唐沢寿明版の、「白い巨塔」を見ました。全部2倍速で見たけど長かった。
教授選挙や、医療裁判を通して、大学病院に勤務する医師(教授)たちの権力争いを描いている。
利害関係の異なる人物を複数出して状況をどんどん複雑にしていくのは山崎豊子得意の技ですね。
一番最後のほう、唐沢寿明の怒鳴りまくる演技が良かった。
権力に執着する人物(財前)と、権力よりも筋を通そうとする人物(里見)。この二人が主たる登場人物。
この対立構造は「沈まぬ太陽」とも一緒ですね。
「白い巨塔」は権力執着側が主役で、「沈まぬ太陽」は筋を通す側が主役という違いがありますが。
財前・里見どちらのサイドの発言もそれなりに説得力があるのが見ごたえがある。浅いところで落ち着かせないのがさすが。
ちなみに、山崎豊子の他の作品同様、ストーリー上重要な役目をもった、権力者の愛人が出てきます。権力者と愛人は切り離せないものなのでしょうか。
その他おもしろかったのは・・・
・ (賄賂)は、受け取ってもらうのではない。受け取らせるのだ
・ 悩んでも患者のためになるとは限らない
・ 追い込まれれば追い込まれるほど闘志がわいてくる
この夏休みは本を読んだりDVDを見たり、さらにその感想文を書いたりで、小学生の夏休みみたいだなあ。
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