2013年3月10日日曜日

不安に駆られて動いていないか 「ビューティ・ジャンキー-美と若さを求めて暴走する整形中毒者たち(アレックス・クチンスキー)」


アメリカの美容整形中毒者、つまり整形にハマっちゃった人の話。
著者自身も、整形にハマっちゃった過去があるようです。

感染症のリスクがあっても、ヨハネスブルグ(南アフリカ)で割安の整形手術を受ける人 
美容整形で顔の表面をひっぱりまくった結果、顔が突っ張って笑った顔以外の表情が出来なくなる人 
年間6百万円美容整形に使った挙句、親友の葬儀の直前に美容整形を受けて、顔がはれ上がり、結局参列できなくなる人

など、美容整形にハマってしまった人たちがたくさん登場します。
尚、出てくる人はみんなセレブです。

はたから見ると、この人たちはかなり滑稽なのですが、本人たちは必死です。
「軍隊のような綿密さ」で、大金を使い、時に手術失敗のリスクを負いながら、自分自身を「向上(enhancement)」させていきます。

ニューヨークなどの一部のセレブの間では、「美容整形をしないなんて人じゃない」みたいな考え方があり、そのコミュニティの圧力で、不安に駆られて整形中毒になっていく人が多いでようです。


さて感想ですが・・・
ここまで極端ではなくても、誰しも不安を原動力として動いてしまうことってありますよね。
私自身も、場合によっては、不安に駆られて似たような非合理的で自己破壊的なことをしうると思います。

変化の多い現代、「アクションは早ければ早いほど良い」という風潮がありますが、不安に駆られて動かないよう注意が必要ですね。

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