2025年11月21日金曜日

【Ist/Hel/Tal/Polまとめ03】 Long standing unfinished businessを消せ

ポーランドはDay10まであるのですが、行き詰まってきたので、一旦全体のまとめをします。結局この旅をまとめるからこそ、それを踏まえて次の旅を考えられると言うこところはあるので。


1.世界には、見るべき所・物はまだまだたくさんある

22日間旅して、行きたい所に行けたし、見たい物をたくさん見られた。いろんなものを食べられた。

ポーランドに関しても、この後も見所、面白いことは山ほどあった。

世界には行く価値がある場所がいくらでもある。まだまだいろんな所に行ってみたい。


ただ、最後のほうは体力的に息切れした。

夕方くらいでホテルに戻り、休んでいる時間も割と長かった。

行く価値がある場所に行くには体力も必要(※1)。


あと、当然時間・金も必要。

有り余る富が無ければどうしても旅ばかりする訳にはいかない。


このような限られた資源(体力・時間・金)でどこに行くか、唯一の答えとかは無いが、一つの可能性を以下2で書く。


2.Long standing unfinished businessを消せ

何度も「旅に飽きてきた」と書いてはいるが、どこも行って良かった。「行った甲斐がなかった」みたいな場所は一カ所も無い。

・ イスタンブールを自分で歩いてみたい

・ 北欧、バルトに行ってみたい

・ 大前研一氏お勧めの船に乗ってみたい

・ ワルシャワに行ってみたい

・ アウシュビッツを見てみたい

あたりは、急造の「やりたいこと」では無く、昔からある「やりたいこと」で、Unfinished businessになっていたこと。そもそも、今回の行き先はそう言う基準で選んだ。だから納得感がある。

旅に飽きがきていてもなおやる価値があるのは、「昔からあるUnfinished businessを消す旅」だというのが、一つの答え。

こう言うのは、今後も自分の中でも変わっていくだろうし、そもそも一つに絞れるようなことでもないので、これだけが答えだとは言わないが。


なお、古いアイテムなら全部良いということでは無い。自分の感性、体力的に、賞味期限が切れているアイテムもある。それは「古い夢」なので捨てていい(置いて行くがいい)。現時点でもやりたいかは、一応考え直す方が良い。時間・金などの大幅に使うなら特に。


全体的にこの旅をして良かったのは間違いない。Unfinished businessが減った。

やりたいことリストのアイテムが減った状態でまた次に何をするか考えられる。溜まった物を掃くからこそ、新しい興味関心が沸いてくる余地が出てくる。Unfinished businessを消せば人生が前に進む。

これはある意味、精神の断捨離効果がある。

帰国後、昔から管理しているエクセルのバケットリストをまた見直している。前のリストはバックアップとして丸々残しているが、ピンとこなくなった物は大幅に消して新たに考え直している。


なお、これは年齢とかにもよりそう。

例えば、若ければそもそも生きている期間が短いから、Long standingなアイテム自体が無い。興味が沸いたことを賞味期限が切れないうちに&体力があるうちに、早めに実現する方が多分満足度は高そう。


3.息切れするまでやるから納得感が出る

ポーランド後半息切れしたと書いたが、息切れするまでやったからこそ納得感(やりきった感)が出たというのもある。

今回行った場所は、イスタンブール以外はあまりトランジットで通ることもなさそうな都市であり、来るのが最後になる可能性は十分あると思い、全ての都市において一期一会のつもりで全力出した(※2)。

旅の前半から「疲れた」と言う話が何度も出てきているのはこのペース配分が一因となっている。

もっとラクに回る方向性もあったと思うが、今回はクタクタになるまでやったことで納得感が出た。だからこそUnfinished business消せた。


2と3の結論:

・ やりきった感が出ればUnfinished businessを消せる

・ Unfinished businessを消すと次に進める


尚、別の話になってしまうし、既に多少書いたが、今回疲れた原因は他にも幾つかある。


疲れた理由追加1)ホテルの朝食

ほとんど全てのホテルで朝食をつけたため、毎日目覚ましで起きていた。これは、昨年の中欧周遊の際ホテルの朝食をつけず、移動日以外は目覚ましをかけず無制限に寝ていたのとは、体の負担がかなり違ったはず。ホテルの朝食はトライしたいので、朝食をつけるかつけないか、これも結論が出ないジレンマではある。


疲れた理由追加2)移動体力低下

海外旅行が8ヶ月ぶりだし、直前ほとんど満員電車にも乗らない生活をしていたので、そもそも移動体力が落ちいていた。定期的に旅行するとか、長い旅行の前に意識的に移動体力を上げておくなどが対策かな。


4.(ここまで来ると)頭トレより体験・経験

人間のベーシックな知能を鍛えられるのがいつまでなのか、その臨界期は分からないが、少なくとも40代中盤になった今、脳トレ的に頭だけを直接鍛えることは出来ない。

自分で計画した旅(等)を実行して得られたフィードバック、体験、経験みたいなものでこそ、自分の頭が鍛えられる。

旅だけでは無いが、こういう体験、経験をこれからも積極的に増やしていきたい。

この辺りは、昨年の結論と変わらない。


5.都市巡り以外もしたいような(結論保留)

この1年半全部そうなのだが、今回も都市を中心に回った。

昨年から、元々は自然系も行ってみたいと思っていたところ、脚の怪我と、リスク・コスト検討の結果などから、大幅に外した。今回も一応検討したけどやめた。

自然系も行きたいような気はするが、これは現時点結論無し。

今、国内でもそんなに歩けていないので、急に海外でトレッキングというのも事故の元だし。長い目で見てまた考えるか。


6.FIRE及び超節約生活はなぜダメか、少なくともなぜ旅と相性が悪いか

(余談。この話は旅の前に考えていたことですが、上記4と関係するのでここに書きます)

積極的にFIREを狙っているわけでも無いし、そもそもそんな金も持っていないが、この旅の前、どのくらい節約が成り立つのか家計簿をつけて実験していた。支出は予算策定によりいくらでも思考実験できるが、やはり実際にやってみて感触=フィードバックを得るのは大事。

この話はまた別途書きたいところだが、旅との関係についてだけここで取り急ぎ書いておく。


私は節約は比較的得意だと自負しており、節約自体は出来る。しかし、久しぶりに頑張って節約してみると、コスパが読めないことを全然したくなくなるのに気がついた。

旅のように、何が出るか分からない(=コスパが読めない)アクティビティを全くしたくなくなる。

節約(及びそれを前提としたFIRE)と旅は大分相性が悪い。


節約(を前提としたFIRE)及びそこから当然のように派生してくるコスパ至上主義は、読めることしかしないから、人生経験や自分の環世界が閉じていく方向になる。「読める」ってのは、極端に言えば「やる前と後で世界が変わらない」ということだから。(当たり前すぎるが、逆に言うと、読めないことをやるからこそやる前と後で世界が変わる)

仮に面白い可能性を感じ取ったとしても、計画している予算にハマらなければ、その方向でアクションを取るのをやめてしまう。予算にハマらなければ諦めるのは稼ぎがあったって一緒だが、節約が厳しすぎると、その諦めラインがだいぶ低いところ(環世界で考えると内側)に来てしまう。

旅関係の予算を取っておけば良いのでは、という案もあったが、旅をすれば結局新しい興味関心が沸く。新しい出会いやチャンスも出てくる。それなのに、予算が厳しいと、事前にガシガシに固めた読み筋に固執してしまう。事前計画に無かった新しい興味関心、チャンスを全無視したくなってしまう。

「経験・体験を増やしたい」と言っているのに、節約重視しすぎると真逆のベクトルの力が働いてしまう。アクセルとブレーキを同時に踏んでる感があり、全然親和性が無かった。


ということで一応実験はしてみたけど、現時点では十分に稼いでそれを新しい経験に使うという、(ある意味普通の)サイクルで行くという方針には変わりは無かった。



以上、旅のまとめでした。

ポーランドの旅行記はまだ書くかも知れないですが、一旦一区切り。

全部で60記事。ここまでお読みくださり、誠にありがとうございました。


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この旅行記の最初の記事。

【Ist/Hel/Tal/Polまとめ01】 レコメンドと「いいね」は害悪(SNS/Youtubeから離れた旅)


この旅の、その他のまとめ系の記事。

【Ist/Hel/Tal/Pol第一中間考察】 限界効用/限界学習効果


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※1)

「この世はでっかい宝島」というのは言いえている。いや、むしろこれこそが私が言いたいことだ。しかし私は孫悟空では無い。自分がヤムチャであれば、行動できる範囲は見極める必要がある。


※2)

二度目があればもちろんうれしい。特にワルシャワはまだまだ見たいところが残っているのでまた行きたい。

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