2021年3月26日金曜日

15年ぶりにフォトストックを頑張ったけど、全然稼げなかった話

2020/01/13 21:06


常念山脈・立山で結構良い写真が撮れたので、久しぶりに写真をフォトストックに登録してみました。

15年くらい前、
・ Photo Library
・ Pixta
というサービスを使っていました。
200枚程度の写真を登録して、最初の1年目、2年目は、年2万円くらい稼いでいました。でもここ5年の売り上げは数百円。アクセスしている人もほとんどいない有様でした。
私が登録した後数年後、参入者が増えまくってレッドオーシャンになったようでした。
また同じことをやっても見込みはないので、今回試すにあたっては、あわよくば英語サイトに日本の山の写真を登録したら売れるのではないか?と、ダメ元でやってみました。
使ってみたのは
・ Shutterstock
・ Adobe Stock
の2つです。

結論としては、ほとんど売れません。

作業には20時間くらいかかりました(2つのサイトに約500枚ずつ写真を登録する作業に使った時間/撮影した時間は別)。
それで、2ヶ月の売上合計は500円以下です。
15年前は実際多少稼げたので、時代は変わっているとはいえ、根本的に技術が無いわけでは無いはず。
フォトストックは引き続き超レッドオーシャンと思われます。
全くおすすめしません。
私ももうやることは無いと思います。競争が今よりゆるくなることは無いと思うので。
もちろん、写真のレベル次第というのはあるでしょう(このnoteに使っている写真は全部私が撮ったものですので、レベルを確認するご参考としてください)
少なくとも、写真好きの素人が小遣いを稼げるようなものでは無くなったと思います。
インターネットで調べる限り、大もうけできたという事例は出てきません。やはり、小銭(時給換算した場合最低賃金以下)が稼げたという程度の話が多いようです。
これではさすがに生活レベル変わりません。
やることは写真をアップロードしてタグをつけるだけなので、ビジネス経験としても、正直くだらないです(考えてみたら、誰でも出来る、何のリスクもないようなビジネスが長期間ブルー・オーシャンであるわけ無いんですよね)
「稼げない」「経験としても魅力が無い」であれば、副業としてやる意味は無いです。他のことに時間を使う方が良いです。

英語サイトなので、ここ数年高画質カメラ(=スマホ)を持ったインド人・中国人が毎日恐ろしい数の写真を登録しています。
時給50円くらいのインド人(をはじめとする途上国の方々)は、1枚売れたときの収益を100円と仮定すると、2時間作業して1枚売れればペイするので、損益分岐点が低いです。実際、「2時間作業で1枚売る」なら実現可能な範囲です。なので、どんどん登録してきます。写真は元手が不要で、損益分岐点が低いので、彼らには数を登録するインセンティブがあるのです。
私が多少写真をアップロードしたところで、どんどん埋もれます。
日本語サイトよりも何倍もシビアな勝負です。
それが確かめられたので、一応よしとします。
フォトストックは、言葉の壁がほとんど無い(英語のタグ付けなんて自動翻訳してくれるし、簡単です)ので、思いっきりグローバルの競争にさらされるんですね。

これなら、noteなりブログに記事を書くほうがはるかに良いです。
売れなくても少なくとも自分のためになりますからね。

一回やればわかる/やるから次に進める


 2020/01/12 12:24

・ やってみたかった2泊縦走が出来たこと
・ 気になっていた立山に行けたこと
この2つの記事を書きましたが、これらが出来たのが、2019年良かったことです。

インターネットのおかげで情報が手に入りやすくなったとは言いますが、
やればわかること、やらなきゃわからないこと。
行けばわかること、行かなきゃわからないこと。
こういうのはいっぱいあります。

黒部・立山アルペンルートも、一回行けばわかりました。
山の中で2泊したらどのくらい疲れるか、服がどのくらい汚れるか、ゴミがどのくらい出るか、やってみて初めてわかりました。
そして、行く前といった後では、山雑誌や山関係の本を読んだときの感触なんかが変わります。

「気になっている」状態で止めておくと、その先に進めないです。
個人的には、こういうのが溜まってくると、人生が停滞しているような気持ちになります(TODOを溜めているのに近い気持ちになります)。
気になることはまず一回やってみれば良い。
そうすることで、新しい回路が出来きて、より高次元の次にやりたいことも出てくるので。

ーーー
202001追記
「気になっている」状態で止まっているということは、何か次に進めない理由があるわけですよね。まずは意思・根性で突破できれば話は早いのですが、それが難しい場合は、人の力を借りる・金の力を使う、など色々別のやり方があるはず。意思・根性で突破できない時は、別の手段に移行するほうが良いです。

はじめて2泊3日で山歩きしたら身体が悲鳴を上げた話(常念山脈編) Day 3 常念小屋→常念岳→蝶ヶ岳→長塀尾根→上高地


 2020/01/12 01:58

3日目。
朝起きてみると、心配していた脚の痛みはわりと引いていたので、先に進むことに。
常念岳から南に(蝶ヶ岳方面に)下る道が、私が苦手な岩ゴロゴロ地形で、コースタイムよりもかなり時間がかかってしまいました。
今振り返ると、ここで時間がかかってしまったことで、私の中で歯車が狂い、なぜか焦り始めてしまいました。
時間には余裕を持たせていたので、多少歩くのが遅くなっても問題は無いし、下界に帰ってきてから考えると全く焦るようなことではないのですが、山の上というのはどこか判断力などを狂わせるんですかね。
空気が薄いのも微妙に効いている気がします。
こういうことも含めて何が起こるかわからないので、時間には余裕を持った方が良いんですね。

このあたりで、ずっと楽しく聞いていたオーディオブックも切りました。
耳元で誰かがゴチャゴチャ喋っているのが急に不愉快に感じたので。
これも、疲労・焦りのせいだった気がします。

3日目はほとんど写真も撮っていませんでした。景色もあまり目に入っていなかったような気がします。天気は悪くなかったのですが。

それでも、蝶槍への登り以降は難しい地形もなく、ペースを取り戻し、蝶ヶ岳までは総じて言えば快調に歩けました。
ここまで約5時間の行動。

蝶ヶ岳ヒュッテで泊まるという選択肢もあるにはあったのですが、もう風呂に入りたかったので下りることに(長期間山に入りたかったら、不潔さへの耐性も揚げる必要ありますね)。

蝶ヶ岳ヒュッテでうどんを食べた後、もう1杯食べたいな・・・と思ったのですが、それを注文し、待って、時間が無くなるのがイヤだったので、あとは行動食に頼ることにして下り始めてしまいました。

もしかしたらこのあたりの判断(そもそも先に進む/栄養補給が不完全)があまり良くなかったかもしれないです。
蝶ヶ岳から徳沢に下る長塀尾根に入ったあたりから寒気がしてきて、大して水分もとっていないのに異常な尿意を感じ、3時間の下りの間に5回くらい立ちションする(途中にトイレはないので)というわけわからない体調になり大変でした。
それまでは下っては上り返すの繰り返しで、脚にさほど問題はなかったのですが、連続下りが始まってから脚もかなり痛くなりました。
3日連続行動は初めてなので未知の領域でしたが、最後の最後にここまで疲労・身体症状・痛みが出るとは。
だいたい、これまで日帰りでも1日10時間行動なんてしたことなかったし、1泊2日の時も2日合わせて10時間超えたことはなかったのに、3日目が10時間行動というのも若干無理があったかもしれないです。

最後の下り、疲労以外にも印象的だったことがいくつかあります。

長塀尾根は結構広い尾根です。切れ落ちている場所がないので安心して歩ける反面、目印が無ければ普通に森に迷い込んでしまいそうな場所がたくさんありました。ちゃんと、通行禁止箇所にはロープが張ってありましたが、仮にロープが一カ所でも切れていたりしたら迷う可能性高そうです。実際過去にこの尾根で、道迷い遭難があったらしいですからね。

次に長塀尾根で印象的だったのは、外国人がたくさん歩いていたこと
西洋系・東洋系、どっちもいました。
燕山荘にも常念小屋にもいましたが、その比ではなかったです。というか、長塀尾根ですれ違ったのはほとんど外国人でした。
私が下り始めたのは12時くらいだったので、多分、日本人はもっと早い時間に登り切っていたのだと思います。蝶ヶ岳には日本人もたくさんいたので。
山での時間の使い方の感覚が違うんですかね。
しかも、まだ山頂まで3時間はあろうかという地点で、「もうすぐ頂上ですか?」と聞いてくるグループがいくつかあったので若干心配に。どんな情報持ってこの道に突入してきたのでしょうか。
2日目のビールの話と同様、山の技術は人それぞれ、スケジュールも人それぞれで超OKなのですが、なんか外国人は心配になってしまいます。

さらに長塀尾根後半、まだ徳沢まで標高差にして300メートル以上はあろうかと言うところから、川のせせらぎが聞こえてきました。
確かに梓川が下の方にあるはずなので「もしかしてもうすぐか?」と思ったのですが、そこから行けども行けどもたどり着きません。
大体そんな遠くまで川の音って聞こえてきますかね。
本当に聞こえていたのか、もしかしたら早くこの道終わってほしいという願いが幻聴的なものを生んだのか、よくわかりません。

ということで、遭難の危険を(少しだけ)感じつつ、外国人に隠れて立ちションをしつつ、どこから聞こえているのかわからない川のせせらぎを聞きつつ、下山してきました。
長塀尾根は展望全然ありませんが、今までで一番心に残る下山でした。

徳沢から上高地。前回来たときは楽しく散歩していたのに、最後の方は「もう早く終われ」な気分でした。山に来ると、多かれ少なかれこの気持ちにはなっている気はしますが。

上高地から新島々に下るバスは1時間以上あるので、謎の寒気・頻尿がバスの中でも続いたらマズいと思っていたのですが、小梨平の銭湯に入ったらピタっと止まりました。
やれやれ。

帰り、松本でそばを食べようと注文したのですが、全く喉を通らず。
山歩きで内臓をやられるという話を聞いたことはありますが、自分がこうなったのは初めてです。
運動でここまで身体を酷使したとのは、学生の頃の水泳の夏合宿以来。自分が3日間山で行動したらかなり身体が悲鳴を上げるってのがわかったのは非常に良い経験でした。ある程度限界に近づかないと、自分の限界なんてわからないのですから。もちろん安全は確保した上でですけどね。
来年、立山から北アルプス西側の奥深いところに行きたいと考えているのですが、これをやるには4日以上必要なので、もっと身体を鍛えないと行けないとわかったのが、一番の収穫でした。

下界に戻ってからも、数日間は食欲不振・下痢で、内臓は動いておらず、脚もしばらくは痛く、頭もぼーっとしました。
山岳レースに出場した選手は、時に4ヶ月くらい体調が戻らないと聞いたこともあります。山での体の使い方って、ちょっとまともじゃないですよね。

結論
・ 一晩眠ると脚の状態が変わっていることは多い。
・ 3日間行動(5h, 6h, 10h)、累積標高差登り3300m/下り3200mくらい、で体力の限界を超える。これが今の体力。 
・ 絶景も良い思い出だけど、身体が悲鳴を上げたのも良い思い出。

はじめて2泊3日で山歩きしたら身体が悲鳴を上げた話(常念山脈編) Day 2 燕山荘→大天井岳→常念小屋(泊)


 2020/01/12 01:46

2日目。
この日の出発地の燕山荘から、到着地の常念小屋まで、道中ずっと森林限界を超えており、北アルプスの西側の山並み(剱、立山、薬師、槍)などがずっと見えていました。
私の脚力で、1泊でアルプスに来ると「尾根を登って、すぐ尾根を下る」という、尾根ばっかりを歩く行程になりがちですが、今回は山に2泊する行程のおかげで、今までで一番長く稜線歩きを楽しめました。
景色は良いし、尾根歩きに比べると上り下りもなだらか。この稜線歩きこそ楽しい。尾根ばっかり歩くのは、山の楽しみ方としてはもったいないということに今更気づきました。
もちろん風雨にさらされたり、気象条件が厳しくなることも多いでしょうが、この日は温暖・無風で良い感じの気候でした。
そのせいか、大天荘では、午前10時くらいからビール飲んでいる人多数。

余談ですが、登山をする人って、リスク管理にはうるさいわけですが(当然ですけど)、酒を飲むことには比較的寛容ですよね。
例えば、「レインコートなしで山に行くのはけしからん」は多くの登山愛好家の共通見解だと思いますが、「酒を飲んで山を歩くのはけしからん」は共通見解というほどでは無いと思います。
人気漫画「山と食欲と私」でも、酒を飲んで高尾山を下るシーンが出てきますしね。
仮に高尾山で晴れの予報が出ているのであれば
・レインコートあり・酒気帯び
より
・レインコートなし・シラフ
で歩く方がリスクは少ないと、個人的には思います。

ま、でも山では基本自己責任だし、他の方が飲む分には私は全く意に介しません。お好きにどうぞ。実際これだけ天気良ければ飲みたくなりますよね。私も大天荘宿泊だったら、そこで飲んでいたと思います。
私は怖いから(あとはトイレに行きたくなるから)、その日の行程が終わるまでは飲まないだけです。

引き続き、ずーっと絶景続き、日本アルプス稜線歩き最高。
なんですが、正直なところ、この日の後半から若干飽きてきました。
自分は時速3km程度で動いており、遠景は少しずつしか変わらないから、当然と言えば当然かもしれないです。
絶景の楽しさを疲労が上回ってきたというのもあります。
(世界中の絶景スポットを回る旅をしてみたい、という思いもあるのですが、もしかすると、途中から飽きてくるのでしょうか。少し心配になりました)

そして最後、常念小屋への下りで膝が結構痛くなっていました。
明日このまま進めるか、エスケープが必要か微妙だなと思いましたが、とりあえず明日の脚の様子で決めることに。
一晩眠ると、脚の状態って結構変わっているので。

常念小屋で、宿泊者名簿に自分の住所を書こうとしたのですが、住所が出てこない。頭が全然動いていない。
そういえば、2日続けて歩くと大体こんな感じになります。
脳に血液が行っていないのか、栄養が行っていないのか、何なのかよくわかりませんが。
トレイルランナーが幻覚を見ると聞きますが、これの延長線上に幻覚が出てくるんですかね。

そして、夜あたりから食欲も落ちてきました。
エネルギーはかなり使っているはずですが、内蔵も弱っているんでしょうか。
昨日はケーキもご飯も食べまくりだったのですが、夕食は普通におかわりなしでごちそうさま。消灯より早い19時過ぎに寝ました。

ちなみに山小屋で寝るときって、相部屋と言うこともあって、身体が緊張していることが多いです。
寝返り打つのも忘れています。
人が密集しているときならともかく、隙間があるときは、とりあえず左右に寝返りを打つと、なんとなく身体も緩んで眠れる気がします。

2日目まとめ
・ 稜線歩きは尾根歩きより桁違いに楽しい(だが、絶景に飽きることもある)
・ 山に2泊すると、めいっぱい稜線歩きできる
・ 山で2日間動くと脳が止まってくる

はじめて2泊3日で山歩きしたら身体が悲鳴を上げた話(常念山脈編) Day 1 中房温泉→合戦尾根→燕岳→燕山荘(泊)


 2020/01/12 01:38

この日から山歩き。Day 1です。
有明荘から舗装道路を少し歩くと、中房温泉登山口があります。
登山相談所もあり、そこで登山届けを出して登り開始。
ここから燕岳へ登る合戦尾根は
・ 道は明瞭
・ 危険箇所は特になし
・ 登山者たくさん
で、歩きやすかったです(そもそもそういう基準でコースを選んでいるのですが)
アルプス三大急登の一つに数えられるらしいですが、特別「急さ」は感じませんでした。里山でもこんな感じの道は多数あるかと思います。4~5時間連続登りなので、長めですけどね。
最初は森の中、泥と木の根の道、そして霧がかかっていて、正直近所の丹沢とあまり感じは変わりません。
しかしさすが日本アルプス。途中で森と霧の視界が所々開けてくると、目の前に巨大な山が広がり迫力があります。

最近は山歩きの最中、ずっとオーディオブックを聞いています。
Aftershokzという骨伝導ヘッドホンを導入してから、山で快適にオーディオブックが聞けるようになり、すごく山歩きが楽しくなったので。今回もかなり活躍しました。
ちなみに、合戦尾根では、橘令を聞いていました。
内容さえ面白ければ、山登りに合わないジャンルとかは感じたことがありません。

途中の合戦小屋で小休憩。
合戦小屋のうどんはちゃんとコシがあっておいしかったです。名物らしいスイカは終わっていました。

順調に山頂まで到着しましたが、霧のため展望は微妙。
翌日は快晴だったので、景色の話はDay2のほうに書きます。

燕山荘に到着後、とりあえず水分を多めに補給。
山に泊まる時、トイレが近くなる問題があるので、朝・行動中・就寝前は水を多めに摂取するのはためらわれます(それでも摂取した方が良いのでしょうが)。
そこで、小屋に到着後、夕食の前くらいまでの間に多めに水を飲んでおくのが私のベストプラクティスです。この時間なら多少トイレが近くなっても問題ありません。
燕山荘で、夕食まで間があったのでケーキを3つ食べました。普段はケーキなんて半分くらいで十分なのですが。行動時間が5時間くらい超えてくる(しかも全部登り)と、かなり食欲出ますね。

なお、行動時間的には、中房温泉から一日で大天井まで行くことも出来そうです(結構ハードではありますが)。
今度このルートから槍ヶ岳を目指すときはそうしようかな。

1日目まとめ
・ 山小屋に着いた後が水分補給のチャンス

はじめて2泊3日で山歩きしたら身体が悲鳴を上げた話(常念山脈編) Day 0


 2020/01/12 01:30

2019年10月、常念山脈を縦走してきました。その登山・旅行記です。
行程は以下。
Day 0 中房温泉に前泊
Day 1 中房温泉→合戦尾根→燕岳→燕山荘(泊)
Day 2 燕山荘→大天井岳→常念小屋(泊)
Day 3 常念小屋→常念岳→蝶ヶ岳→長塀尾根→上高地

長いので、日ごとに記事を分けて書いていきます。
本記事はDay 0です。

登山を始めて5年になるのですが、
・ 混み合った山小屋
・ 風呂に入れない
というのが私にとっては結構ストレスで、これまで山小屋に2連泊以上したことはありませんでした(1泊はあります)。
でも最近、日本アルプスのもっと奥まで踏み込んでみたい、長い稜線を歩いてみたい、という熱が高まり、初めて山の中で2泊することに。
私は、
・ 高度があるところは苦手
・ 難易度が高いコースはムリ(ロッククライミング技術も無い)
・ 多少長く歩くのはOKのはず
この条件で山の中に踏み込んで長く稜線を歩けるコースを探して、「アルプストレッキング bestコースガイド」なる本を見て選んだのがこのコース。
(この本は、唐松岳・立山に行くときにも参考にしました。とてもわかりやすくて良い本だと思います)

初日は、登山口近くの宿まで移動するだけで、山歩きはしないので、Day 0としておきました。
夜行バスでも使わない限り、関東に住んでいる人はこういう前泊するスケジュールになっちゃうんですよね。

特急あずさで松本に向かう途中、現金が足りないのに気づいて、松本駅で慌てて現金を引き出しました。
山の中では現金決済する必要があるし、山の中で何泊もするので結構現金が必要になります。忘れていました。危うく現金切れで下山するところでした。

穂高という駅から登山口近くまでバスが出ています。
泊まったのは標高1380メートルにある「有明荘」という宿。
山の中と行っても良いような立地です。
設備としても、ホテルと山小屋の間くらいの感じです。
一応個室があって、4畳半くらいの、何もない部屋。トイレは共同。
でも明日から風呂無し、相部屋の山小屋になることを考えると、ここで温泉・個室があるのはありがたいです。
そして、ここの温泉がなかなかのものでした。
この泉質であれば、かなり辺鄙なところですが、リピーターがいるのも納得です。有明荘の北に「中房温泉」という宿泊施設もあるようなので、今度来るときはそっちも試してみたいです。
経験上、甲信越の温泉は、温度が高くパンチが効いているものが多い気がします。
街中ではないので、温泉以外特にすることはないのですが、少し本を読んでいたらあっという間に就寝時間。山の夜は早いので。

0日目まとめ
・ 山に入るときは現金を忘れずに

大山で、山の初心を取り戻した話


 2020/01/11 15:25

1月6日、多くの人の初出勤だった日ですが、私はこの日休みを取って、久しぶりに神奈川県丹沢山系の大山(おおやま)に登りました。
私は子供の頃から神奈川県に住んでいるので、大山には遠足でも登ったし、友達と登ったことも何度かあるし、会社のレクリエーションでも登ったこともあります。趣味の登山を始めようと思って、登山靴を買って最初に登ったのも大山でした。
その後も、新しい靴や道具を試したいとき、気楽なトレーニングの目的で何度も大山には登っていました。
ということもあって、登山を始めてからしばらくは、私の山のスタンダードは大山。
別の山に登るときも「大山○回分のコースタイム」「この道は大山より難しい」みたいなとらえ方をしていました。

ただ、山にも慣れ、体力もついてきて、道具を試す・トレーニングの目的では、より行程が長い塔ノ岳にシフトしていったので、大山に登るのは久しぶりです。
久しぶりに大山に登ろうと思ったのは、塔ノ岳にも飽きたから。
大山にも飽きていますが、今まで登ったことないルートなら良いだろうと言うことで、思い立って登りました。

この日は、蓑毛の登山口からスタート。
そこからヤビツ峠に向かわず、その少し東側を通り、下社には向かわず大山のメインの登山道(表参道)の16丁目に合流するルートにしてみました。
実は、このルートは前から目はつけていたのですが、以前、同じく丹沢で寄から鍋割山に向かったとき、途中踏み跡不明瞭で迷子になりかけたので、丹沢のマイナールートを攻めるのは怖くて躊躇していました。昔、大山で4名が道に迷って3~4日山に取り残された遭難事故もありましたからね。
ただ今回は、特に危険箇所というほどの場所は無く、道も明瞭でした。大山表参道に比べると、若干トラバースの切れ落ち方が急で高度感がある場所が少々ある、といった程度です。
大山表参道は常に大勢人がいますが、このルートでは16丁目に合流するまですれ違ったのは5名程度でした。
正直、道の感じは、丹沢の低い場所は大体どこでも同じなのですが、それでも初めて歩くルートは新鮮さがあって良いです。昔、平出和也氏が、「一つの山を裏からも表からも楽しむ」みたいなことを言っていたのを思い出します。

最近、ジムのトレッドミルで、山対策として傾斜を14~18度にして走っているのが若干効いているのか、登りは結構ラクでした。
今回は足首が動く柔らかめの靴を使ってみたのですが、それも登りやすかった要因の一つかな。

そして山頂。
この時期としてはかなり気温が高めで1度くらい。雪はわずかにある程度、凍結はほとんど無く、アイゼンが必要な箇所はありませんでした。
快晴で、江ノ島・相模湾のみならず、スカイツリー、ランドマークタワーははっきり見え、さらには同定できなかったものの群馬あたりにあると思われる山(男体山とその周辺の山かな?)までうっすら見えました

山頂で若干尿意を感じたのですが、山頂のトイレが(冬はいつもですが)凍結しており利用不可だったので、長居はせず、昼食もとらず下山。もうちょっと頑張って群馬の山を同定したかったのですが。

帰り道の表参道、中学生と思われる団体がたくさんで賑わっていました。
先に書いたとおり、大山表参道は近所の中学生の遠足コースなので、この光景にはよく出くわします。
これを久しぶりに見て思い出したのですが、中学生の遠足ってものすごく軽装なんですよね。三種の神器(靴・ザック・冷雨ウェア)に始まる登山の基本を押さえた装備はまるでしていません。
「ジャージ+片手にペットボトル」の学生もたくさんいます。山頂で立ち止まったらものすごく寒そう。

同じ丹沢でも、大倉尾根になると、道のレベルは同じですが、歩いている人の感じは大分変わります。
遠足の一行は見たことがありません。

今さら装備を薄くするリスクもとりたくないし、誰にも推奨はしませんが、昔はこのくらい気楽に山に入っていたんですよね。
軽装の人たちを見て、それ思い出しました。
私は大体ソロで登っていることもあり、遭難のリスクは結構気にします。そうすると、どうしても山の社会通念というか、規範に従うことになるんですよね。それで安全性は上がるのでしょうが、不自由になっていた気もします。

それにしても、10代の人たちって、ものすごく軽いですよね。
身体も軽いし、荷物も軽いしで、基本的に登るスピードかなり早いです。
そりゃ運動部の中学生であれば、多少山の経験がある(でも運動不足の)おじさんよりは早く動けますよね。
私自身、中学生の時よりも登るのに時間かかっていますからね。多分。
みんなについて行けない人が、先生(と思われる人)に付き添われて歩いていましたが、それでもコースタイムくらいでは歩いているんじゃないのかな。

表参道が混んでいたので、16丁目から表参道をそれて、少し西側にある道を歩いて下社に帰りました。
ここもトラバースで、崖側が結構切れているところが一カ所ありました。
道幅はそれなりにあるので、そう事故は起こらないでしょうけど、事故ったら死ぬ可能性もありそうなところです。
山って、普段下界ではとらないようなリスクを何度もとってるんですよね。ま、路肩を自転車で走るのも、リスクという意味では似たようなものか。

そして下社。
山頂から我慢していたこともあり、早速トイレへ。
大量の小便が出た。

驚いたのは、ものすごく人がたくさんいたこと。未だ初詣シーズン終わっていないんですね。平日にここまで人がいるとは予想外でした。大山ケーブルも混みまくり、こま参道沿いの飲食店も混みまくりでした。
ただし大山ケーブルから伊勢原駅のバスはガラガラ。みんな車で来てるんですね。

翌日、ふくらはぎがものすごく筋肉痛。
登ったコース的には、普段上っている大倉尾根よりは余裕があるルートだったのに、ふくらはぎの筋肉痛はいつも以上でした。
多分、足首が動く靴だったからだと思います。
逆に言うと、普段足首が固定された登山靴だと、足首・ふくらはぎが鍛えられていないのかもしれないです。

結論
・ 超メジャールートにはいろんな登山者がいて、初心を取り戻せる。
・ 同じ山でも、いろんな道を試すのは新鮮で良い。
・ 足首が動く靴の方が、ふくらはぎが鍛えられる。

立山コネクティング・ザ・ドッツ(登山・旅行記)


2020/01/09 23:39

2019年10月、初めて立山・黒部アルペンルートを使い、立山に行ってきました。その旅行記です。コネクティング・ザ・ドッツの話は中盤~後半で太字にしてありますので、その話だけ読みたい方は一気に飛んでください。

立山ですが、友人に勧められたのがきっかけで、5年くらい前から行ってみたいと思っていました。
でも、調べるといつも宿が満室なのと、立山・黒部アルペンルートが難解すぎて、イメージがわかないと言うこともあって、長いこと後回しにしていました。

ところが最近、TJARなる日本アルプスを縦走する山岳レースの番組を見て、立山に行ってみたい熱が高まり、久しぶりに宿を調べたところ、室堂にある「みくりが池温泉」という宿泊施設を予約できたので、ようやく行くことに。

北アルプスを、長野側から、富山側まで、6本の乗り物を乗り継いで通り抜けられるようになっており、それらがまとめて立山・黒部アルペンルートと呼ばれています。
詳細は、ググっていただきたいのですが、結構難解です。
公式ページにちゃんとまとまってはいますが、行かないとよくわからないと思います。
私も、実際に行って、初めてイメージわきました。

今回の私の行程は、長野側から入って富山に抜けるコース(逆向きも通行できる)。
宿があるのは、標高2450メートルにある室堂です。
まず長野駅から90分バスに乗り、アルペンルート始発の駅「扇沢」に。そこからさらに乗り物を4つ乗り継いだ地点です。
途中、黒部ダムも通ることになるので、観光しつつ室堂を目指します。
扇沢から鹿島槍ヶ岳に行くハイキングコースや、黒部ダムから剱岳や立山に向かうトレッキングコースもあったり、このあたりはハイカーにとってはたまらないスポットです。

室堂に到着したのはもう日没1時間前だったので、初日は山歩きはせず、宿「みくりが池温泉」に直行。
宿に近づくにつれ、硫黄のにおいが強くなってきます。
最初は「こんなところに1日宿泊して大丈夫なのか?」と心配になるような臭いでした(大丈夫でしたが)。
実際、ここより少し下ったところで、火山ガスでの遭難・死亡事故もあったらしいですからね。

みくりが池温泉のホームページによると、一応「山小屋」であるとのことですが、山小屋にしては相当整っています。初めて山小屋に止まるという人にもハードルが低くておすすめです。
山小屋のハードルを上げている要素って色々ありますが、一番重要な要素の一つは「入浴できない」じゃないでしょうか。でも、ここは「みくりが池温泉」というくらいなので温泉があります(この温泉自体なかなかのもので、到着後・就寝前・起床後、三回入浴してしっかり満喫しました)

ほかにも、普通の山小屋では無いor出来ないが、みくりが池温泉でできることとしては、
・ ものを捨てられる
・ ウォシュレットあり
・ 充電できる
などがあります。
あとは、私は相部屋だったので様子はわかりませんが、個室もあるようです。
どうでしょう。かなりハードルが低いのではないでしょうか。

さらに、食事もとてもおいしいです。
普通は山小屋ではあり得ない、魚もあります。
しかもその魚、富山湾でとれたものらしいです。
天ぷらもあります。その場で揚げています。
夕食で、アラカルトの追加注文もできます。
ほぼレストランですよね。
ということで、初日は山を歩いてもいないのに、食べたいものをばっちり食べて温泉に入り寝ました。

夜中に尿意で目覚めて(ビール飲みすぎ)トイレに行ったついでに外に出て、夜空を見てみたら満天の星空でした。星屑とか見える感じです。消灯前の8時くらいって、まだ空がちょっと明るいので、星空がマックスにならないんですよね。星を見るなら夜中にトイレで起きたときに限ります。

さて、2日目は登山。
出発地の室堂から雪が積もっており、縦走はできるかどうか微妙というコンディションでした。
この日は10月28日だったので、30年前の10月8日に起きた立山中高年大量遭難の時期よりも後。つまり、吹雪いて進退窮まるリスクとかも考慮するほうが良い時期です。
ただ、天気予報は朝から夜まで晴れ。気温は高めだったし、装備も自分なりには万全だったので、せっかくなので無理なく行けるところまでは行くことにしました。
周りも、「どこまで行けるかわからないけどとりあえず行けるところまで」という人が多かったように思います。
予定のコースは、室堂から一の越に行き、そこから立山・別山を北上・縦走し、室堂に帰ってくるコース。
歩き始め、称名川の結氷(川の表面に出来た氷・このNoteのトップ画像)がものすごくきれいだった。
室堂から1時間程度の一の越まではみんなたどり着いていましたが、その先、雄山に登るところで、アイゼンなしで脱落する人多数。
ただ、アイゼンなしで転びながらも根性で登ってくる人もけっこういました。特に中国人が多かった。危なっかしいと思う反面、ビジネスで成功するのは、こういうメンタリティなんですかね。

雄山山頂では晴天。北アルプス一望できました。

アルペンルートに入ったあたりから思っていたのですが、立山に来たことで、これまで見聞きしてきた山の知識が、そうとうつながりました。

コネクティング・ザ・ドッツという言葉があります。
様々な経験(ドット)をすることで、それらが線でつながって、新しいものや自分なりの何かを生み出せるようになる、って話ですね。
このドットって、均一ではなくて、ハブになるドットと、ハブの周辺につながるドットがあると思うんです。
黒部・立山は、私の登山経験の中ではハブの一つになる経験だったと感じます。

これまで読んだ、山関係の本、山の映画・ドラマTJARの番組など、かなり多くの作品の舞台が、北アルプス・黒部・立山付近でした。
それらの知識(ドット)が、実際に黒部・立山を訪れたこと(ハブになるドット)でつながった気がします。

そして、先述のTJAR(日本アルプス縦走山岳レース)では、立山から南下して薬師・槍ヶ岳方面に向かうのですが、その方面もばっちり見えてイメージがわいて、来年はここを歩きたいな、と思いました。
(今年はシーズンが終わるのでもう諦めた)
立山に来たという経験(ハブになるドット)は、過去の知識をつなげるだけでなく、今後トレッキングの経験をつなげていくためのハブにもなりそうです。

(ついでに言うと、ローカル空港からローカル空港にダイレクトフライトできないのと同じで、ハブになる経験がないと、他の領域とドットをつなげていくことも難しいのかなと感じます。が、話が広がりすぎるのでその話はまた今度)

やっぱり、実際現地に行くと言うことはとても重要。
旅行は「1回行けばOK」という場所もあるけど、1度行ったら次にやりたいことがどんどん出てきて、「1回目はロケハンで楽しみ方がわかる・2回目以降はもっと楽しい」みたいになる場所もあります。立山は後者になりそう。
いろんな歩き旅の起点にできる予感がします。

さて、旅行記に戻ります。
雄山山頂までは難なくこれましたが、その先の尾根にトレースが無く、私の技量では危ないと判断し、その先の縦走は諦めました。私はどうも山頂を極めたいという思いが人よりも弱く、諦めるのにほとんど抵抗がないので(もっとも、トレースがなかったということは、その日・その時点では皆諦めたということだと思いますが)。

室堂まで下山したら、ものすごい観光客の数。
下りのバスが混み合う前に、早々に富山方面に下ることにしました。

下りのバスの中、大日岳・弥陀ヶ原・称名滝などの景勝地が次々に紹介され、来年以降歩いてみたいコースがさらに増えてしまいました。
立山から南下するだけでなく、こっちも歩いてみたい。
このあたり、縦横無尽にハイキングコースがとれるエリアなんですね。
残りの2つの乗り物で立山駅まで降りて、さらに電車で富山駅に。
つまり、長野駅から富山駅まで、バス+アルペンルートの6つの乗り物+電車で、8個の乗り物に乗ります。
めっちゃ複雑。
でも、一回行ったおかげで大体雰囲気つかめた。
どうも、シーズンによっては、富山駅から室堂まで直通のバスもあるにはある模様。それを使うと、富山側3つが1つにまとまるので、乗り物が2つ減りますね。

富山市内。
登山で遠方に行くとき、計画段階ではせっかくだからと街に降りた後も観光しようとするのですが、登山でエネルギー使っているので、結果としてはあんまり観光しないで終わることが多いです。
服が登山着なので、TPOを考え、高級な飲食店や美術館のような清潔な場所に行くのはためらわれるし。

それでもせっかくなので、登山で研ぎ澄まされた野生の勘を捨て、食べログで探した寿司・ホタルイカなどを食べました。
あと、甘エビも。甘エビおいしかったけど、これってご飯にあわせるような味ですかね。個人的には単体で食べる方がおいしいと思いました。

帰りがけ、筋肉を回復させるべく、富山駅のマツキヨでプロテインを購入。
最近、マツキヨでリーズナブルなゼリータイプ・ドリンクタイプのプロテインが売っているので、登山の帰りに見つけると飲んでいます。
登山時に粉のタイプのプロテインを持って行っていたときもあったのですが、大体手がベトベトになるし、拭くのも大変で難儀だなと思っていたのでありがたいです。

帰りの新幹線では本を読もうと思ったのですが、頭が全く回転しない(そういえば山の後は大体いつもこうでした)。
仕方ないので寝て筋肉を超回復させながら帰宅。

立山、行って良かったのですが、もっと早めに来ておけば良かったという思いが強いです。
気になっている場所は、早め早めに来ないとダメ。
若いのは今のうち、体力があるのは今のうち、なのでね。

結論
・ 立山・黒部アルペンルートは、一回行かなきゃイメージわかない。1回目はロケハン。
・ 気になっているところにはとっとと行かないとダメ。行けばそれが点になり、別の点とつながる。

2021年3月15日月曜日

村上春樹再読

昨年末あたりから、村上春樹の小説を5作再読。
離婚or別居状態、そして仕事を辞めたor休職状態が、基本設定としてこんなにも繰り返し使われていたことに改めて気づきました。
・ 羊をめぐる冒険
・ ダンス・ダンス・ダンス
・ ねじまき鳥クロニクル
・ 騎士団長殺し
全部そう。
・ 世界の終わりとハードボイルドワンダーランド
も離婚状態(これは仕事はしている)。

むしろこの設定こそ、The村上春樹という感じです。
さらに、わけわからんビジネスをしている人物があぶく銭を稼がせてくれるというのも大体出てきます。適度な運動も大体出てきます。
あとはよく言われることですが、女、美食、酒あたりは全部出てきますね。

仕事を辞めて時間的余裕があって、あぶく銭で経済的な心配もなく、結婚などで人生経験を積んでいて、かつ現在は別れており他者から拘束されず、面倒くさくない女とセックスし、適度に運動し、おいしいもので腹を満たし、酒でリラックスしていないとブレイクスルーは来ない、ってのが村上春樹のメッセージなんですかね。
全部満たすの超ハードル高いですね。
どうしたら心身をバランス良い状態にできるかというヒントにはなりそうですが(いや、なるのかな?)

なお、これだけで主人公を甘やかすとバランスが取れないので、度々「暴力」が出てくるのかなと思っています。

などと、共通点を取り出して整理するなんてことはこの辺にして、それよりも、再読して気づくことはたくさんあったので、どんなことを受け取れたかを、また改めてまとめたいです。



2021年3月13日土曜日

ポイントはマイルに集中が最善手

 海外に行くつもりで貯めたマイルを国内で使おうとしているので、いつも期限に追われているという話をしましたが、これまでマイルで行った場所はこちらです。

・ 釧路湿原
・ 大雪山
・ 屋久島
・ 石垣島(離島)

どこも興味があったけど、航空券もそこそこ高いし、石垣島以外はちゃんと調べないと行けないしで、ハードル高くて後回しにしていたところでした。
こういうところに、マイルを使って行けたのは結果としては良かったです。
どこもエッジが効いており非常に面白いところだったので。長年気になっていたところにはやはり行くべきなんですよね。

LCCが飛ばなくなった今、マイルの価値は上がりました。
高い航空券しかないので。
石垣島の場合、ANAで往復110,000円程度のところ、17,000マイルだったので、1マイル6円以上の価値で使えましたした。そのほかのところも、大体1マイル3~6円くらいの価値で使えたと記憶しています。
普段はANA以外のもっと安い航空券があるので、そっちと比べるとそこまでの価値はないですけどね。

この社会状況であれば、旅行好きはクレジットカードなどのポイントはマイルに集中、が最善手なのでは。


【旅行記】 石垣島(レンタカーの話)

 石垣島に行った際、とりあえずレンタカーを借りたのですが、運転が久しぶりすぎて初日はホテルに到着した時点でかなり疲れました。

というか、レンタカー借りたとき毎回こうなっているような。
10年以上のペーパードライバーののち、自家用車は持たず旅行の時だけレンタカー借りる運用をしばらくしてきたのですが、これはコスパは良いですが、頻度が低すぎると旅行の際に余計なストレスを感じるという意味でちょっと考えものかも。

また今回については、離島が面白すぎて石垣島の中はほとんど運転しなかったので、レンタカー借りるのはもったいなかったです。普段は行きの道中ガイドブックを見ながら移動するのですが、事前にガイドブック買い忘れたせいで思いつき行動が増えてしまいました。
事前に調べて、早めに離島めぐりを中心にすると決めていればよかった(レンタカーを借りなかった)んですけどね。
旅に思い付きで行動する余地を残しておくのはいいですが、旅の骨格を思い付きで構成するのは、イマイチです。

帰りはまた運転して空港まで。三泊四日でレンタカー借りて、結局空港とホテルを往復するだけというもったいない借り方になってしまいました。
帰りの運転はそれほどストレスなくできたので、旅行の時久しぶりの運転をするよりも、事前に少しでも近所を運転しておくほうが、旅行の時ストレス無く運転できそう。
運転に慣れていても、フライトの前に慣れない道の運転・レンタカーの給油返却があると、バッファが必要になるし、少しでも事故ったら飛行機に乗れなくなるので、最終日にレンタカー運転があるのはちょっと好きではないですけどね。タクシーでも事故る可能性はあるわけですが、物損であれば(自分が無事であれば)事故の処理を自分でする必要がないので、フライトに間に合わなくなるリスクは全然違います。

あと、昔はあまり気にならなかったけど、このご時世、レンタカーでもドラレコ欲しいなと思いました。レンタカーでドラレコオプションは無い場合も多いので、自分で取り付けるドラレコ調べようかな。
事故った場合のことを考えると相手の過失が証明できないのはちょっと気持ち悪いので。