2012年7月22日日曜日

<読書感想> 「IT断食」のすすめ(遠藤 功, 山本 孝昭)

明日から旅行なので、頑張って今日は2エントリ入れます!



この本、なんとなく、タイトルから
「FBとかmixiとかやりすぎないでリアルで会えよ!」
みたいな、ほのぼのしたビジネス書を(勝手に)イメージして手に取りましたが、元戦略コンサルタントが企業でのITの弊害を分析して対処方法を示す、けっこう真面目な(というか地味な)本でした。
ITの弊害をまさに感じていたところだったので、タイムリーでした。

ITの弊害として
・ メールで何でも済ませてしまう
⇒ 社員のフットワークが重くなる/メール以外の仕事の進め方を覚えなくなる
・ コピペで簡単に資料を膨らませられる
⇒ プレゼン資料、メールなど、何でも膨大になりがち(情報洪水)

等が挙げられています。

確かに、
パソコンに向かっている=仕事
という風潮が強いので、PCから離れて仕事をするのに多少勇気がいるなと思っていたところです。
(私が勤める会社は、PCの起動時間で勤怠が管理されているし、私は基本的に机に座ってPCに向かっている仕事なので、特にです。)
私は、図を書いたりするのが好きですが、最近パソコンに向かわず、ノートに図とかを書いて考えを整理していると、なんとなく「サボっていると思われる」ような気がしてしまいます。

この本を参考に、
出来るだけ、口頭で話す、電話で話す、などのアナログ率を上げたところ、確かに効率よく動けることはあります。
もちろん逆、つまりメールのほうが効率良いこともありますが、メールというものには特に振り回されがちだなということは、改めて感じました。
今、自分の中で「こういう時はメール、こういう時は電話、こういう時は会議を招集」など、なんとなく使い分けていますが、このなんとなく身に付いた基準は見直す余地があるなと思いました。
あと、1日中黙ってPCに向かっているより、電話などをしてリズム・頭の使い方が変わるほうが、調子が出てきます。(人を使って調子を上げているようなものなので、それが目的にならないように要注意ですが)

モロ「自己啓発」という本ではないですが、現代の事務職の人が自分の仕事のやり方を見直すきっかけとして使える本だと思います。

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