2010年6月12日土曜日

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 上巻 新装版 (新潮文庫 む 5-4) [文庫]




暗号ビジネスにかかわっている主人公が、組織の思惑やアルゴリズムを開発した博士に巻き込まれて冒険をする話。(かなり私の言葉でまとめているので、読んだら違う印象を受けるでしょうが)

主人公がめちゃくちゃな境遇になりながらも、ところどころ、うまいものを食べ、うまい酒を飲み、良い服を着て、気にいる音楽を聴き、美女とセックスするというのは相変わらずですね。
村上春樹の小説も結構読んで、冒険の中でそんな悠長なことをしている感じにもだいぶ慣れてきました。

どんな状況でも、そういう風に「おいしいものを食べたりするのって結構いいことですよ」というのが、村上春樹が発し続けているメッセージの一つのような気がします。
村上春樹の小説は、日々をいい雰囲気で過ごすための参考書にはなりそうです。

最近、新潮社の村上春樹の文庫は新装版が出ていますね。文字が大きくなっているのでありがたい。疲れ方がだいぶ違います。

0 件のコメント: