2009年12月17日木曜日

ダーウィンの悪夢

ダーウィンの悪夢を見た。

DVDのパッケージを見ると、環境問題の話のようだが違かった。
数十年前、ヴィクトリア湖に肉食の魚を放ったら生態系が変わってしまった。弱肉強食の世界だからだ。
しかし実は人間の世界も同じで、強いヨーロッパが弱いアフリカを食い物にしている。こっちが本当のテーマだった。

今年は、地域間搾取のドキュメンタリーをたくさん見たが、搾取という意味ではこれが一番すごかった。
輸出用の魚をとるために湖に入ってワニに足を食われて死んだ人の話、殺された警備員の後任の仕事を日給1ドルでする人の話、客に刺殺された売春婦の話、魚の加工工程で出たガスで目がつぶれた人の話とかが出てくる。ここまで人の命が軽視されている社会のドキュメンタリーはなかなか見られない。この意味だけでも見る価値がある。
以前、1日18時間働く中国の少女のドキュメンタリーも見たが、まだそのほうがマシだと思えてくる。

やはり同じテーマの作品をたくさん見ると深まって良い。
これだけしか見ないと「アフリカかわいそう」という感想になってしまうが、いろいろ見ると、世界中で地域間格差というものがあり構造問題だということがわかる。そして私たちもこの構造の中に、一番底辺というわけではないが位置づけられており、ある意味搾取されているということもわかる。




この感想、一度書ききったら突然消えました。なので上に書いてある感想は二度目なので、だいぶテンション下がった状態で書いています。クソー

2 件のコメント:

Moko さんのコメント...

Fare Tradeってのがトレンドになってきてるけど、まだまだだしね。。。

Y.Y さんのコメント...

そうですね。今の構造を維持しようとする力のほうが強すぎるんですかね。