2009年5月9日土曜日

プロフェッショナル 仕事の流儀 きのうの自分をこえてゆけ 絵本作家 荒井良二の仕事 [DVD]

この人の仕事の仕方、非常に興味深い!

面白かったこと2点を書いておく。

1.スタイルを確立しないやりかた

いつものような姿勢で、いつものような感じで仕事をすると、新しい発想が出てこない。
なので、わざとものすごく短くて使いにくい色鉛筆を使ったり、さまざまな姿勢で書いたりしているらしい。
そうすることで、自分のスタイルを確立しにくいのではないかと思ってしまうが、荒井は「スタイルを確立したいわけじゃない」という。
なるほど。

私の仕事とはだいぶジャンルが違うので応用が難しいが、今せっかく小型案件を複数担当しているので、案件ごとに違ったスタイルで進めてみるのもいいかもしれない。
そうすると、今まで気づかなかったことに何か気づくかも。


2.まとめることと、まとめないことのせめぎあい

即座に思いついたようなことでまとめようとすると、だいたい面白くない。
最後には絵本としてまとめなくてはいけないのだが、簡単にはまとめない。でもまとめなくてはいけない。そのせめぎあいがあるらしい。
VTRの最後で絵本としてまとめに入るシーンがあるのだが、予定調和ではなく、面白くまとめるってのはすごいことだと思った。
「バランスは好き」といったことをスタジオで言ってもいた。
きっと絶妙なバランス感覚を持っているのだろう。

ほかのシーンで「遠回りが好き」といったことも言っている。
遠回りをするほど、予定調和ではないところでまとめられるのではないかと思った。

私はクリエイターではないので、あまり予定調和から外れた仕事をするのは難しいが、小さくまとめようとするとあまりうまくいかないというのは一緒のような気がする。
PJ推進でにも「落とし所」ってものがある。良い落とし所を見つけられるバランス感覚を身につけられるよう精進したい。


以上、おもしろかったので長々書いてしまった。

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