2015年10月24日土曜日

【映画】 ゾンビ映画は大体浅い? - メイズランナー



もはや迷路を走る話ではありません。
そもそも原題も「メイズランナー」ではありません。

背景が謎に包まれていて、ちょっとずつ全貌がわかってくる。
ロストの構成に似ている。
でも、こうやって背景がぼんやりしていると、見ている側としては、戦っている理由・命を懸けている理由に全然共感できないから入り込みにくい。
そこが、この構成の難しいところ。
マッドマックスでマックスとフュリオサの絆には共感しまくった私ですが、正直メイズランナーの主人公たちの友情、全く訳が分かりません。

あと、本作ではゾンビが出てきます。
ゾンビ映画って大体浅いので、スリルはあるかも知れないけど、これも結構入り込みにくい。
ゾンビ側は当然大儀があって襲ってくるわけではなくて、狂って襲ってくるだけだし、主人公側も、逃げるくらいしかやることがない。
これだけだとどうしても浅くなるよな。

ということで、思わぬ展開になってきたけど、次が一応ラストと聞いてるので、ここまで来たら次も見ちゃうかも。


ちなみに、この先、見たい映画結構目白押しです。
今やっている or 近日公開で見たいのはこのへん。


【千畳敷カール・木曽駒ヶ岳 DXX】 無駄が気付きを生む

完全に霧
クリア
微妙に霧

千畳敷・木曽駒ヶ岳に行って、(自分の行動で)良かったことの一つは、2日続けて、ロープウェイに乗り千畳敷に行ったこと。
ホテルから、バス・ロープウェイ往復で約4000円します。

1日目は正直霧で何も見えなかったけど、
・ 悪天候で登山者が天候回復を待っている千畳敷
・ 晴れて、登山者・観光オンリーの人両方でにぎわいまくっている千畳敷
どっちも見られたのは良かった。

1日は何も見えないのに4000円も払ってわざわざ登ったのは無駄だったという捉え方をする人もいるかも知れないけど、これがあったおかげで、天候によって様々な顔を持つ自然(及び観光地)が見られたのが良かった。
仮に晴れた日だけだったら、もちろんそれはそれでナイスハイキングができただろうが、それよりはきっといろんな気付きがあったような気がする。
まあ、時間も倍使っているので、単純に比較することは難しいけど。

私は正直、あらゆる経験に意味があるなどとは思っていません。
意味無い経験もあります。
経験しない方がいいことだってある。
でも、興味があることに限っては、効率よく良い部分だけ切り取ろうとせず、多少効率が悪くても、ある程度踏み込む方が良いな、と思い直しました。

【クレイジージャーニー】 自分のクレイジーさを愛せるか



また、今一番気に入っているテレビ番組、クレイジージャーニーの話です。

クレイジージャーニーを見て思うのは、
「ジャーニーは効率の対極」
だということ。

近代的動力を使わずに南米からベーリング海峡経由でアフリカに到達した関野も、深海に潜り続ける高井も、8,000メートル峰14座を制した竹内も、効率を求めて旅しているわけじゃない。

考えてみれば、そもそも旅ってのは、効率とはかけ離れたものだった。
(普通に考えたら)旅というのは生きていく上で必要不可欠なものではないからね。
どうしても有名観光地は効率よく全部見てやろうと思ってしまうけど、必要不可欠ではない旅の中で、効率的に観光地を回ろうという発想が矛盾をはらんでいたかも知れない。

クレイジージャーニーでよく出てくる話に

「これが私にとっては普通」

ってのがある。
普通の人から見たらクレイジーに見えることでも、本人にとっては普通。
ただやりたいからやっているだけ。
それで自活できなかったり、社会性が失われているんじゃ全然ダメですけど、そうじゃなければ
人に説明できなくても構わない。
人から見てクレイジーでも構わない。
んだな、と思いました。

この効率至上主義の世の中、
・ 他人が興味のないもの
・ 効率的でないもの
・ 人に説明するのが難しいもの
を自信持って出来るのがすばらしい。
逆に言うと、そういうことを出来る人は少ないからこそ、出来る人はこうやって特別な人として地位を築けるのかも知れない。

ということで、クレイジーな旅、いいなあ。
危険な旅をしたいって事じゃないです。
サラリーマンをやめるつもりもないので、短期間でも出来る、サラリーマンでも出来るクレイジージャーニーを模索するか。

にっこり笑うマネジメント



たまには仕事の話を。
(機密保持をしないといけないので、基本的には仕事の話はインターネット上に公開はしないけど、この内容なら情報保護の観点からも問題ないだろうと一応判断しての投稿です)

アメリカのマネジメント層はにっこり笑う。
ロー・コンテキストで、コミュニケーションが難しい世界を生きているから、敵意がないことをはっきり示すための技としてみんな身につけているのでしょうか。
先日、アメリカ人上司にその話をしたら、本人(たち)も「アメリカンスマイル」があるとはっきり認識していた。
逆に「ジャパニーズスマイル」は固いと思っているらしい。
日本人は無表情で向こうからしたら何を考えているかわからないんだろうな。

アメリカの会社で働く以上、「アメリカンスマイル」身につけるか。

インダイレクトアウトプット



本(文字)を読んだら、(書評を書くよりも)アクションにつなげる。
旅行や映像資料などで発想を得たら文字でアウトプットする。
このように、

文字のインプット
 → 文字のアウトプット

とするよりも
文字のインプット
 → 文字以外のアウトプット・アクション



文字以外のインプット(=様々な経験・刺激・映画・テレビなど)
 → 文字のアウトプット

とねじらせる方が負担が少ない。

多分、活字を読んで、文章でアウトプットしようとすると、まずは読んだ言葉がそのままが自分の中に入っているので、アウトプットしようとする時もそのまんまの言葉で出てきてしまう。
その時点では、自分の言葉になっていない。
それを変換かけたり熟成させるのに頭を使ったり時間が必要だったりする分、ちょっと負担が大きいのだと思う。

負担が少ないことが長期的に見て良いことかはわからないけど、文字をインプットしてそのままダイレクトに文字でアウトプットするというのはもう十分やってきたからいいだろう。

当たり前だけど、インプットの形式とアウトプットの形式が同じである必要はない。
様々な形式のインプットをして、様々な形式で吐き出していきたい。

齋藤孝が、「インプットは広げても良いが、アウトプットは一点集中」みたいなことを言っていたけど、そういう時代じゃない気がする。
プロフェッショナルとして通用するアウトプット手段(表現方法)が1つ以上ある必要はあると思うけど。

【映画】 爆音運営


ジョン・ウィックは、立川の極上爆音上映でみました。
作品と爆音の相性はばっちりだったので私は満足したけど、結構空席が多かったのが気になった。
マフィア映画だしR15だから、そんなに大ヒットは望めないのかも知れない。
爆音の部屋は大きいから、爆音との相性が良いだけじゃなく、観客を動員できる映画を上映する必要がある。
そう考えると、どの作品を爆音の部屋に持ってくるかってのは難しそうだな。
どうしても、ふさわしい作品がない時期とかは出てくるだろう。
今がまさに、その時期といえるかも知れない。
でも、大ヒットが望めそうな映画ではなく、爆音との相性で(ちょっとマイナーな)ジョン・ウィックに大きい部屋を渡したあたり、爆音で勝負するという立川シネマシティの心意気を感じます。

全部の部屋に爆音用のサブウーハーがあれば簡単なんだけどねえ。
でもそれだと、しっとりとした映画でも車に乗るシーンくらいあるから、そういう時に必要以上にエンジンがうなっちゃったりする問題もあるんですけど。

立川シネマシティの極上爆音上映を見るようになってから、映画によって銃声も結構違うと言うことがわかりました。
シーンによっても違う。
特に、マッドマックスで、マックスがフュリオサを押し倒して銃を3発放つところの音は低い音で最後の音が響いて印象的。
ジョン・ウィックとキングスマンの銃声はもうちょっと高い音で破裂音に近いです。

次は何が爆音上映されるかな?

【映画】(ネタバレあり) 正装した人間を見るのは気持ちがいいもの - ジョン・ウィック



ジョン・ウィック見た。
つっこみどころはいっぱいあるけど、結構面白かった。
まあ、映画ってのは2時間でなんとかまとめなきゃいけない表現形式なので、大体つっこみどころはいっぱいあるんです。
(でも、何度も見ていると、頭が勝手に合理的な解釈をして、段々(勝手に)納得してしまう)

キアヌ・リーブスがかっこいい。
無表情だけど(そういえば、表情豊かなキアヌってあんまり見ないかも)。
作中の半分くらいはキアヌが人を殺すシーンです。
自宅で殺す、高級クラブで殺す、敵のアジトで殺す、波止場で殺す。
そういうのが見たい人、ぜひどうぞ。
高級クラブ「レッド・サークル」で、敵を全部倒しながらフロアを上がっていくシーンが一番良かったです。
特に、地下のbath houseから、ベースフロアにキアヌが上がって行って、スクリーンをバックに登場するのが最高でした。

あと、仕事(殺し)をするとき、いつもキアヌが正装しているのも良かったかな。
正装した人間を見るのは気持ちがいいもの。
それはキングスマンの時もそう思った。

あとトレーニングされた人間を見るのも気持ちがいいですね。
たとえそれが架空の人間であっても。

マフィア映画なんて映画館で見たの初めてかも。
全体的にニヒリスティックな感じはマフィア映画ならではかな。
「ほとんどの人が(もしくは全員が)死んで終わり」
っていうマフィア映画を他にもいくつか見たことある。


現時点、今年見た映画ベスト3は
1.マッドマックス
2.ジョン・ウィック
3.キングスマン
(4位以下はあまり覚えていない)

となりました。
作中の死者数ベスト3ではありません。
それにしても暴力映画ばっかり。
心が(少しだけ)荒んでいる自覚はあります。
昔から暴力映画が好きだった訳じゃないですよ。

その証拠に(ならないかも知れないけど)去年のベスト2は
1.Life!
2.インターステラー
(3位以下はよく覚えていない)

です。

2015年10月17日土曜日

回路を作ることの価値


千畳敷カール、木曽駒ヶ岳に行って参りました。
今回の旅行は、私にとっては初日本アルプス。
最大の目的だった千畳敷カール自体ももちろん良かったんだけど、日本アルプスまでの距離感、時間・料金が体でわかったのが良かった。
これで、あの辺一体に行くイメージがわいた。

意識していないと(特に大人になると)、新しい回路ってのは増えていかない。
どうしても慣れたものとか安易なものに流れていってしまう。
都市観光は慣れているから(あと、リスクが低いから)忙しい中旅行を決めようとすると、どうしてもそっちに流れていってしまう。
自然観光はシーズンが重要だし、アクセスも不便なところが多いから、どうしても調べる時間が長くなる。
スポットを頑張って調べるなりして、無理矢理新しい回路を増やすってのは結構価値がある。

今年の残りの期間、どんな新しい回路を増やそう。

今考えていることは多少あるのですが、その話はまた今度。

登山靴の話



以前も登山靴の話は書きましたが、その後の経験もふまえて新たに考えたことを追加してみます。

以前のエントリ :
トレッキングシューズ探し1 デザインが気に入っても縁がない靴 というのもある

今回、木曽駒ヶ岳には新しい靴で行ってみました。
今までで一番本格的なヤツです。
アイゼンにも対応しています(買った目的は主にこれ。今までの靴は対応していなかった)
今まででカットも一番高くて、一番がっちり足首を固定できます。
しかし、何度か足を捻りそうになりました。
慣れていない靴だし、道も今までで一番ゴツゴツしているので、比較するのは早急かも知れないけど、前の靴は初めて履いた日からかなりのフィット感で、足を捻りそうになることもほとんどなかったので、ちょっと心配。
今回唯一スペックダウン(?)しているところは、ソールの幅が少し狭くなったという事です。
足の細い人向けの型らしい。
仮説ですが
足を捻らない(捻挫しにくい)かどうかって、足首が固定されているかどうかだけじゃなくて、靴底の幅も重要なのではないかと思っています。
ただ、4時間弱歩いて、親指にも小指にも痛みが全くないし、緩い感じもないので、サイズはばっちりだったようです。
(一番当たるのが足首で、温泉でちょっとし見たし、後日足首をすりむいた感じになっているのに気付いた)

ここからは前回の主張と変わらないのですが、靴選びで何よりも大事なのは「足にフィットしているか」。
山に対してスペックがあっているかよりも、とにかく足に合っているかです。
多少オーバースペックでも足に合っていれば無理無く歩けます。
登山靴は固いから合わないものは合いません。
色とかは、二の次です。
「足にあっているものの中から色を検討する」という順で考えないといけません。
そうじゃなきゃ登山靴を買う意味がない。

あと、登山靴を買うときは、自分の登山用の靴下をはいていきましょう。
気分良く試着できるし、ジャストフィットするものが見つけられます。
あと、出来るだけ空いている時間(店員が喜んで相手をしてくれる時間)に行きましょう。
色々試させてくれるし、何足でも履かせてくれます。

【千畳敷カール・木曽駒ヶ岳 DXX】 高原リゾートと駅前のビジネスホテル

今回、私は駒ヶ根駅付近のホテルに泊まってしまったけど、みんな菅の台バスセンター付近の高原に泊まって遊ぶんだね。
一回来るとよくわかる。
そもそもわたくし、山岳リゾート(or 高原リゾート)ってものに来るのが初だったかもしれない。
学生風の男女もちらほら。
駒ヶ根なら、名古屋や大阪に行くのに比べると交通費もさほど高くないし、学生にもいいのかもね。
仮に今度来るとしたら、今度は菅の台バスセンター付近に宿を取ろう。
キャンプ場とか、コテージとかいっぱいありそうです。
そういえば、ここ10年以上キャンプなどには行っていないけど、学生の頃まで頻繁にキャンプに行っていたのを思い出した。今考えるとちょっと信じられない。
なんか今はバンガローとかに泊まるのにも、その衛生面とかを考えると躊躇してしまう。柔いヤツになってしまった。

ちなみに、今回私が泊まったのは一応ビジネスホテルの仲間だと思いますが、開かれたところのビジネスホテルとはだいぶ違う印象。

1軒目は、椅子が驚愕のパイプ椅子。テレビはどっしりとしたブラウン管。モーニングコール(電話にセットするタイプ)が不発(まあ、これは私のミスの可能性もあるけど)。
2軒目は目覚まし時計自体が途中で止まった。
従ってホテルの目覚ましは2軒とも不発。
ただ、私は用心深いので、スマホの目覚ましもセットしており、こっちはちゃんと作動したので、予定通り起きられました。

パイプ椅子とブラウン管
LANケーブルがぴょんと飛び出ている

水漏れが止まらない

こっちは高原リゾート

【千畳敷カール・木曽駒ヶ岳 D3-2】 帰り道



※ 今回も一枚目以外の写真は下にまとめてます

千畳時期から駒ヶ根駅に直行せず、菅の台の温泉によることに。
菅の台(海抜800メートルくらい)まで来ると、だいぶ暖かい。
キンドルを手に取ると、まだひんやりしていた。
登山後の温泉最高。
明日から仕事ということもあり、出来るだけ長めに入ってここで疲れをとる。
降りたときはまだ13時頃だったこともあり、温泉も空いていて快適でした。
登山者のリズムってのは、普通の旅行者のピークを外しているので、起きてさえしまえば、なかなか快適ですね。
昨日スーパーで買った100円のタオルが大活躍。

帰り、岡谷で約2時間の待ちが生じてしまったので、食べログランキング上位の「来々軒」中華料理屋に入ってみた。
駅から割とすぐ。
私は回転と同時に入ったのですが、ものの10分くらいで満席。
人気店なんだね。
私はワンタンメンとシュウマイを食べたけど、うまし!食べログ最高。食べログは日本の旅を変える。
登山後、カレーを食べたものの塩分が足りていなかったのもおいしかった要因の一つかもしれない。
温泉でさらに汗を流してもいるからな。

そして岡谷からの特急あずさでは、甲府付近の盆地の街明かりがなかなかきれいだな・・・と思いつつ、このエントリを出来るだけ書く。
ニューヨークの時も仙台の時もそうだけど、最近は旅行しながらその場で書く事にしています。
考えたことをある程度まとめておくと、フックになって、今後に活きてきやすいです。

21時35分八王子到着。
暖かい。まだ秋の入り口だった。
そういえば、夜に、八王子や立川に登山の服装をした人がけっこうたくさんいる。
「高尾や奥多摩辺りの帰りで何でこんなに遅くまで居るんだろう?」
「打ち上げで酒でも飲んできたのかな?」
と思っていたけど、ようやく謎が解けた。
この人たちの多くは、高尾付近じゃなくてもっと西(日本アルプスとか)から特急あずさで帰ってきた人たちだったんだね。
自分が行ってみて、ようやくわかった。

そして、明日会社か・・・
それを思うと結構きついけど、帰りの電車を遅めにしたことで、千畳敷カールも見られたし、木曽駒ヶ岳にも登れた。
帰りを遅くすることで、アタックチャンスが1回増える。
このスケジュールも場合によってはありだな。


菅の平から
上のほうは霧の中だったけど
標高800メートル地点からだと
まだはっきり南アルプスが見える

大田切川

これも大田切川

さらに大田切川
川辺が憩いの場になっていました


帰り道、岡谷で食べたワンタン麺
うまし!

ワンタン麺は雲を呑む麺
なるほど

しゅうまいもうまし。

岡谷駅に戻ってきた
後は本当に帰るだけ

【千畳敷カール・木曽駒ヶ岳 D3-1】 アタック2回目



※ 今回も一枚目以外の写真は下にまとめてます

千畳敷カール~木曽駒ヶ岳、アタック2回目。
昨日と同じ6時のバス乗車。
予報では今日も霧のようだったけど、予報と違って、6時の時点では、バスからはっきり宝剣岳が見える。
宝剣岳は東を向いているので、日の出の時、朝日が一番最初に当たるんだね。かっけー。昨日は雲でよくわからなかったけど、これなら6時くらいから歩行開始出来そうです。

頼む、俺が行くまで晴れていてくれ。
何が出来るわけでもないけど、ハラハラした気持ちでバスに乗り、ロープウェイに向かう。
バスからも、昨日とははっきり違う良い景色が見える。

そしてロープウェイ。
昨日と違って、ロープウェイの中も満員。
運行本数も多く、9分に1本の臨時運行(普段は30分に1本)。
天気によって、はっきりと客足が違う模様。

そして到着。
わーい。千畳敷カールがはっきり見える。
南アルプス側には雲海も。
2日連続ケーブルカーに乗った甲斐があった。

おにぎり(売店で売っている)を食べ、トイレに行き、歩行開始。
これだけの絶景の中だと、歩くのも楽しいね。
しかし、喜んだのもつかの間、歩行開始30分くらいでガスがかかってきた。
このとき、日本アルプス名物(?)の登山道渋滞を初体験中だったのだけど、その周りの登山者からも「あ~あ」とため息が聞こえてきました。
まあ、そりゃそうだよね。みんなこの日のために日程をあわせて、少なからず金を使って来ているのだから。

もしも始発(5時のバス)で出ていれば、空気が澄んだ状態で1時間30分くらいは歩けたはず。
始発ではなく、1時間遅らせた自分の甘さが悔やまれる。

そして、開始50分後(約300メートル上がった地点)は辺り一面霧。そして風。
氷の片が岩や標識にくっついています。
標識が氷におおわれていて、どこを指しているのかわからない(ある意味俺の人生を現している)
このようなものは初めてみました。
俺、冒険カメラマンじゃないんだけど。

あと寒い。
マイナス1度くらいだった模様。
昨日スーパーで買った手袋が大活躍。

しかし、こんな天気でもみんな突き進むんだね。
私は周りに人がいるということと、私より軽装の人・(歩き方からして)経験の乏しそうな人も多いという理由で、安心して進んでしまったけど、一人だったらきっと遭難の危険を感じて引き返したと思う。視界が悪すぎて、人がいなけりゃ道に迷うかも知れないし。

山道は、今まで経験したことがないくらいでっかい岩が多くてごつごつしていた。
やっぱり、山によって成り立ちが違うから、岩の性質とかが違くて、歩きやすさとかも違うん。
やはり高い山ほど砂がち土がちではなく岩がちになるのでしょうか。
重力を考えても、砂だらけで高い山というのはどこか無理がある気がする。

途中、視界が悪すぎて引き返すことが頭をよぎりつつも、木曽駒ヶ岳山頂には到着。
百名山は八甲田山に続いて2つ目かな。
なんだかんだでここまで来て良かった。
ここまでこれなかったら心残りになっていただろうからね。
心残り少なく生きるってのは重要。

寒くて風も強く、山小屋以外に腰を落ち着けるところが見つからないため、木曽駒ヶ岳山頂にも2~3分程度しかおらず、4時間弱連続行動になりました。
実は最近体調を崩し気味ということもあり、まともに山に行ったのは久しぶりだったのですが、リハビリとしてはハードすぎた。
戻ってきたときには、もう千畳敷はかなりモヤの中。
今日の教訓は「自然観光するときは始発で出ろ」。
というか、スイスでもそう思っていたのですが、今日はその教訓を生かし切れなかった。

なお、途中でサングラスを紛失してしまった。
山を汚す外道で申し訳ないです。
そういえば、去年はサングラスをザックの中で割ってしまうということもあった。
普段めがねをかけないから、サングラスの管理方法がよくわからない。
誰かオラにサングラスの管理方法を教えてくれ。

ホテル千畳敷にもどって食べたカレーがうまい。
塩分を欲していたので、普段あまり食べない福神漬けも全部食べました。
そして、備え付けのお茶でアミノ酸の粉末を2包飲んで昼食完了。

昼頃、ロープウェイの駅があるホテル千畳敷は恐ろしいほどの大混雑。
昼以降に整理券を取った場合、千畳敷からの帰りのロープウェイは驚愕の2時間30分待ち。
(私は下山後すぐに整理券を取って、その後昼食にしたので、だいぶピークを外すことが出来て、約70分待ち)
登山目的の人は早めに来るけど、クラブツーリズムとかの旅行会社のツアーで千畳敷カールのみを目的とする人は昼頃に大量に来ているようで、千畳敷カール全体が大混雑。
ある団体では、添乗員が整理券を取るのに手違いがあったらしく、追加で1時間待ちになっており阿鼻叫喚の地獄絵図。
登山者と違って、観光オンリーの人は防寒具も弱いので待ちが長いのはきつそう。

この観光地、私は去年知ったのだけど、昔からこんなメジャーなのかな。
何度も来たいと思う良い山だったけど、この混雑には若干面喰いました。

長くなってきたので、続く



今日は晴れ!
ここに朝日が当たる角度になっているので
早朝に来ても良さそう。

千畳敷からの雲海
南アルプスもはっきり見えます。

ハイキングコースを進む

進む

進む


進む

ちょっと振り返るとホテル千畳敷

約50分後はもうこの天気

乗越という地点でのパノラマ1
視界無いけど

乗越という地点でのパノラマ2

草木が凍結している

なにこれ?

ロープも凍結

標識も凍結

木曽駒ヶ岳山頂

気付いたら靴ひもが凍ってた

ザックも一部凍ってた

千畳敷降りるときはもうガスがち

霧の千畳敷


下りのロープウェイは驚愕の2時間30分待ち

ロープウェイ待ちで居場所が無い人たち


【千畳敷カール・木曽駒ヶ岳 D2】 アタック1回目

霧とみぞれと強風の千畳敷き

千畳敷カール ~ 木曽駒ヶ岳に行ってきたので、旅行記書いておきます。
写真は下にまとめました。

初日は、電車で移動して、ビジネスホテルに泊まっただけなので省略。
(もしくは後で書く)

2日目、5時15分に起きて、コンビニで買ったおにぎりをコンビニで買った爽健美茶で流し込んで、6時発のバスに乗り、まずは千畳敷行きのロープウェイ乗り場を目指す。
かなり観光客で混雑していると聞いていたが、案外バスが空いている。
天気が悪いからかな?

バスでの移動中の景色もなかなか楽しい。
初日本アルプスだからね。
やっぱり山の規模が、高尾・陣馬付近や、丹沢とはだいぶ違う。
(ちなみに、高尾・陣馬と丹沢同士を比較してもやっぱりはっきり丹沢の方が大きいとわかります)

千畳敷付近は天気が悪いとの予報が出ていたが、ふもとのしらび平のロープウェイ乗り場はそこまで悪天候ではなかったので何とかなるのではないかという淡い期待を胸にロープウェイに乗った。
しかしロープウェイはだんだん霧の中へ突入していく。
で、千畳敷駅到着。
千畳敷カール、とうとう見られると期待していたのだけど、霧で何も見えません。
外は霧・強風・みぞれで、とても歩けるコンディションじゃない。
5分くらい遊歩道を歩いてみたが、風で飛ばされそうだったのですぐ引き返してきた。
他の登山者も待ち状態。
別の山から縦走してきたと思われる、かなり慣れた感じのパーティーが一組、霧の中からびしょ濡れで現れたときは、みんなヒーローを見る目だった(よーな気がする)

私はそこまでの経験がないのと、防水の手袋を持っていないという痛恨のミスのため、ひとまず天候が回復するか様子見。
ホテル千畳敷のレストランで朝食とコーヒーを頼んでしばらく外を眺める。

山を登りに来て、山に登れないとなると、やることが全然無いな。
本を1冊も持ってこなかったのが痛かった。
2日目は、キンドルも持って行動しよう。
周りの登山者やホテルの人からの情報によると、「午後になったらみぞれは止む」という噂もあったが、何もなしにひたすら待ち続けるのはきついと思ったので、この日は退散した。
これがあるから自然観光はむずかしいな。
自然観光には、保険としての本が必要だね。

一度駒ヶ根駅まで戻って、名物のソースカツ丼を食べる。
これが思いのほか美味。
名物料理ということで、スタンプラリー的な気持ちで注文してはみたけど、特に味には期待していなかったので。
私が食べたのは、「水車」という店です。
ヒレカツのクオリティが高かった。
カツにソースがかかっていてそれが丼になっていることのどの辺に名物性があるのか、最後まで疑問が残ったけど。
蕎麦はあまり蕎麦っぽい香りがしなかったような気がするけど、歯ごたえはしっかりしていて悪くはなかったです。
ちなみに、1200円の駒ヶ岳セット、税込みで1296円なのですが、ラウンドされて1300円請求されました。そういう文化なんでしょうか。

さらに駅のスーパーで、799円でナイロンの手袋を購入(こっちはラウンドされなかった)。
これで、明日はある程度耐えられるはず。

この時点で13時。
千畳敷が吹雪いていたことでやることが無くなり、少し途方に暮れていたのだけど、駅の観光案内で調べると、菅の台まで行けば散策路などがあることがわかり、再びバスで少し上の菅の台まで。

特別心を揺さぶられるようなものはなかったけど、「高原リゾートってこんな感じなんだ~」と社会勉強をして帰りました。
この辺は、曇っていたけど風も穏やか/さほど寒くない。
2,000メートル上とは全然天気が違うんだね。
当然ではあるけど、それを身を持って体感。

明日またアタックするかもしれないので、早めに寝ることにした。
隣の部屋からのハイテンションな中国語の会話を聞きつつ眠りに落ちる。


今回の装備こんなです
一応全身防水
6時のバスに乗るべく、6時前に出発

バス停
一番乗り!

というか、バスがらがら

千畳敷カールのロープウェイの下の駅でカールを買って
どのくらい気圧の変化があるか見てみよう
という販売促進をしていました

霧とみぞれと強風の千畳敷

普通の人が歩ける天気じゃない
他の登山者もみんな待ち

おにぎりに次ぐ2度目の朝食

茶をすすりつつ天気の回復を待つが
回復せず

駒ヶ根名物
ソースかつ丼

菅の台散策

やっぱり、丹沢と比べてもはっきり
山が高いのう

クワガタ対カブトムシ

大田切川(だったと思う)

えー、読み方はあれで良いんでしょうか

ソースかつ丼の店がおいしく、しかもホテルから近かったので
夕食も同じ店

「水車」という店です

まだ19時くらいですが、商店街の
シャッターが、驚くほど閉まっている