ある日突然妻が失踪した、主人公「僕」が、現実世界、夢(のような)世界などを行き来しながら、その失踪の秘密に近づいていくという話。
面白いことは面白いです。ただ、他の(多くの)村上春樹の作品と同じく、全体として何なのかはよくわかりませんでした。
この作者は自分の文章能力を使ってずっとふざけているんじゃないかという気もしてきます。
今回も、仕事を辞め、それまでの蓄えを使いながら、きれいなコーヒールームに行ったり、きれいな格好をしたり、おいしいものを食べつつ冒険のようなことをする「僕」が出てきます。
最近警戒しているのは、村上春樹の作品の面白さは、この「僕」の悠長な生活へのあこがれから来ているのではないかということです。
村上春樹の本を読むとしばらくやる気がなくなるのもこのためのような気がします。
というわけで、村上春樹の本を読んだあとは、あまり余韻に浸らずさっと現実世界でやる気が出るような本を読むというのが、私の距離の取り方です。
で、中谷彰宏の「30代でしなければならない50のこと」でも読んだら多少やる気が出てきました。(私はまだ20代ですよ)
ちなみに、この本は旅行中飛行機の中で一気に読みました。
この3冊を、数日かけて少しずつ読んでいくのは多分きつかったんじゃないかと思います。
長時間のフライトは本を読むのにはぴったりですね。
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