2025年5月30日金曜日

【ポーランドハイライト02】 人間は国家/組織の論理で600万人殺す(アウシュビッツ=ビルケナウ2)

本エントリでは、戦争関連、人の死を想像させる写真などがあるので、苦手な方はご注意ください。博物館の展示物の範囲なので、グロいというほどのものはないですが。

博物館入り口付近

博物館入り口付近

博物館入り口付近

博物館入り口付近

歩いていくと、バラックが近づいてきた

有名な強制収容所の入口


ソ連が強制労働させられていた場所

チクロンBのガス缶

靴の展示

カバンの展示

メガの展示

食器の展示


アウシュビッツは有刺鉄線だけでなく壁もある
(どのくらい当時の感じなのかは不明だが)

有刺鉄線は二重構造

公開絞首刑台

ガス室

ガス室の隣の焼却炉


アウシュビッツの話の続き。 前回同様、総合的な解説は書けません。見学したものの感想を次々に書いていきます。

<アウシュヴィッツ博物館>

さて、予約していた17時にアウシュビッツ博物館に入館。19時30分閉館なので、2時間半のタイムリミット。


・ 入り口付近

アウシュヴィッツ博物館入口は何か生々しい展示があるわけではなく、少し厳かな雰囲気の廊下のような場所が続く。ベルリンのユダヤ人博物館もこういう少しアーティスティック系だった気がする。


その博物館用に作られた空間を過ぎると、実際に使われていた門などが登場。


アウシュヴィッツ拡張期にソ連兵が強制労働させられて場合によっては射殺されたのがここだとか、逃亡を企てたものを見せしめに公開絞首刑にしたのがここだとか説明がある。そういうのを、集中して想像力を働かせながら行くと全く時間が足りない。

ちなみに、アウシュビッツ=ユダヤ人絶滅収容所のイメージだが、(ビルケナウではなく)アウシュビッツ側は、度々ソ連兵を収容・殺害していたという話が度々出てくる。


・ バラック

少し進むと、実際に収容などに使われていたバラックが建ち並ぶエリアに出る。


いくつかの建物に展示が分散してあって、「このバラックでは戦争犯罪の証拠がテーマです」とか、「このバラックではユダヤ人が移送されて選別されて殺されるまでの写真を展示してます」とか、バラック別にテーマ性のある展示。

(バラックの一部は普通にオフィスになっているっぽい。スタッフが出入りしている。)


・ パネル(心の焦点)

中は広いので、展示はゆったりした作りで、パネルなどはかなり大きい。畳よりでかいようなサイズの写真も多く迫力がある。

ハンガリー(※1)から強制移送させられたユダヤ人の選別される前の表情などがはっきりわかる。

本当は、この一つ一つの写真に心の焦点を当てることで礼節としたいところだが、2.5時間という時間の制約があるのでどうしても流し見気味に行かざるを得ない。スタンスとして間違っているのではというモヤモヤは少しあった。


・ 人間の髪

個人的にはこれが結構キツかったかも。人間の髪で出てきたカーペットの展示(写真撮影禁止)。ベージュの綺麗な色をしている。以前写真では見たことがあって、まあ写真だし、人間の髪の毛だと言われてもさほどピンとこなかったけど、実際にポーランドの街中で金髪の人を大勢見た後これを見ると、これが元々人間の髪の毛だったと言うことをはっきりイメージしてしまう。目の前で見学している人も金髪だし。


・ 靴の展示(膨大な量に見えるが当然ごく一部のはず)

靴の展示。最初気になったのはほとんどがモノトーンの色の靴だということ。他の部屋には普通に色のついた洋服の展示があることや、ホロコーストの直前は比較的平和だったことを考慮すると、当時色がついたの靴だって多数あるとは想像する。なので展示品としてのメッセージ性も考慮して、このような色の靴を選んでいるのだろう。

この辺り、裏側をあまり推測するのはゲスいようだが、当然展示品なので、回収物を無造作に並べているわけでは無く、ある程度メッセージ性を持って並べられていると考える方が正しく理解はできそう。


ここからもう一つ言えるのは、一見膨大な靴の量に見えるけど、これはごく一部ということ。

広大に見えるビルケナウの収容人数はMax約10万人で、アウシュビッツ・ビルケナウの犠牲者数が110万人。単純計算するとあれを11回転させたくらいの犠牲者数がいると言うことだからな。


・ 眼鏡の展示

これも先ほどの靴の話と同じだが、どの眼鏡も形が似ていることに少し驚く。

細い金属の針金みたいなフレーム。言うなればのび太の眼鏡の形。中島君でもいいけど。

当時はプラスチックのめがねフレームなんか無いのか、それともやはり展示品としてのメッセージ性が考慮されてある程度選ばれているのか。


・ カバンの展示

カバンの展示。一部の鞄には名前が書いてある。これを見るとやはり一人一人普通に生活や持ち物があった人間だと言うことが分かる。


※ この辺りまで見たところで、昼からずっと外を見学しており冷えたからか、急激な尿意。博物館の入り口まで戻るのはかなり大変なので前に進んでいったところ、バラックゾーンの真ん中あたりにトイレがあって助かった。


・ アウシュビッツには壁がある

アウシュヴィッツの方は有刺鉄線だけではなくて、ちゃんと壁があった。正直、当時のものかはよくわからないが。


・ 処刑用の部屋

様々な処刑用、刑罰用の部屋がある。窒息死刑のための部屋とか見ているだけで気分が悪くなってきた。


・ ガス室

ガス室は、順路通り回ったら最後の最後にあった。

ライティングの演出も含めて、ここも気持ち悪い。

「大勢の人が苦しみながら死んだ場所なので静かに見学するように」との注意書きが書いてある。

思ったより小さいと感じたが、これはビルケナウが稼働する前の初期のガス室だったとのこと。ビルケナウの方は跡地はあるけど、破壊されてしまい部屋としては現存はしないらしい。

ガス室のすぐ隣に焼却設備があり、ロジスティクスが考慮された工場であることがわかる。


<ビルケナウ入場は諦めた>

最後飛ばし気味だったけど、それでもアウシュヴィッツ博物館でに2時間半使い切った。多分そうなるだろうと思ってたけど。

19時30分までであれば、予約したチケットでビルケナウに入ることもできたが、バスに乗っていく必要があり、その移動のためトータルで見学する時間が30分くらい減るので、ビルケナウ入場は諦めた。

ビルケナウは昼に外からみたのでそれででいいことに。


<時間足りないけど仕方ない>

全体的に1回では時間全然足りない。しかしこれは入場制限、しかも時間まで制限しているのはわかる気がする。歴史好きな人が来たら何時間でも見られてしまう興味深すぎる場所だから、時間制限しなければ歴史マニアが滞留してしまうだろう。私ももっと隅から隅までビルケナウも含めて見てみたいと思ったけど、まあ仕方ない(ちなみに、アウシュビッツ博物館にはゲストハウスもあるので、泊まり込みで2日かけて見学することも出来る模様。本当に敷地の中にあるので悪い夢とか見そうだが)。


屋外で物量も多く、維持管理が大変であろう歴史遺産を見られる状態でずっと保存してくれていることがとりあえずありがたい。


<人間は国家や組織の論理で600万人殺す>

昨年ドイツを回って、今年ポーランドを回って思ったのは、時代や政治の潮流とか、理由は色々あったにしても、何であれ「人間は国家や組織の論理で600万人殺す」ような生き物だと言うこと。一度国や組織が動きだしたらもう末端には止めようがない。比較的平和な時代から急転直下でそれが起こる。実際起きるときには予兆なんてわからないのかもしれない。未来だって、何が起きるか分かったものではない。

色んなものを積み上げて大事にしたところで、時代の流れ次第では全部吹っ飛ぶこともあるということ。可能性としては。

ソ連側の第二次大戦関連博物館とか、中国の大躍進とか(つまり被害者数の観点でもっと規模が大きいインシデント)の博物館もあれば見てみたいけど、そんなのは無いんだろうな。多分。



ーーー


※1)

アウシュヴィッツでは、ハンガリーからの強制移送の話も度々登場する。昨年ハンガリーからポーランドに入れるか調べたところ、ハンガリーとポーランドの間には山地があって直線的に入れる経路はあまり見当たらなかった。なので当然大回りして輸送したということか。あと、やはり昨年ブダペストでシナゴーグとユダヤ人街よく見ておけばよかった。

【ポーランドハイライト01】 裏技を当て込んではいけない(アウシュビッツ=ビルケナウ1)

IC(InterCity)の電車


乗ってきた電車


オシフィエンチム駅到着
アウシュビッツ博物館到着

ミュージアムレストラン。結構広い。

タラのフライ

シャトルバスでビルケナウに移動

シャトルバスはドイツ車

ビルケナウ
この線路の上でユダヤ人と思われる団体がハティクヴァを歌っていた。


ビルケナウの監視塔


有刺鉄線と柱

有刺鉄線と柱

柱を拡大するとこんな感じ

返し構造

四隅の柱は頑丈


四隅の柱

有刺鉄線を止める部品

有刺鉄線の奥(内側)にバラックが見える

中にも監視塔


Judenrampe


Judenrampe ここも観光客が次々に来た



旅行記は、基本的には時系列で書きたいのですが、書き切れない可能性もあるので、一番書きたいアウシュヴィッツの話をまず書いておきます。 (一番腰を据えて書きたいところでもありますが、何も書けないのではしょうがないので)


なお、私がアウシュヴィッツについて総合的に説明するのことは出来ないので、あくまで見学で見たものの感想を次々に書いていく感じになります。

あとは、予約に関する話も書いてありますが、公式やツアー会社の説明も見て判断いただくことをお勧めいたします。


見学日は2025/5/7です。この時点の情報と思って、ご参考としてください。


ーーー

<クラクフ⇒アウシュビッツ>

さて、今日はアウシュビッツ・ビルケナウ強制収容所の見学。

朝食を手短にとって出発。

まずは、クラクフ中央駅から、オシフィエンチムまで電車。この電車のチケットは、公式と思われるアプリ(Jakdojade)で買った。

行きはIC(InterCity)の特急電車で座席指定込みで約1,000円(帰りは660円だったので、普通電車ならこの値段だと思われる)。

前の人と膝が当たるコンパートメントタイプの座席。

隣の若者は乗車している約50分の間、ずっとインターネット接続がうまくいかず、パソコンをいじっていた。


ちなみにだが、この電車はクラクフ発でプラハ終点の電車だった。去年このルートを逆走で繋がらないかと調べていて、直通が見つからずやめてしまったけど、多分うまく探せばあったんだろうな。


予定通り、12時過ぎくらいにオシフィエンチム駅到着。ここから博物館まではバス。


<昼食>

で、アウシュヴィッツ博物館到着。

強制収容所見学は、昨年のダッハウに続いて、2年連続2回目。


観光客たくさん。多分ツアーだと思われるシールをつけた人がいっぱいいる。あと多分、修学旅行の中学生、高校生と思われる団体も多数。


ミュージアムレストランがあったので、ひとまず食事を取ることにした。

博物館は大きく分けて2つで、アウシュヴィッツとビルケナウがある。ビルケナウに先に行くのだが、そこまで行ってしまうと食事が取れるかわからなかった(実際ビルケナウにはレストランは見当たらなかった)のと、腹減った状態ではなく全身全霊で観光したかったので。

ポラックなるタラのフライを注文。ポテトもつけた。合わせて1,900円くらい。微妙に話が通じなかったのか、ソースをかけてもらおうと思ったのだが、そのまま出てきてしまった。しかたないので、卓上の塩胡椒をふって食べた。


ちなみにポーランドはユーロを受け付けない店が多い。このアウシュビッツ博物館のような、海外からの観光客が相当いると思われる施設でもユーロの現金受け取りは拒否していた(私ではなく別の客がチャレンジしていた)。


<MANのバス>

昼食後、ビルケナウに向かった。

アウシュヴィッツとビルケナウの間のシャトルバスはMANというドイツメーカーのバスだった。このアウシュビッツでドイツ車を使っているとは意外。案外その辺は気にしないということか(ちなみに、街中も普通にドイツ車は走っている)。

ああ、でももしかしたら、ドイツが国として or MANがCSRの一環で積極的にスポンサーになっている可能性もありうるか。この辺りは調べても分からなかった。


ハティクヴァ

ビルケナウに到着してみると、ユダヤ人と思われる30名くらいの団体がいた。全員男性。見た目みんな大学生くらい。そのうちの多くがキッパというユダヤ教徒の帽子をかぶっていた。何人かは長いほうの辺で1.5mくらいありそうな大きいイスラエル国旗を体に巻いていた(もみあげを伸ばした人はいなかった)。

そして、ビルケナウの有名な引き込み線路の上でハティクヴァ(イスラエル国歌)を歌っていた。

この方達がどのくらいの思いで同胞が110万人殺された場所に来たのか、私には容易には推し量れない。想像で適当なことを言うのはやめておきます。

この方たちが線路上にかなり長時間滞在しており、写真を撮ろうとすると写ってしまうのだが、この方たちを写してしまうのもどうかと思ってしばらく待っていた。


<裏技を当て込んではいけない>

なお、この時点で時刻は13時過ぎ。

私は公式で17時(※1)から予約しており、入場は大分あとなのだが、アウシュヴィッツのチケットを持っていればビルケナウは先に入れるというネットに散見される噂を見て、あわよくば昼から見学したいと思い早めに来ていた。

しかし、実際は私は入れなかった。アウシュヴィッツ、ビルケナウ両方の係員に確認したけど、どっちもダメ。

多少条件が違ったりすれば入れるのかもしれないけど、基本的に公式が明言していない裏技みたいなものを当て込むのはやめた方が良いな。特に自分が絶対に外したくない予定に関しては。そう言う裏技的運用はいつ変わるかも分からないし。

私が早く来たのはダメ元スタンスで、予約はしていたから後で入れるのでまだ良かったけど、あわよくばビルケナウに4時間使うつもりだったので、4時間空きができてしまった。


でも、早い時間に来たおかげで、先ほどのユダヤ人の団体を見られただけでも良かったとするか。後でもう1回ビルケナウに来た時はもういなかった。


<ビルケナウ外観>

さて、ロジスティクスの失敗に若干落ち込んでしまったが、気を取り直して、見学に集中します。

せめて4時間を有効に使うべく、まずビルケナウを外側から見学することに。


同じようなバラックがたくさん立っていて、監視塔がたくさん立っていて、有刺鉄線で囲われている。

去年見たダッハウ強制収容所よりも相当大きそう。調べたところ6倍~9倍くらい面積あるらしい(時期やどの施設まで含めるか、考え方による)。

あと、印象的なのは中の収容用のバラックだけではなくて、監視用の塔もたくさんあるということ。ざっと数えただけでも一辺個以上あるのでは。それでも50メートル以上間隔が空いているだろうから、脱走を防ぐにはこれくらい必要だったということか。

これだけの巨大な施設を人を殺すためだけに作ったとはね。建設しているときにドイツの現場レベルの兵士等で疑問を持っている人もいたんじゃないのかな。 ちなみに中にはそれと違う監視塔がある。これは脱走の監視というよりは、労働状況の指示・監視のためだろう。


ダッハウの時もそうだったけど、強制収容所の近くは緑が豊かで、収容所を度外視すればどのかな雰囲気で、鳥とかが鳴いている。


<有刺鉄線>

有刺鉄線も外から見られた。

・ 外壁というものはなく、コンクリートの柱が3メートルおきくらいに立っていて、それを有刺鉄線で巻いてあるという構造。四隅の90度二つの方向から引っ張られる柱だけ強度のありそうな太い柱になっている。

・ 穴を掘って抜けられないためなのか、下の部分だけはコンクリートで固められている。有刺鉄線は二重になっている。1~2本切れば脱走できるという感じではない。

・ 有刺鉄線の上部は返し構造になっている。

・ 有刺鉄線を効率的に取り付けるための器具が柱に埋め込んである構造

・ しかし、これほど脱走を防ぎたいのであれば、高い壁にした方が良さそうではあるが、そうするとコストが嵩むからやらなかったのかな。

・ それにしてもリアルな有刺鉄線が完全にむき出しで張ってあるので、あまり夢中になって見ているとひっかいて怪我しそう。注意して見学する方がいい。


ということで、中に入れない時間が長かったので、外から見学できる有刺鉄線について考察を深めてしまった。ちょっとやりたいことと違うけど、まあしょうがない。もしアウシュヴィッツの中にも同じ有刺鉄線があったら一瞬で理解できるだろう。


せっかくだからビルケナウの外周を1周しようと思ったけど、車道に囲まれており、歩きやすい道がなかったのでやめた。

ずっと外にいたらなんか手がひんやりしてきた。


<Judenrampe>

Judenrampe。意味としては「ユダヤ人のプラットフォーム」。

ビルケナウの入り口から500mくらいのところに、貨物車からユダヤ人を下ろして選別した場所がある。当時はオシフィエンチム駅から線路が繋がっていたらしい。

しかし、ビルケナウ本体にも線路は引き込んであるから、ビルケナウが拡張した後はこれは使わなくなったということなのかな。ここは博物館の外で説明も少ししかないのであまり判然としなかった(※2)。

僅かにある説明は、表記がポーランド語と英語とヘブライ語。


今度はここでドイツ人と思われる団体がずっと騒いでいて、人が写ってない写真を撮るのが難しかった。ここに限らず、アウシュビッツ・ビルケナウ付近は基本的に人は途切れないので、途中からはクリーンな写真は諦めて、記録用にQuickに撮ることに徹した。


だいぶ冷えてきたので、一度アウシュヴィッツのレストランに戻って休憩することに。

随分広々していて快適なレストランだと思ったけど、修学旅行と思われる中学生くらいのの団体が来て一気に激混みに。そういう団体を受け入れるために広々した作りなんだな。


長くなってきたのでここで一旦区切ります。


ーーー

※1)

私が予約したのはガイド無しの"Tour for individuals without an educator" の枠。申し込んだのは20日前くらいで、この日は枠が3つくらいあったけど、そのうち一番早いので17時。前後の日はもう枠は無かった。アウシュヴィッツに来たいなら早めに予約するほうがいい。


※2)

後から調べたが、やはりJudenrampeはビルケナウへの引き込み線路が完成してからはあまり使われなくなった模様。


ーーー

追記)

ハティクヴァの動画。多分これ映像の世紀と同じ音源っぽい。




2025年5月28日水曜日

【Ist/Hel/Tal/Polまとめ/ハイライト02】 予算実績


予算実績をまとめます。

予算886千円に対して、実績(実際使った金)798千円でした。


予算化に関しては、昨年自分で旅した際、日ごとにいくら使ったか記録として残っていたので、同じレベル感で旅できるよう予算を積み上げた(トラベルガイドや一人当たりGDPを参考に若干調整)。
予算執行については、現地滞在費に関しては昨年よりも割安なところが多かったし、やはり昨年の旅で「毎日どのくらい金を使って全体でどのくらいかかった」というのが体感で残っており、ヘルシンキあたりでもう予算超過はしないだろうと感じたので、そこからは現地での予算執行も適当にやっていた。

昨年と比べて割高なのは航空券。日本⇔ヨーロッパも高いし、タリン⇒クラクフも、同じ路線は使っていないけど、昨年の相場よりはだいぶ高いと思われる。

<実績の内訳(単位:千円)>

・ 都市間移動 278
ターキッシュエア航空券 232
(羽田イスタンブール + イスタンブール⇒ヘルシンキ + ワルシャワ羽田 + 座席指定)
ヘルシンキ⇒タリン船賃 7
タリン⇒クラクフ航空券 40

・ 各国の滞在費 合計 (1泊平均 = 宿泊費 + 観光・市街交通・食費) 484

イスタンブール5泊 88 (一泊平均18 =12 + 6
ヘルシンキ4泊 98 (一泊平均25 = 17 + 8
タリン3泊 63 (一泊平均21 = 11 + 10
ポーランド9泊 234 (一泊平均26 = 17 + 9

・ 諸経費(保険、通信、内国旅費、ガイドブック他) 35

<コメント>
・ ホテルは全部個室(日本のビジネスホテルと同等かそれよりやや上のグレード)
・ タリン以外は朝食バイキングもつけた(ホテルの朝食は上記宿泊費に算入)。
・ 食事はほぼ外食。今回は酒あまり飲んでない。
・ 旅行時の為替レートは結構幅があって、1ユーロ約160165円(省略するがトルコリラ、ポーランドズロチも幅があったのは同様)。クレジットカード決済レートは高い時で170円強(メインのカードの外貨決済手数料3.63%)。 現金は国によるが手数料10%前後。上記実績金額は、決済レート/手数料込みの実コストで概算した金額。


<各地の物価印象>
・ イスタンブール:トルコの一人当たりGDPから考えると飲食高め、あらゆる入場料高め。ホテルは高くないけど相応の設備だった。街全体が観光地価格。公共交通だけ安い。
・ ヘルシンキ:飲食は東京と比べてはっきり高い。博物館等入場料も高め。まだ寒いからか、ホテルがグレードの割には安めだった。公共交通は普通。
・ タリン:飲食、博物館、ホテル、いずれもリーズナブル。公共交通は普通。
・ ポーランド:飲食、博物館、公共交通はリーズナブル。ホテルは素泊まりだと割高なのが多かったが、朝食込みオプションが安めで、朝食つけるなら普通。


※ 過去の予算実績など)

【1年間まとめ09 旅】 6回分の海外旅行の費用

【シドニーまとめ01】 予算実績

【中欧まとめ/ハイライト03】 予算実績

【ドバイ・モロッコ・リスボン・バルセロナ全体まとめ02】 予算・実績