2016年4月27日水曜日

色鉛筆の話



色鉛筆買った。

・ 準備の時間がほとんどいらないから、隙間時間でも描ける
・ 小さい紙に描けるから、作品を量産できる
のが気に入った。

色鉛筆って思った以上に表現の幅が広い(何でもできる)ね。

ただ、アクリル絵の具で書いたものと比べるとやっぱり絵の具の方が上だと気づいたりもする。

写真はマティスの模写です。
私のサインを入れてしまいましたが。

ちなみに、何を買おうかと色鉛筆比較を検索したら、大量の個人ブログが出るわ出るわ。
こういう「使ってみた」系の情報ってもう飽和状態だよね。よっぽど新しいものかマニアックなものならともかく。
時々レビューブログ書いたところでアクセスが増えないわけだわ。
おかげで気に入る一品が買えましたけど。

2016年4月24日日曜日

絵を描いてみて気づいたこと +20 -絵の具も筆も紙も人生も消耗品



この前のエントリ↓↓↓の続きです。

頭の中で裸で踊る: 【アクリル絵具】絵画教室に通って3週間で気づいた30のこと ー 酒を飲んで描いた絵はグダグダ: 絵画教室に通い始めて3週間。 気づいたことがいろいろあるので、メモっときます。 使っているのはアクリル絵の具です。 ・ ディテールを全部描こうとしなくて良い ・ 風景画は結構ごまかせる。人造の物はごまかしにくい ・ 制作過程を写真に撮るのは楽しい ・ 一つの...

ではいきます。

画材
・ 使える画材が増えれば描いてみたい絵も増える。人が思いつくことは、自分が持っている手段に規定されてしまうと言うこと
・ キャンバス(紙)が広ければ広いだけやることが増える。時間もかかる。制作が挫折しがちなときは、キャンバスを小さくするのも手(大きいキャンバスに絵を描くのは気持ちが良いようだが)
・ 最初どのくらい色数をそろえるかというのは悩み所。技術がないうちは狙った色を自分で作れないからある程度たくさんある方が描きやすい。しかしたくさんありすぎても使わない色が増えるばかり。金もかかるし邪魔。
・ 色をいっぱい持っていれば、色を作る時間が減るから早い。効率的といえば効率的。
・ 新しい筆は弾力が全然違う

塗り方
・ モノによって塗りかた替えないとダメ
・ 塗り方が思いつかなくても、塗っている間にだいたい何とかなる。落としどころを見つけられる。プロジェクトで問題にぶつかった時でも何とか抜け道を見つけられるのと似ている。

制作、他
・ 作品の後半になると縮こまってくる。これまで作ってきたモノを台無しにしたくないという思いが出てきて大胆さがなくなってくる。たかが絵なのにおかしいですね。むしろ後半にかけて大胆さを増していきたい。
・ プロの写真を模写するのは楽しい。うまく模写できればそれだけでいい感じの絵になるから。
・ それに比べてスナップ写真をうまく絵に起こせても、いまいち面白くない場合がある。
・ 絵を見るだけと、見ながら実際模写するのは全然違う。描くことでどれだけ色が使われているか、どんな塗り方をしているか(あとはどう誤魔化されているか)気づく。
・ 出来上がった絵を模写する、写真を写し取る。どっちも得るものはある。
・ 絵を描くと肩が凝る。ずっと下向いてるからね。案外、ペンタブレット+画面で前を見て作業する方が肩が凝らない。
・ 絵の具も筆も紙も人生も消耗品。持っている以上はどんどん使わないともったいない。


アート業界
・ 画家はスーパーレッドオーシャン。検索すると山ほどうまい人が出てくる
・ 現代アートの一つの価値は「新しさ」(学術と似ているな)
・ 平面に絵を描くという表現はほとんどやり尽くされてる
・ 写真がこれだけ広まった今、写実画の価値はかなり低い
・ イラストレーターは絵がうまいとは限らない
・ イラストレーターの絵と画家の絵では絵の完成度が全然違う。イラストはメインでは無いので、絵が緩いのは当然なのだが、自分が描く絵がどちらなのかははっきりさせないといけない。

2016年4月18日月曜日

気の利いた本屋って素敵



本屋って日本中にあるけど、それぞれ品ぞろえって全然違うよね。
エッジの効いた本屋は面白い。
青山ブックセンターなら、アート・グラフィック系が充実している。品数が多いというだけの意味ではなくて、良い本、旬な本が(多分)しっかり選ばれて、つまりセレクトショップ的においてある。
二子玉川の蔦屋家電も、グラフィック系、旅系、テクノロジ系多めで面白い。
渋谷のブックファーストは、ビジネス系だけど、やはりなんか読みたい本が見つかりやすい。多分セレクターみたいな人がいるのでしょう。
品ぞろえという意味では、新宿の紀ノ国屋とかの方がもちろん充実しているけど、ある程度編集されて、偏りを持たせているのって結構意味があるんだなと言うことが分かります。


自分に全然関係の無い本がたくさんあるのって、ある意味ノイズなんだよね(それで偶然良い本に出会うこともあるけど、新宿紀ノ国屋レベルの大きさになると、そもそも全然関係ないコーナーなんか行かないし)
そういう意味では、図書館も旬を失った本が多すぎてノイズありまくり。
時代のトレンドもよく分からないし、その中から必要な本を見つけるのが難しい場合が多い。

まとめると、
・ 本なんてオンラインでも買えるし、どこでも読めるようだけど、目利きが集めた旬の本が一カ所に集積しているのは価値が高い
・ そこで本を眺めているだけで何となく時代の雰囲気が感じられる
・ そんな本屋が(出きればたくさん)ある街に住みたい

色鉛筆デッサンも習ってみた(ミニトマトのヘタがうまく描けた)

ミニトマトのヘタがうまく描けた

光の三原色(赤・青・黄)だけでいろいろ塗ってみるという練習


アクリル絵の具を習っているのと同じ教室で、色鉛筆デッサンも教えてもろた。
思った以上にミニトマト(のヘタ)がうまく描けた。
こういうのって、習ったら習っただけのことはある。
かなり強く塗るワークとかやったんだけど、そんなの自分ではやりそうにないし、光の三原色(赤、青、黄)から灰色を作ったりもしたけど、独学では2時間でそこまでたどり着けないと思う。

あとメモ。
・ 下書きは、鉛筆ではなく色鉛筆の黄色などでも出きる
・ 色鉛筆は、(パレットの上で色を混ぜられないから)紙の上で色を重ねて描いていく。そうすると目の中で色が混ざる。
  まず赤→青→赤→青みたいに何度も繰り返して重ねるのもアリ
・ 色鉛筆、かなり強く塗れる。結構濃い絵も描ける。
・ 色鉛筆の良さの一つは手軽さ。水いらない、画材小さい、支持体(紙)が小さくてもOK。
・ 色鉛筆で絵を描くときはむやみに黒を使わない方が良い。光の三原色(赤、青、黄)の組み合わせでほぼ黒を作れる

2016年4月10日日曜日

私を外に連れだしてくれるのは誰?


2000年代の私のカリスマ


大前研一、齋藤孝、勝間和代、羽生善治あたりの考え方はある程度身体化している。
思えば、彼(彼女)らの考え方は、私をいろんなところに連れて行ってくれた。
大前研一の、「多少高くても旅をしろ」「先送りするな」のメッセージで、それなりにいろんなところに旅できた。
齋藤孝の、「成果は小さい単位で出せ。いきなり大作を作ろうとするな」の発想で、短いマンガをたくさん描くことができたし、イラストも量産できた。
勝間和代の、「会社に人生を預けるな」の発想のおかげで、いくつかのポータブルスキル(ハード・ソフト両方)を身につけることができた。
羽生善治の「迷ったら新しいことをする」のおかげで、煮詰まりすぎないで、少しずつ新しい経験ができた。
まあ、それはいいんだけど、新しい時代に向けてどんな新しいロールを持とうかな・・・と今思っているところです。
ロールモデルを持つこと自体クリエイティブじゃないという噂もあるけど。

【日記】 Tokyo

東京に住んで2ヶ月弱で、リーズナブルで感じの良いアートスクールに入れたし、他にもいくつか行ってみようかと思う講座がある。
面白いものに巡り会う率が上溝にいた時とはけた違い。
こんなに違うとはね。
インターネットの成熟と、グローバリゼーションにより、地域による格差はなくなったという話があるけど、それは嘘だと思うよ。
都会と田舎は、(広い意味で)面白いものに出会う可能性が全然違う。
たとえるなら、田舎は恒星と恒星の間の何もない宇宙空間。
それに対して、都会は小惑星地帯。
普通に歩いていれば何かに当たる。

上溝にいたときは本当に映画を見るくらいしかやることがなかった(だから映画を見まくっていた)。
偏見が入っているかもしれないけど、田舎に住んでいると、娯楽は、映画とか漫画とか、コンテンツの面白さに向かっていくような気がする。
東京はそういう出来上がったコンテンツよりも面白いものが街にあふれている。
田舎でも、コンテンツをシャワーのように浴びて、その上で面白いものを生み出す、と言うやりかたもあるだろう。
というか、基本的に私はそういう発想で生きてきた気がする。
あと、郊外や田舎で、映画とかを見ながら時をやり過ごすことはできるだろう気もする。
そして、そういうのが好きな人ももちろん居ると思うよ。
でも、東京での可能性の広がりを知っている人は、それだけでは終われ無いという気がする。

しかし、東京にいることでこれだけ面白いものに当たる可能性が高いとしたら、これまで過ごした35年間は何だったんだ、と言う気分です。
まあ、面白いものが多すぎて受験とかには向かないかもしれないけど。

【アクリル絵具】絵画教室に通って3週間で気づいた30のこと ー 酒を飲んで描いた絵はグダグダ



絵画教室に通い始めて3週間。
気づいたことがいろいろあるので、メモっときます。
使っているのはアクリル絵の具です。

・ ディテールを全部描こうとしなくて良い
・ 風景画は結構ごまかせる。人造の物はごまかしにくい
・ 制作過程を写真に撮るのは楽しい
・ 一つの画面をいろんなタッチで塗り分けて良い
・ 「先生に聞けるからどんどん描ける」「一人で誰にも見られていないからどんどん描ける」どっちもある(→教室でも家でも制作するといい)
・ 仲間なしに絵ばっかり描くのは飽きる。精神的にも良くない。
・ 酒を飲んで描いた絵はグダグダ
・ 絵を描くと景色の見え方が変わる
・ 写真を参考にする場合、明度彩度補正は自分の脳内で
・ 写真を参考にする場合、無理に答え合わせをしなくて良い
・ 写真として面白いものと、絵で描いてみたいと思うものは違う(写真として面白くても絵で描くには難しすぎるものもあったりする)
・ 最初は少ない色で、その後だんだん色を足して複雑にしていくのが定石
・ どこまで自分に大胆さを許すか、がポイント
・ 人が見たこと無いものを描け
・ 「塗り方」レベルのオリジナリティはすぐにパクられる。ゴッホオンデマンドなんてのがあるくらいだからね。
・ 技術を身につけるための練習は毎日やっても良い
・ 絵を途中の段階で止めて見過ぎない方がいい。それに見慣れて、それが正解に見えてくるから。
・ 途中経過をFBに上げるのはやめた方がいい。後で描き足したとき、「ここまで描いてから上げれば良かった!」と思うから。
・ イラストの場合、その価値は、うまく描けてるかじゃなくて、雰囲気がでているか。
・ 講師に選んでもらった画材(絵の具、筆、キャンバス)がかなり使いやすい。プロに頼ったかいがあった。
・ 1本1,500円の筆と5本100円(百均)の筆は全然違う。絵筆なんて百均の得意分野かと思ったが意外なほどの差があった。
・ マンガを書いてきた経験はアクリル絵具でも活きる
・ キャンバスに描くのと紙に書くのでは全然違う。キャンバスは水はけが良い。そのためスピードも出る。
・ 小さいキャンバス(紙)だと、どんどん作業が進む。すぐに作品が仕上がるので忙しいときはそのほうがいいかも
・ ただしキャンバス(もしくは紙)の面積が小さいと乾燥待ち時間が必要になるので、2枚くらい同時に書くといいかも
・ 24色あると、12色の時よりうんと描きやすい(色を混ぜる技術の熟練度の問題もあるだろうけど。あと、36色だとどうなるんだろう)
・ 段々パレット上での色の混ぜ方になれてくる
・ アクリル画は消耗品使いまくり。稼げない画家・イラストレーターは、描けば描くほど金がかかるというストレスも結構なものだろうな
・ 部屋が汚れないために敷くのはブルーシートよりもアルミの断熱シートの方が良い。ブルーシートはすぐグチャグチャになる。
・ とにかく手を動かすといろいろ分かる

それにしても、絵画教室、面白いです。
今にして思えば、何で子供の頃ピアノじゃなくて絵画教室に通わなかったんだろう?と言う感じです。
何でかはっきりは思い出せませんが。


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さらに1週間後、追加です。

・ 行き詰ったとき、別の絵を描いてから戻ると突破できることもある。新しい塗り方を思いついたりするから。
・ 練習用とはいえ、興味もない題材に何時間も向き合うのはきつい(ハンバーガーなんてかいても面白くないということに、途中で気づいた。でもそういうのって以外と描いてみないと分からない)
・ 消しゴムはしっかり取り払わないと、アクリルで塗り固めることになる。
・ ペーパーパレットは白い部分が残っていても、しばらくすると丸まってくる(湿気のせい?)のでとっとと使うに限る


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さらに追加エントリを作成しました。


頭の中で裸で踊る: 絵を描いてみて気づいたこと +20 -絵の具も筆も紙も人生も消耗品: この前のエントリ↓↓↓の続きです。 頭の中で裸で踊る: 【アクリル絵具】絵画教室に通って3週間で気づいた30のこと ー 酒を飲んで描いた絵はグダグダ : 絵画教室に通い始めて3週間。 気づいたことがいろいろあるので、メモっときます。 使っているのはアクリル絵の具です...

3回通って、何とか1作目完成です
制作時間、約9時間くらい