統計学をベースにした未来の本。
将来予想というよりは、「統計を未来に役立てよう」という論調です。
事例が面白い。
少子高齢化・格差・婚活などを取り扱っています。
以下では、特に面白かった「婚活」の事例をご紹介しましょう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
婚活の事例
(要約)
統計的に、収入と結婚率にはあからさまな相関がある。
つまり、「稼いでいる人ほど結婚している」というデータがある。
例えば、30歳〜34歳の男性で年収200万〜250万の人は、40%結婚している。同年齢で、年収600万円台のとなると結婚率がぐっと上がり、80%近く結婚している。
しかし見方を変えると、年収が200万円台でも40%は結婚できるということ。
「金を持ってないと結婚できない」という見方もできるし「金を持っていなくても結婚できる」とも言える。データは見かた次第。
(感想)
なるほど。
データは、引いた目で、大きなトレンドをつかむという使い方が出来るが、逆に、近くに寄って、一カ所に着目するという使い方も出来る。
ということですね。
必ずしも年収を上げるという戦略だけが正しいのではなく、年収200万円台で勝負するというやり方もあるかもしれない。
統計データというのは、うまく使えば、良い戦略を立てるための道具になりそうだと感じました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
想像力豊かなSF作家のような人がイマジネーションで書いた未来の本はもちろん面白いです。
しかし、「統計学」を使った未来予測というのも、なかなか使える。
0 件のコメント:
コメントを投稿