2010年5月30日日曜日
ビジネス書大バカ事典 (単行本) 勢古 浩爾 (著)
面白いです。
まともな「ビジネス書」といかがわしい「ビジネス書」を分けて、後者を「ビジネス書もどき」と呼び、「もどき」を面白おかしく批判している(ビジネス書と「もどき」の違いが明確にはよくわからないのだが)。
たとえばこの中でばかにされているのは、勝間和代、苫米地人、神田昌典など。
泥試合の様相ではあるが、面白いと言えば面白い。
自分が詳しい世界について書かれた本は面白いものだ。(水泳ファンにとってスイミングマガジンが面白いというのと同じように)
特に、苫米地英人、本田直行について書かれているところが面白かった。
今の「ビジネス書」というジャンルはブームだということが、私はわかっているようでわかっていなかった。どうも、私が社会人になってわりとすぐこのブームが形成されたようだ。多分そのタイミングのせいで、私は昔からこういうジャンルはあるのだと思っていた。
やはり、普段読んでいる本を批判している本を読むのはいいですね。
私は結構本に影響を受けやすいので、距離の取り方というのも大事です。
この著者の言っていることだって「何を言っているのだ」といいたいところはありますが、私が読んできた本の疑わしいところをだいぶ指摘してくれました。
2010年5月29日土曜日
沈まぬ太陽 スタンダード・エディション(2枚組) [DVD]
映画でも見ましたが、DVDでも見ました。
面白いです。
原作は、冊数を見てギブアップしましたが。
日本航空機墜落事故(1985年の日本航空123便の事故がもとになっている)をモチーフに、組織での権力争いの不毛さを描いています。
主人公が基本的には組織の下のほうで、僻地を転々とさせられたり理不尽な目に合うのですが、渡辺謙が貫録ありすぎて、組織の下っ端であるということに違和感があります。最初から常務みたいな顔をしています。
全体的に面白く、私は一気に(2倍速で)見ましたが、特に最後の、「事故で肉親を失った人の理不尽に比べたら、僻地を転々と移動させられることも取るに足らないこと」といったメッセージが良いです。
私の日々の理不尽なことも大体は取るに足らないことだな、と思いました。
だからと言って、そういう理不尽なことに甘んじて良いかは別ですが、それで精神をかき乱されて判断がなくなるのは避けたいですね。
今日は少々酒を飲んでいます。
酔っ払っていると、感想は勢いで書けますが、話の要約ができません。
新・片づけ術「断捨離」 (単行本) やました ひでこ (著)
断捨離の考え方が面白いと思ったので、2冊目。
以前読んだ本の感想は↓
http://yusuke-remanore.blogspot.com/2010/04/do-books.html
前回紹介した本は、文字が少なく、本もグラフィカルで、気楽に読めます。
今回紹介する本のほうが、文字が多いので考え方をより詳しく知りたい人にお勧めです。
基本的な考え方は・・・
今の自分にふさわしいもの・快適なもの以外は捨てて、そういったものを新しく物を手に入れることもせず(断つ)、精神面でもそれを不要と感じる(離れる)ようになりましょう
・・・といった感じで、どちらの本も同じと思われます。
私は「整頓」とか「片付け」というジャンルにはあまり詳しくありませんが、私が知っている中では一番効果ある考え方です。
ここ数カ月いろいろモノを捨てて、部屋が片付いてきて初めて、その気分の良さに気付きました(以前は部屋は多少、というかかなり散らかっていてもOKだと思っていたのですが)。
買う時の判断力(費用・効果が軸?)は今後も必要でしょうが、手放すときの判断力もあるとより役立ちそうです。
2010年5月27日木曜日
5月
<トルコ>
5月はまずトルコに行きました。体調悪かったけど、行ってよかったな。
前々からやってみたかったことは、多少体調や日程に無理があってもやってみるほうが良いものです。
7月も多少無理にでもどこか行こうかな。
<小説>
小説を6冊(かな?)読みました。
これだけまとめて読んだのはたぶん2年ぶりくらい。
今年は残りの7ヶ月で、7人以上新しい作家にチャレンジしようと思っています。あまり高いハードルではありませんが。
<Twitter>
4月は休止していたTwitterですが、インターネット関係の流行には出来るだけついていこうという思いから、また始めました。
最初とっつきにくくても、本を読んで、それに従っていろんなことをしていけば、それなりに分かるようにはなりますね。
<水泳>
足がいまだにいたくてあまりジョギングできないので、フィットネスクラブをやめて以来5カ月ぶりくらいに泳ぎました。
どうも水泳なら足の痛みはないようです。
ジョギングに比べて準備片づけなどに時間がかかるのが大難点ですが、あまり長い間運動しないのはマズいのでしかたないな。
5月はまずトルコに行きました。体調悪かったけど、行ってよかったな。
前々からやってみたかったことは、多少体調や日程に無理があってもやってみるほうが良いものです。
7月も多少無理にでもどこか行こうかな。
<小説>
小説を6冊(かな?)読みました。
これだけまとめて読んだのはたぶん2年ぶりくらい。
今年は残りの7ヶ月で、7人以上新しい作家にチャレンジしようと思っています。あまり高いハードルではありませんが。
<Twitter>
4月は休止していたTwitterですが、インターネット関係の流行には出来るだけついていこうという思いから、また始めました。
最初とっつきにくくても、本を読んで、それに従っていろんなことをしていけば、それなりに分かるようにはなりますね。
<水泳>
足がいまだにいたくてあまりジョギングできないので、フィットネスクラブをやめて以来5カ月ぶりくらいに泳ぎました。
どうも水泳なら足の痛みはないようです。
ジョギングに比べて準備片づけなどに時間がかかるのが大難点ですが、あまり長い間運動しないのはマズいのでしかたないな。
茅ヶ崎方式月刊英語教本
今日は私がよく使っている英語教材について。
月刊の英語教材で、1か月の主なニュースが題材となっているリーディング教材。CD別売り約1,600円。
おそらく、海外のニュースがソースになっているのではなく、この教材用に書き下ろされたものと思われます。
トピックは、政治、経済、国際、社会、法律、スポーツ、芸能など、いろいろ取り揃えています。海外の話題多めです。
語彙がまあまあ難しく、2~3年前は結構よく買っていたのですが、最近あまり買わなくなっていたのですが、古い本を処分したので、久しぶりに買い始めました。
・ 重要語彙がちゃんと太字になっているのが良い(学習効率を考えるとこういうのって結構大事だと思います)
・ ニュースの背景説明がそれなりにあるのが良い
・ 軽い問題もついていて、リーディングというアウトプットのない勉強方法のマンネリ防止もまあできる(私はあまり使いませんでしたが)
という感じで、結構気に入っています。今もわからない語彙がそれなりに出てきます。
ただ、唯一気になるのは、この教材がものすごく読みやすいこと。一文が短いわけでもなく、語彙がやさしいわけでもないのに読みやすい。たぶん、日本人の英語学習用に作られているので、毒が抜けすぎているように思います。
というわけで、TOEIC500位~800位の人まで幅広くお勧めです(それ以上の人が読んだらどう思うかはわかりません)が、これだけでなくネイティブっぽいのもちゃんと読んだり聞いたりしましょう。
2010年5月23日日曜日
終りなき戦い (ハヤカワ文庫 SF (634)) (文庫) ジョー・ホールドマン (著), 風見 潤 (翻訳) #mhks #book #dokusyo
ベトナム戦争への参加経験がある著者が書く、戦争SF小説。
SFは、藤子・F・不二夫の漫画を昔結構読みましたが、SF小説などを読むのは久しぶりです。
SF小説を読むと、人間の想像力は凄いということがよくわかりますね。
近未来の社会の様子はソコソコにしか描かれていませんが、戦闘服とか、レーザーを使っての戦闘とか、宇宙船とかは、結構良く考えられていて、しかもSFを読みなれていない私でもまあまあわかるように書かれていると思います。
2010年5月16日日曜日
Twitter ついていけるか
今IT関係ではやっていることの中で、私がいまいちついてけてないのがTwitterです。
企業がマーケティングに使うというなら、雰囲気はわかりますが、個人がこれを使う場合、何がゴールなんでしょう。(人次第なのでしょうが)
その辺の間隔がまだわからないのですが、まだ20代でこういうのについていけないのでは、この先かなりきついのではないかという危機感から、ここ1カ月くらいTwitter関係の本を読んだり、設定をしたり、書きこんだりしていました。
結果、@kazuyo_kさんからフォローされたり、@dankogaiさんにコメントもらったりして、今までより少しTwitterが楽しくはなってきたかな・・・
だから私にとってどう使えるのかは、まだよくわかりません。
ただ、もう少し探ってみようかな。
この話題性、このユーザ数から考えて、その価値はあると思っています。
そう思って、さらに1冊本↓を買ってきました。来週読みます。
企業がマーケティングに使うというなら、雰囲気はわかりますが、個人がこれを使う場合、何がゴールなんでしょう。(人次第なのでしょうが)
その辺の間隔がまだわからないのですが、まだ20代でこういうのについていけないのでは、この先かなりきついのではないかという危機感から、ここ1カ月くらいTwitter関係の本を読んだり、設定をしたり、書きこんだりしていました。
結果、@kazuyo_kさんからフォローされたり、@dankogaiさんにコメントもらったりして、今までより少しTwitterが楽しくはなってきたかな・・・
だから私にとってどう使えるのかは、まだよくわかりません。
ただ、もう少し探ってみようかな。
この話題性、このユーザ数から考えて、その価値はあると思っています。
そう思って、さらに1冊本↓を買ってきました。来週読みます。
2010年5月15日土曜日
ABC殺人事件 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) (文庫) アガサ・クリスティー (著), 堀内 静子 (翻訳)
旅行中読んだ本の感想、最後です。
推理小説を読むのはものすごく久し振り。
英語の勉強のために2年前に「And then there were none」(やはりアガサ・クリスティ)を読みましたが、日本語で読んだのはいつのことでしょう。ほとんど思い出せません。
羽生善治が、「子供のころは推理小説を読んでいた」と何かの本で書いていたので読むことにしてみました。
まあ、頭の体操には良さそうな気もしますが、私がいま求めているものとはなんか違いました。
私は斉藤孝を参考に、読書感想には
1.要約
2.一番おもしろかった部分
3.感想
の3点をできるだけ入れることにしているのですが、推理小説でこれを書くのはちょっと無粋ですよね。
なので今回は、おおざっぱな感想だけで終わります。
2010年5月13日木曜日
家族八景 (新潮文庫) (文庫) 筒井 康隆 (著)
筒井康隆という小説家は、「時をかける少女」のイメージが強く(というかそれしか知らなく)、そういう青春交じりの作品ばかり書いているのかと思い込んでいましたが、そうでもないみたいですね。
人が考えていることを読み取る能力をもった主人公七瀬(この名前に何となく時代と感じる)が、お手伝いさんとして8つの家族のもとを転々とし、そこでの七瀬の観察を通してその家族の様子を描くという話。
人間関係のダメになった家族が多数出てきていて、少々悲しい気持ちになりました。
テレパス能力を使って人々の心模様が描かれているのですが、よく文章でここまで表現できるな・・・と感心してしまいました。29歳の感想とは思えませんが、最初に思ったのはそんなことです。
小説を読んで、いつもと違うものの見方をしたり、いつも考えないことを考えるのはいいことですね。
即効性を求めるとどうしてもビジネス書ばかりに手が出てしまいますが、長いスパンでみると、時々小説くらい読むのはいいことのような気がします。
2010年5月12日水曜日
Turkey
トルコに行っていました。↑はアルバムです。
たくさん旅行記を書きたいところですが、時間が取れるかわからないので、一番言いたいことをまとめて書きました。
時間がとれたら瑣末なことも書きます。
・ 初日、体調が悪すぎて(喉が痛く声が出なくなった)また医者を呼んだ。針の長い注射を打たれた。しゃべれないと楽しさ半減だけど、このおかげで最後までついていけた。海外旅行では、医者は迷わず呼ぶほうが良い!
・ バスの総走行距離2,000KM以上。トイレを我慢しつづける旅。膀胱たらねーよ。
・ トルコ旅行ともなると、ツアー参加者に旅行熟練者多い。
声が出なくてほとんど会話に混ざれなかったのが残念。
・ 案外、ツアーで寄るショッピングも楽しい
革製品の店ではファッションショーがあったり、絨毯の店では実際にじゅうたんを何枚も広げて上にのって見れたりと、今回はどの店も趣向を凝らしていて楽しめる店が多かった。
私は何も買っていませんが。
・ 昔写真で見て、何年も前から行きたいと思っていたパムッカレ・カッパドキアに行けて良かった。
カッパドキアすげー。やはり、旅行先で妥協するのはつまらないこと。
・ イスタンブールは、世界不思議発見に出てきそうな町。ミステリーハンターがいつ出てきてもおかしくない。
建物はエキゾチックだったけど、観光客多すぎて思ったより非日常感無し。
・ ハードスケジュールツアーのため、もしくは私の病原菌がうつったため(?)、後半は具合悪くなる人多数。
私のせいだったら本当にすみません。
・ <行き>自宅⇒イスタンブールの空港・・・約30時間
<帰り>イスタンブールの空港⇒自宅・・・約27時間
本がいっぱい読めました(行きに体調が良ければもっと読めたでしょう)
・ 帰宅して最寄りの駅に着くと、いつもいるホームレスがいた。この人、私が旅行している間ずっと駅前をうろうろしていたんだなあ、と複雑な気分。
・ 今までなぜか興味も持っていなかったマイレージを貯めてみた。こんなトランジットツアーでもたまるんだな。
こんなことなら初めからためておけばよかった。思い起こせばこれまでで100,000マイル位捨ててるんだが、気にしない!
コハダは大トロより、なぜ儲かるのか? (単行本) 林 總 (著)
ストーリー仕立ての会計本。
年商100億のアパレルメーカの社長である主人公が、不況の危機を乗り越えるというストーリーが進んでいき、管理会計の観点からの解説が折に触れ出てくる。
このシリーズは3冊目ですが、どれもおそらく実際にありそうな事例を出しているのでわかりやすいです。
どうも経理関係の勉強は何が最短距離なのかがよくわかりませんが、直接業務で会計を使っていない以上、こういうやり方で少しずつイメージを膨らませていけばいいのかな?と思っています。
ストーリー半分、会計の話半分、といった内容なので、知識盛りだくさんではないけど、今回も少しだけ前進した気がします。
トルコ旅行中バスの中、オーディオブックで聞きました。
2010年5月10日月曜日
ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編 (新潮文庫) (文庫) 村上 春樹 (著)
ある日突然妻が失踪した、主人公「僕」が、現実世界、夢(のような)世界などを行き来しながら、その失踪の秘密に近づいていくという話。
面白いことは面白いです。ただ、他の(多くの)村上春樹の作品と同じく、全体として何なのかはよくわかりませんでした。
この作者は自分の文章能力を使ってずっとふざけているんじゃないかという気もしてきます。
今回も、仕事を辞め、それまでの蓄えを使いながら、きれいなコーヒールームに行ったり、きれいな格好をしたり、おいしいものを食べつつ冒険のようなことをする「僕」が出てきます。
最近警戒しているのは、村上春樹の作品の面白さは、この「僕」の悠長な生活へのあこがれから来ているのではないかということです。
村上春樹の本を読むとしばらくやる気がなくなるのもこのためのような気がします。
というわけで、村上春樹の本を読んだあとは、あまり余韻に浸らずさっと現実世界でやる気が出るような本を読むというのが、私の距離の取り方です。
で、中谷彰宏の「30代でしなければならない50のこと」でも読んだら多少やる気が出てきました。(私はまだ20代ですよ)
ちなみに、この本は旅行中飛行機の中で一気に読みました。
この3冊を、数日かけて少しずつ読んでいくのは多分きつかったんじゃないかと思います。
長時間のフライトは本を読むのにはぴったりですね。
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