2012年1月9日月曜日

成長サイクルを回しまくる - 「逆行」(尾原史和)






「R25」や「TRANSIT」をデザインした尾原史和の青春期「逆行」を読みました。

一番気になるのは
「引っ越し、引っ越し、また引っ越し」
という章。

著者の考え方は、「仕事場は仕事を入れる箱」。
最初は四畳半のアパートで仕事をしていたのだが、そこで出来るのは所詮一人で全部をまわせる仕事だけ。
著者はチャンスがあるたびに、金銭面では相当きつくても広い事務所に引っ越して(その度にパートナーを雇って)事業を拡大していきます。
そして得た新しい仕事で、人脈や経験を蓄積していくのです。

次の仕事場を、家賃を払えるか払えないかギリギリのラインでも次々決めていくところが印象的です。

「成長サイクルを回せ」という考え方は、勝間和代さんはじめ、最近よく見る考え方ですが、この著者は本当にギリギリまで投資して「成長のサイクル」を回しています。
普通の人なら、どうしてもリスクを考えて、余裕を持った投資をしがちだと思いますが、芸術系の人はリスクについての考え方が常人とは違うと思います。
ただ、これだけ高速回転させるからこそ、若くして成功することが出来るのでしょうね。

感想は以上です。


尚、芸術系著者の仕事術は、何かとヒントが得られることがあるので時々読んでいます。
その目的で読んで面白かったのは、この辺りです。

「自分の中に毒を持て」(岡本太郎)




「芸術起業論」(村上隆)

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