2010年2月21日日曜日

チェンジメーカー (単行本) 勝間 和代 (著)





最近の勝間和代の著作の中では一番面白かった。
一昔前の著作は「ビジネスマン」「経済評論家」「IT専門家」という立場で書いていたのが、最近はすっかり有名人になって、かなりいろんな経験をしているようで、それがあった上で書いてあるから面白いのかもしれない。

私たち個人個人が、日本の社会を変えるためのチェンジメーカになりましょうというのが、全体通してのメッセージ。
連載記事を10本集めた本なのでいろんなことが書いてあります。

現代日本社会の特徴として
・ シルバー資本主義
・ なごり政治(昔からやっているという理由だけでやっている)
・ 晩婚化
・ (特に男性の)労働一辺倒の生活
・ 終身雇用の崩壊
等をあげており、このような社会状況の中で、各個人はどのように考え動いたら良いかが書いてある。
晩婚化のところで唱えられている「35歳独身限界説」が、どうも男の私からするとあまりしっくりこないのですが、全体としては面白かったです。

他にピンポイントで面白かったのは
・ (日本の)社会の仕組みはまだまだ2流である
・ 日本では50代ですら、指導的な役割につけていません
・ ワークライフバランスという言葉は「仕事ばかりせずに、もっと趣味を楽しめ」という意味だと思われていますが、それは誤解です。<中略>私たち自身のセーフティーネットを作るために存在します。
・ 35歳を越えた未婚社員には「仕事へのしがみつき」が生じてくる
・ 私たちがどれだけ幸福になれるかは、環境8割、実力2割
・ ホームラン級の画期的なビジネスモデルを生み出すことは、普通の人にはできない

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