メキシコでの食事について、流れの中で書ききれなかったことをまとめます。
現時点では回答が出ていない疑問とかもあるのですが、これは今後の人生の宿題にしようと思います。
■ メキシコの食全般
大衆食堂~中級レストランで食事をとりましたが、総じておいしいかったです(1食5,000円を超えるようなレストランは数もあまり見当たらなかったこともあり行っていない)。
これまで食べてきた各国の料理の中でも確実にトップグループに入ります(そのほかのトップグループは、イタリア、タイ、マレーシア、ベトナム、インド(カレーだけだが)などです)
タコスが代表的な料理で何よりも美味しく、毎日食べました。そのほかブリトー、エンチラーダ、ポソレなど、伝統料理大体何でもおいしい。
多くの料理で肉・野菜がとれて栄養バランスも良いです。
ベトナムでは2日目くらいから腹痛気味でしたが、メキシコでは最後まで腹の調子良かったです。
メキシコ以外に、アルゼンチンやペルーなどの南米料理も散見されます。文化的にやはり近いのでしょう。
■ 大体何でもトルティーヤとセットで食べる
いろんな料理がありますが、大体はメインの肉or魚介とトルティーヤの組み合わせです。
というか、スープや肉野菜炒めを頼んでも、トルティーヤは付け合わせで出てきます。
トルティーヤがパリパリのタイプか、あとは大きさ、そして巻いてあるか、チーズが入っているかなどで呼び方が変わってくる模様。
あとトルティーヤは100%トウモロコシベース。
タコス屋の前を通るとトウモロコシの良いにおいが漂ってきます。
小麦粉のトルティーヤは見ませんでした。
先住民の食文化が残っているのが感じられて良かったです。
これに対して、少し離れた場所の話ですが、ミクロネシア~ポリネシアも歴史には興味はあるのですが、例えば以前行ったグアムでは先住民の文化は完全に後から来た支配者(=アメリカ)の文化で上書きされており、主食も小麦(ミクロネシアではそうそう採れないと思われる)だし、その社会・文化を感じたいという意味では微妙でした。
この理由で、なんとなくオセアニアにも金と時間を使っていく気がしない。
■ 肉は大体細切れ
上記のトルティーヤ系の料理も、あとはスープも、肉はだいたい細切れです。
高地だから具材が細切れのほうが消化を良いという合理性はあると思いますが、そのためなのかはよくわかりません。
■ 内臓は身近
タコスの具にしても、スープの具にしても、内臓系はわりと身近のような気がします。
そんなに豊かなエリアではないから、動物は肉だけではなく隅から隅まで使えるものは使うってことなんでしょう。
■ エンチラーダが何だったのか結局わからない
エンチラーダはぜひ本場のものを食べてみたいと思っていたこともあり3か所で食べましたが、それぞれの場所でソースなどが違って、結局なにを以てエンチラーダと呼んでいるのかはよくわかりませんでした。
■ セビーチェの味付けはフレンチドレッシングだけなのか?
タコスの次においしかったのがセビーチェなのですが、今考えるとどれもフレンチドレッシング、トウガラシ、パクチーといったテイスト。
具材は、魚介+玉ねぎがメインでシンプルなので、どんなソースだってあり得ると思うんですけどね。
卓上のサルサを適当にかけて食べるのを推奨する店員もいました。
他の味付けはないのか、今後ペルーで食べてみたいところですね。
■ ビールの原料にトウモロコシがあるのは普通?
Coronaの原材料にはトウモロコシも入っています。
そういえば、アジアのビールは米が入っているの多いよな。
ヨーロッパは麦が豊富に獲れるから麦だけでビールを作るけど、そのほかの地域ではその土地でとれる穀物(メキシコではトウモロコシ、アジアでは米)を混ぜるのは当然という気もします。
美味しんぼがエビスビールを以外のビールをこき下ろした影響か、日本ではビールの原材料に関して麦至上主義が感じられますが、麦至上主義なのは日本とヨーロッパの一部くらいなのでは?
(日本は、ドイツからビールづくりを学んだからこうなっているっぽいです)
この仮説は、今後も機会があれば確認していきたいです。
私は正直、エビスとか一番搾りみたいな麦(とホップ)だけの重いビールよりも、米とかトウモロコシとか入っている軽いビールのほうが好きですね。
■ 英語通じない
聞いてはいたが、英語通じない。メニューに写真が全くないので食べたいものにたどり着けない。Google翻訳使っても知らない料理の名前が出てくるだけ(牛とか、内蔵とか、手掛かりになる言葉が分かる時もあるが)。
食事はおいしいと書いたけど、食べ物に関してスペイン語がわかればもっと食べたいもの、おいしいものにきっとたどり着けるだろうと思います。食べたい料理の名前覚えていくと良いかも。
(メキシコ人は数字みたいな簡単な英語さえもしゃべらない。アイデンティティ的なものが関係しており、英語を話したくないのかなとも思ったけど、しばらく滞在してあまり関係ないかもと感じた。レストランのメニューには基本的に写真もないし、メキシコ人ってのは人に何かを伝えるってことを重視していないのか)
■ 常に甘い飲み物をすすめてくる
大衆食堂では、やたらとコーラをはじめとする甘い清涼飲料をすすめられました。
メキシコ人は清涼飲料の飲みすぎのせいで大柄な人が多いと聞いていましたが、なんか納得です。
■ 料理ができると旅が変わる
メキシコに限らないのですが、コロナ後の旅は私にとっては本格自炊後の旅です。
味の構成要素が分かるようになって、旅での食事がより楽しくなりました。
旅での食事が、帰宅後の自炊のためのインプットにもなるしね。