2020/01/11 15:25
1月6日、多くの人の初出勤だった日ですが、私はこの日休みを取って、久しぶりに神奈川県丹沢山系の大山(おおやま)に登りました。
私は子供の頃から神奈川県に住んでいるので、大山には遠足でも登ったし、友達と登ったことも何度かあるし、会社のレクリエーションでも登ったこともあります。趣味の登山を始めようと思って、登山靴を買って最初に登ったのも大山でした。
その後も、新しい靴や道具を試したいとき、気楽なトレーニングの目的で何度も大山には登っていました。
ということもあって、登山を始めてからしばらくは、私の山のスタンダードは大山。
別の山に登るときも「大山○回分のコースタイム」「この道は大山より難しい」みたいなとらえ方をしていました。
ただ、山にも慣れ、体力もついてきて、道具を試す・トレーニングの目的では、より行程が長い塔ノ岳にシフトしていったので、大山に登るのは久しぶりです。
久しぶりに大山に登ろうと思ったのは、塔ノ岳にも飽きたから。
大山にも飽きていますが、今まで登ったことないルートなら良いだろうと言うことで、思い立って登りました。
この日は、蓑毛の登山口からスタート。
そこからヤビツ峠に向かわず、その少し東側を通り、下社には向かわず大山のメインの登山道(表参道)の16丁目に合流するルートにしてみました。
実は、このルートは前から目はつけていたのですが、以前、同じく丹沢で寄から鍋割山に向かったとき、途中踏み跡不明瞭で迷子になりかけたので、丹沢のマイナールートを攻めるのは怖くて躊躇していました。昔、大山で4名が道に迷って3~4日山に取り残された遭難事故もありましたからね。
ただ今回は、特に危険箇所というほどの場所は無く、道も明瞭でした。大山表参道に比べると、若干トラバースの切れ落ち方が急で高度感がある場所が少々ある、といった程度です。
大山表参道は常に大勢人がいますが、このルートでは16丁目に合流するまですれ違ったのは5名程度でした。
正直、道の感じは、丹沢の低い場所は大体どこでも同じなのですが、それでも初めて歩くルートは新鮮さがあって良いです。昔、平出和也氏が、「一つの山を裏からも表からも楽しむ」みたいなことを言っていたのを思い出します。
最近、ジムのトレッドミルで、山対策として傾斜を14~18度にして走っているのが若干効いているのか、登りは結構ラクでした。
今回は足首が動く柔らかめの靴を使ってみたのですが、それも登りやすかった要因の一つかな。
そして山頂。
この時期としてはかなり気温が高めで1度くらい。雪はわずかにある程度、凍結はほとんど無く、アイゼンが必要な箇所はありませんでした。
快晴で、江ノ島・相模湾のみならず、スカイツリー、ランドマークタワーははっきり見え、さらには同定できなかったものの群馬あたりにあると思われる山(男体山とその周辺の山かな?)までうっすら見えました
山頂で若干尿意を感じたのですが、山頂のトイレが(冬はいつもですが)凍結しており利用不可だったので、長居はせず、昼食もとらず下山。もうちょっと頑張って群馬の山を同定したかったのですが。
帰り道の表参道、中学生と思われる団体がたくさんで賑わっていました。
先に書いたとおり、大山表参道は近所の中学生の遠足コースなので、この光景にはよく出くわします。
これを久しぶりに見て思い出したのですが、中学生の遠足ってものすごく軽装なんですよね。三種の神器(靴・ザック・冷雨ウェア)に始まる登山の基本を押さえた装備はまるでしていません。
「ジャージ+片手にペットボトル」の学生もたくさんいます。山頂で立ち止まったらものすごく寒そう。
同じ丹沢でも、大倉尾根になると、道のレベルは同じですが、歩いている人の感じは大分変わります。
遠足の一行は見たことがありません。
今さら装備を薄くするリスクもとりたくないし、誰にも推奨はしませんが、昔はこのくらい気楽に山に入っていたんですよね。
軽装の人たちを見て、それ思い出しました。
私は大体ソロで登っていることもあり、遭難のリスクは結構気にします。そうすると、どうしても山の社会通念というか、規範に従うことになるんですよね。それで安全性は上がるのでしょうが、不自由になっていた気もします。
それにしても、10代の人たちって、ものすごく軽いですよね。
身体も軽いし、荷物も軽いしで、基本的に登るスピードかなり早いです。
そりゃ運動部の中学生であれば、多少山の経験がある(でも運動不足の)おじさんよりは早く動けますよね。
私自身、中学生の時よりも登るのに時間かかっていますからね。多分。
みんなについて行けない人が、先生(と思われる人)に付き添われて歩いていましたが、それでもコースタイムくらいでは歩いているんじゃないのかな。
表参道が混んでいたので、16丁目から表参道をそれて、少し西側にある道を歩いて下社に帰りました。
ここもトラバースで、崖側が結構切れているところが一カ所ありました。
道幅はそれなりにあるので、そう事故は起こらないでしょうけど、事故ったら死ぬ可能性もありそうなところです。
山って、普段下界ではとらないようなリスクを何度もとってるんですよね。ま、路肩を自転車で走るのも、リスクという意味では似たようなものか。
そして下社。
山頂から我慢していたこともあり、早速トイレへ。
大量の小便が出た。
驚いたのは、ものすごく人がたくさんいたこと。未だ初詣シーズン終わっていないんですね。平日にここまで人がいるとは予想外でした。大山ケーブルも混みまくり、こま参道沿いの飲食店も混みまくりでした。
ただし大山ケーブルから伊勢原駅のバスはガラガラ。みんな車で来てるんですね。
翌日、ふくらはぎがものすごく筋肉痛。
登ったコース的には、普段上っている大倉尾根よりは余裕があるルートだったのに、ふくらはぎの筋肉痛はいつも以上でした。
多分、足首が動く靴だったからだと思います。
逆に言うと、普段足首が固定された登山靴だと、足首・ふくらはぎが鍛えられていないのかもしれないです。
結論
・ 超メジャールートにはいろんな登山者がいて、初心を取り戻せる。
・ 同じ山でも、いろんな道を試すのは新鮮で良い。
・ 足首が動く靴の方が、ふくらはぎが鍛えられる。
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