戦争を事例にした戦略の本です。
事例が面白すぎます。例えば、
・ 1年間で1万2000キロ移動する遊撃戦で正規軍を破った毛沢東のゲリラ
・ ロンドンが空襲された時、ロンドンの防衛ではなく飛行場の修理に注力して最終的にイギリス全体を守ったチャーチルとイギリス空軍
・ 関係者が全員反対する不利な条件の中、仁川(韓国)上陸作戦を成功させたマッカーサー
などなどです。
これらの事例紹介、個別分析、総括分析が載っています。
ほとんど隅から隅まで面白かったです。
これが文庫で読めるとはお買い得です。(945円)
「戦争を事例にした戦略の本」ってのは、前々から読みたかったジャンルでした。
なぜなら、戦争では、国家の最高の頭脳が結集して戦略が立案されてるのだから、そこには何らかのノウハウが詰め込まれているだろう、という読みがあったからです。
しかし読んでみると、国家のトップが立案した戦略は、政治的な制約などで、実はうまく活かされないことが多いとわかりましたが。
しかし、他の領域にも応用可能な知識が詰め込まれていたという点では期待通りだったし、期待以上に面白い内容でした。
例えば、毛沢東のゲリラ憲法
「敵が進めば我は退き、敵が駐まれば我は撹し、敵が疲れたら我は打ち、敵が退けば我は追う」
なんか、応用できそうです。
読み終わるのが残念なくらい面白かったのですが、さらにこれより評判の高い、この著者の前作「失敗の本質」があるそうです。
こっちは読んでいません。
近いうちに読みます!
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