2021年3月15日月曜日

村上春樹再読

昨年末あたりから、村上春樹の小説を5作再読。
離婚or別居状態、そして仕事を辞めたor休職状態が、基本設定としてこんなにも繰り返し使われていたことに改めて気づきました。
・ 羊をめぐる冒険
・ ダンス・ダンス・ダンス
・ ねじまき鳥クロニクル
・ 騎士団長殺し
全部そう。
・ 世界の終わりとハードボイルドワンダーランド
も離婚状態(これは仕事はしている)。

むしろこの設定こそ、The村上春樹という感じです。
さらに、わけわからんビジネスをしている人物があぶく銭を稼がせてくれるというのも大体出てきます。適度な運動も大体出てきます。
あとはよく言われることですが、女、美食、酒あたりは全部出てきますね。

仕事を辞めて時間的余裕があって、あぶく銭で経済的な心配もなく、結婚などで人生経験を積んでいて、かつ現在は別れており他者から拘束されず、面倒くさくない女とセックスし、適度に運動し、おいしいもので腹を満たし、酒でリラックスしていないとブレイクスルーは来ない、ってのが村上春樹のメッセージなんですかね。
全部満たすの超ハードル高いですね。
どうしたら心身をバランス良い状態にできるかというヒントにはなりそうですが(いや、なるのかな?)

なお、これだけで主人公を甘やかすとバランスが取れないので、度々「暴力」が出てくるのかなと思っています。

などと、共通点を取り出して整理するなんてことはこの辺にして、それよりも、再読して気づくことはたくさんあったので、どんなことを受け取れたかを、また改めてまとめたいです。



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