2010年6月13日日曜日

国境の南、太陽の西 (講談社文庫) [文庫]




読みました。
私も気付いたら村上春樹ファンと呼べるくらいに、結構読んでいます。

主人公が、それまでに関わった女性3人(小学生の時の友達、高校生の時の恋人、今の妻)をめぐってあれこれ考える。
主人公には悪意はないのですが、彼を取り巻く女性をみんな傷つけていくので、あまり楽しい話ではないです。
自分の内部の言葉では説明できない衝動のようなものにしたがって生きると、人を傷つける可能性がある、ってのが一つのメッセージかな。

私より少し上の年代の人について書いた本を読むというのが、マイブームなので、その点ではツボでした。(この本の主人公は36歳~37歳)。
でも、村上春樹の本は2~3冊ある長いやつのほうが面白い。長いやつは長いやつで、後半ついていけなくなるのだが、それでも満足感は高い。

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