかった気がします。今思うと。
しかし、浸水するようになってきたのと、底もすり減ってきたので、昨年末新しいのを買いました(右)。
5年使った靴を替えたので、最初は違和感が先に立ってしまいましたが、泊りで薬師岳に行ったあたりで慣れました。
靴が柔らかく馴染んでくるというよりは、雨だったり、急な下りだったり、いろんなシーンで履くことで紐の締め方とかがわかってきます。

そして、その後新しい靴が乾かないタイミングがあったので、一度また古いほうを履いてみて気づいたのが、
「靴底のクッション性が全然違う(新しいほうがクッション性高い)」
あと、
「(今まで違和感なく履いていた)古い靴は、足の裏がすぐ痛くなる」
ということです。
クッション性が無いと足裏に負担かかってるんですね。
クッション性は選ぶ際のポイントにしていなかったし、新しいほうだって大してクッション性高いほうではないので、少し意外でした。
確かに古い方の靴は足裏感覚を大事にしており、あえて靴底を薄くしてあるタイプではありましたが。
靴によって、足のどこに負担がかかるか、けっこう変わるものですね。
総じていえば、新しい靴のほうが、長時間歩行に耐えられそうな気がします。

こうなってくると、よりクッション性の高い靴も試してみたい。
最近、HOKAの登山靴を扱う店がけっこうある(流行ってるのかな?)、試着してみようかな。
ただ、山ではあまりHOKAは見かけない気もするけどどこで履いてるんだろう?

少し気になるのは、最近魚の目ができたこと。
新しい靴が当たっている感じはしないのですが、タイミング的には怪しいです。
今のところ歩行中の痛みとかは無いので、もうしばらく様子見かな、これは。

何足も持つのは一見無駄ですが、靴によって負荷がかかる場所が違うとしたら、2足くらいを交互に履ければ負荷分散できそうだし・・・・・・
などという言い訳をしつつ、買ってしまおうかな。

しかし、今年はアイゼン対応の靴も欲しいし、靴がどんどん増えてしまうな。

ちなみに、靴を選ぶのって結構エネルギーと時間使うんですよね。
服やザックなど、ほかの道具に比べるとフィッティングがデリケートだし、結局歩いてみないとわからないというところもあるし。
一つ言えるのは、試着の時点で明らかに違和感ある靴はダメということ。「多少馴染むのでは」と期待するより、試着の時点でさほど違和感ないものを探すべきです。

2020年9月22日火曜日

【山】旅は狙いを定めて-大雪山(黒岳~旭岳縦走)ノート

マイルの有効期限が切れるので大雪山に初めて行ってきました。
といっても、黒岳ロープウェイで入山/旭岳ロープウェイで下山で、1日歩いただけですが。

写真はこちらにまとめました。

初日は移動日。
旭川に飛べれば早かったのですが、羽田ー旭川便は欠航が多く予約できず札幌経由になってしまいました。ま、途中下車して寿司食べられたのでいいか。
家を始発で出たこともあり移動中ずっと寝てしまい、途中の景色がほとんど記憶にないのがちょっともったいない。

黒岳ロープウェイの麓、層雲峡に泊まりました。この辺り、寂れていないんですね。
あと物価が高い。普段はインバウンドで賑わってるのかな。

翌朝、ロープウェイの始発で黒岳の七合目まで登り、そこから登山開始。
黒岳ロープウェイ付近は樹林帯ですが、黒岳山頂以降、旭岳ロープウェイまで高い木々はなく、ずっと視界が開けています。

これは・・・すごいところですね。
特に、北海岳から見たトムラウシ方面が吸い込まれそうな素晴らしい景色。

旭岳のみピストンで登頂しようかとも思ったのですが、黒岳からの縦走にしてよかったです。
歩いた感じ、面白いのは黒岳山頂~旭岳山頂の区間なので、黒岳にしても旭岳にしてもロープウェイから山頂ピストンはもったいない。
CT7時間強ですが非常に充実していました。

この景色、異世界っぽくて、インターステラーとかの撮影でも使えそうです。
もしかしたらアイスランドもこんなところ(高い木々は無い・地形は火山活動によって形成・なだらか)なのかな。

日本にはまだまだ見るべきところがありますね。

コースのほとんどはなだらかで歩きやすいコースでしたが、旭岳のみガレまくり、ザレまくりで、かなりストレスフルな道です。北海道最高峰なので人はたくさんいましたが。

ヒグマが怖かったので、めったに遭遇することはない、と言われるコースを選びました。どんな対策をしておくべきだったのか、正解は分かりません。一応熊鈴はずっとつけていました。

下山後は麓の旭岳温泉に宿泊。
この辺りも、宿代含め物価がかなり高いです。

結果としてはこの日のうちに札幌まで帰れる時間に降りてきたので、宿で手持ち無沙汰になってしまいましたが、山はこういうバッファが出るのは仕方がないですね。特に初めての山域は勝手がわからないので。こういうバッファを無くすのではなく、バッファを楽しめるようにしていきたい。コーヒーとか酒とか、多少持ち歩くほうが良いのかも。

翌日、また始発のバス・電車を乗り継いで札幌経由で帰りました(3日間全部乗り物は始発だな。毎日移動中はめっちゃ眠い)

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追記1.旅は狙いを定めて

宿だけ予約する気ままな旅がずっと好きだったのですが、それだと(特に疲れていると)踏み込みが浅くなって中途半端な体験になりがちだし、そういうのにも飽きたので、今回は全部調べていきました。
そうでないと入山口と下山口を変えるとかはできませんからね。
事前に狙いを定めていくほうが充実した旅行できる、と思いました。
気ままな旅は癒しにはなるけど、消耗と癒しの間だけを往復していてもどこにもたどり着ける気がしない。
気ままな旅は、軽い力で、ハンマーで太い釘を打っている感じがする。ぼんやり地方都市をぶらぶらしても自分の中に何も刺さっていかない。
太い釘を打ち込むには、狙いを定めて、強い力で打ち込む必要がある。

追記2.装備の重量

テント泊装備が重すぎてろくに歩けなかった経験から、普段の小屋泊・日帰り登山の場合どのくらいの重さを背負っているのか測ってみることにしました。
今回は、
水無し・行動食ありでザック重量5.5kg(ザック自体を抜くと4.1~2kg)。こんなに軽いのか。
札幌の街を動くことを想定してシャツとトランクスを普段より一枚余計に持ちましたが、合わせて200g以下のはず。
テント泊の時ベース重量が13kg弱あったので、7kg以上差があるようです。
北海道とはいえ、登山に必要なものしか持ちませんでした(いつも持っているKindleは持ったけど)