池上彰の時事解説「知らないと恥をかく世界の大問題4」を読みました。
目次はこれです。
プロローグ 「Gゼロ」時代の新しい世界を見通す―世界を動かす新しい役者は揃った
第1章 腐っても“大”国、アメリカが抱える対立
第2章 ノーベル平和賞を受賞したのに―ひとつになれないEU
第3章 世界のエネルギー地図が書き換えられる―基軸通貨ドルの延命
第4章 過酷なアラブの夏がやってきた―中東・アフリカの厳しい現実
第5章 一触即発の東アジア―危険な大国の内と外
第6章 ゼロからわかる安倍政権が目指すもの
エピローグ 世界は歩み寄れるのか?
世界の社会問題の背景・大枠押さえるのに最高です。
例えば、冷戦以降の世界は、おおざっぱに言うと
世界を仕切れる国が無くなった
⇒ 世界の勢力の多極化
⇒ 勢力争いのため小競り合い・地域紛争が各地で起きている
だそうです。
米ソ二極体制が終わって、タガが外れたということなんですね。
もちろん、この理屈では捉えきれないことはあるでしょうが、こういう大枠をつかんでいると、時事の理解度が格段に上がります。
例えば、尖閣諸島の問題もこの流れで出てきている小競り合いの一つです。
こう考えると、私が子供の頃(=冷戦中)は、私が生きている間に日本が戦争に巻き込まれるとは思ってもいませんでしたが、最近怪しいなという気がします。怖いです。
安倍は今絶好調でしょうが、憲法第9条は変えないでほしいな。
その他、面白かったこと箇条書きにしておきます。
- 国際社会はテロリストとの交渉に応じない。テロリストとの交渉に応じる日本は、世界の中では非常識。
- 「アルカイダ」は、過激派の中ではブランド。「アルカイダ」を名乗ると資金を集めることが出来る。
- 慰安婦問題はどんな戦争でも起こりうる。
- 日本ではステイトを「州」と訳すが、元はと言えばどちらかというと「国」のこと。アメリカは13のステイト(国)が集まって建国されたイメージ。
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