2013年7月28日日曜日

福岡郊外うろうろ



前回に引き続き、福岡旅行記です。
筆が全然乗らないのですが、もうメモ的に公開してしまいます。
溜めたら永久にお蔵入りしてしまうので。
きっと、福岡に初めて行く方には多少役立つでしょう。


福岡市街地から少し離れた場所3カ所(以下)に行ったので、それをご紹介。

(1) 海の中道海浜公園
(2) 柳川
(3) 太宰府


正直、一カ所一カ所に強烈な印象は無いのですが、3日間ウロウロしていたら、思いがけず気持ちがリフレッシュしました
国内小旅行も侮れない。
きっと、行く先を、その場その場で決めながら旅行するというのが脳の使い方としてリフレッシングで良いのではないかと思います。(あくまで多分です)



では1つ目から。

(1) 海の中道海浜公園

地図上は、福岡中心部から結構手近にみえるけど、乗り換え等で結構時間がかかります。(博多駅から50分くらいかな)

この公園、海沿いのサイクリングコースがかなり良いです。
混んでる時はどうか知りませんが、私はサイクリング中誰ともすれ違いませんでした。
レンタルサイクルのタイヤの空気がかなり抜けていたのが気になりましたが。

入園料400円。
レンタルサイクル400円。


公園へ向かう際は電車を使いましたが、帰りは定期船。
1000円。
船から日の入りが見られました。
あら素敵。

そのまま海の家でサンセットビア。
運動した後のせいか、強烈に酔いが回り、この写真を撮った後手が滑ってiPhoneが割れました・・・

ということで、船に乗って港に付き、そのままビールを飲めるという、なかなか良いコースだと思います。
今回私は一人でしたが、カップルにお勧め!



(2) 柳川

福岡中心部(西鉄福岡駅)から、西鉄(特急利用)で、45分。
870円くらいかな。


駅から、舟に乗って川下りをする人がかなり多いようです。
川下りは、1000円〜1500円程度。

船頭さんが所々歌いながら漕いでくれる模様。
ベネチアやディズニーシーと一緒ですね。
この、船頭と小唄をセットにするというのは、現代観光ビジネスが作り上げた組み合わせなのでしょうか?
それとも世界的に船頭と小唄は組み合わせが良いのでしょうか?
ググりましたがわかりませんでした。

しかし私は小舟は選ばず、自転車をチョイス。
駅で自転車を貸してくれます。
2時間で、250円くらいだったかな?
さほど台数が無いので、ハイシーズンにはなかなか借りられないかもしれません。
駅の観光案内で、サイクリングマップもくれます。

柳川で食べた、柳川鍋御膳。
どれも「まあまあ美味しい」という感じの味でした。
珍味(塩辛系?)は楽しめましたが、どれもクセがあって、一部食べきれませんでした。

美味しんぼの、快楽亭ブラックのダジャレで印象に残っていた柳川鍋。




(3) 太宰府

福岡から見ると、太宰府と柳川と同じ方角にあります。
太宰府と柳川がセットになったパスもあるようです。
私は柳川からの帰りに寄りました。
海ノ中道海浜公園と同じく、中心部(西鉄福岡駅)からの距離は近いですが、乗り継ぎがあるので、40分くらいかかるかな?電車の本数が少ないので。

もうこの辺、iPhone割れているし、写真撮りにくいしで、あまり写真を撮っていません(笑)

「写真を撮りたければ、ちゃんとデジカメを持っていけ」

が、一つの教訓です。

ということで、お宮の写真がありませんが・・・

太宰府天満宮は、受験の神様であるとのこと。
今年の資格試験は、今のところ調子が悪いですが、ここから調子が上がってくることに期待しています。
頼んだぞ、太宰府天満宮。

疲れて寄った、太宰府天満宮近くのスタバ。
かっけー。


福岡郊外レポート以上です。

福岡は、郊外にも適度に観光地があって、小旅行にぴったりです。
(全体的に、ハイシーズンだったらどんな感じなのか気になるところではあります)

2013年7月27日土曜日

時にはもつ鍋の話を


単身福岡に旅行してきたので、旅行記を書きます。
初日から順を追って描くのではなく、

1.食べ物
2.福岡郊外観光
3.他

の3つに一応編集してお届けします。

本記事は「1.食べ物」です。
メインは、もつ鍋の話です。
あとは、ラーメン、明太子、焼き鳥、柳川鍋の話が出てきます。


(1) もつ鍋
初日の昼、早速もつ鍋。
博多駅(空港から地下鉄で2駅)に入っている「笑楽」という店に行きました。福岡県内に3店舗持っているチェーン店のようです。

このもつ鍋、うまい。
今回の旅行で、一番感動したのはもつ鍋(小腸)のコラーゲン感です。小腸ってこんな美味しいものだったのですね。

今まで、内蔵系はあまり好きではなかったのですが、見直して、初日と、最終日に「笑楽」に行きました。
博多駅ビル内なので、行きがけ、帰りがけに立ち寄れます。素晴らしい。
出張で来ている人にもお勧めです。
1000円のもつ鍋定食もあります。
もつ鍋には、結構たくさんニンニクが入っていますが、しっかり煮えた状態で出てくるので、さほど匂いは気にならないと思います。

 たくさん唐辛子が乗っているのが、この店の特徴。
辛すぎたので、よけながら食べました。


(この写真は塩スープ)



煮えてくると、こういう感じ。(この写真は醤油スープ)


2日目(なか日)には、ローカルな店でももつ鍋を食べてみました。
コラーゲン感は、上の「笑楽」ほどではなかったのが残念ですが、デフォルトで餃子が入っていて、これはこれで楽しめました。
ニンニクが生に近い状態で入っており、翌日人と会う場合は気になりそう。



今までノーマークだったということもあり、もつ鍋の店は東京近辺では知りませんが、探してみよう!



(2) ラーメン
「博多と言えばラーメン」
かも知れないですが、もつ鍋ほどの感動は無かったので、2杯食べただけです。

到着後、まず一杯。
この写真、食べかけじゃないですよ(笑)。出てきた状態です。
あくまで1杯食べただけなのでこれが相場かは分かりません。店ごとのバラツキ、品質のバラツキというものがありますからね。
しかしこの盛り付けに、なんとなく東京と違う雰囲気を感じました。
あと具が最低限。
逆に、東京付近のラーメンは具が乗りすぎているのでしょうか?




もう1杯のラーメンは、中州の屋台で。
長浜ラーメンを食べました。
店によって出している匂いが全然違います。
凄く強烈な匂いを出している店、大して匂いを出していない店。
私は何となく匂いが弱い店を選びました。当然(?)薄味。私のイメージする長浜ラーメンとはだいぶ違いました。
昼に食べたラーメンと同様、具が最低限。

ちなみに、隣の屋台では、ジャージを来た(多分)中学生が、ラーメンをすすっていました。
20メートルくらい先は日本三大キャバクラ街とも言われるゾーンなのに・・・引率の先生大変ですね。


(3) 明太子
明太子茶漬け。
太宰府のお土産屋がいっぱい並んでいる通りで食べました。
明太子の他、イカの塩辛、わさび、のり、あられ、漬け物なんかがつきます。
うまい。
この店は、ごはんとダシのおかわり自由です。


(4) 焼き鳥
ローカルな店で出てきた焼き鳥。
焼き鳥を頼むと、酢がかかったキャベツもセットで出てくるシステムの用で、このキャベツの上に焼き鳥が置かれました。
私はあまり酢が好きではないので、これはちょっときつかったです。
焼き鳥はおいしかったですが。


(5)柳川鍋・うなぎ
柳川の川下りの終着地付近で食べた昼食。
「柳川鍋御膳」だったかな。
名物のうなぎは、まあまあ、という感じの味でした。
珍味(塩辛系)が結構楽しめましたが。

快楽亭ブラックの難解なだじゃれで有名な柳川鍋です。




それにしても、もつ鍋、ラーメン、明太子、塩辛、うなぎ、などなど全体的に塩辛いものが多かったです。
私のチョイスの問題もありますが。
しかし父(九州出身)が、塩辛いものが大好きだということが納得できました。

2013年7月22日月曜日

【日記】イラストノート


久しぶりに絵か漫画を書こうと思ったのですが、私はインプット無しに何か書けるタイプでもないので、久しぶりに、イラスト雑誌を読みました。
多分10年ぶりくらいかな。

昔とは全然感覚が違くて新鮮です。
私は元々漫画の表現に慣れているので、輪郭線がくっきりした絵が好きでした。
今もそうといえばそうですけど。
ただ、輪郭線がファジーな絵もちょっと試したいなと思ったりしました。
あとは、昔は良いと思えなかった、形が若干崩れた絵も良いのかと思ったり。

イラストを描くには、もちろん技巧も必要でしょうが、半分は人生観ですよね。(多分)

10年絵は描いていませんでしたが、10年間分のインプットはあります。
何か新しいものが描けるのではなかろうか?と期待しています。


しかし、イラストのインプットしたら、こんな文章を描いてないで、イラストを描け!って話ですよね。
描きます。
明日から旅行なので、多分その後に・・・

いくつものワールドでバランスを保つ? - ワセダ三畳青春記(高野 秀行)




著者は高野秀行。
辺境作家。
「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをやり、それを面白おかしく書く」がモットーとのこと。

本書では、その著者が日本にいるときどんな生活をしていたのかがわかります。

二十代〜三十代の11年間を過ごした、家賃一万二千円のボロアパートでの青春。

  • 眠り疲れてまた眠る、永久睡眠法
  • 謎のキノコで意識不明になる
  • 三味線で客寄せをしつつインチキ占い師になる
  • 隣家に住む奇人変人
  • 怠惰な生活をしすぎて、段々人間が腐っていく様子

などが描かれています。

これだけ読むと、この著者がどうして作家になれたのか、全然分かりません。




辺境のルポのほうを読むと、ちゃんと身体を張って、時に生死ギリギリのところで仕事をしているのが分かります。
(これだけのことをやっても、売れだしたのは最近というのだから、作家の世界で売れるのは大変ですね)


思うに、この人は、ワセダに怠惰なグダグダな環境を持っていたからこそ、世界の辺境に出かけて仕事をすることが出来たのではないかな。
一つ極端なワールドを持つと、もう一つバランスを取るためのワールドが必要になる、というのは感覚的にはある気がします。
逆に考えると、小さくまとまった日常生活に、極端なものを1つ取り入れるというのは、全体のバランスが悪くなりそう。(人間「変われない!」という時はそういう力学が働いているのかもしれないです。)

最近、自分の生活が小さくまとまってしまっているので、この人レベルまでは行かなくても、もう少し振れ幅の大きい生活に変えていこうと思いました。


尚、本書の最後に、この著者と良い関係になる女性が現れるのですが、その方が後の奥さんらしいです。
ええ話!

展開型と目標型 - 「きっと、よくなる!」(本田健)



「きっと、よくなる!」という本を読みました。
主観中心自己啓発書の王道のような本です。
自己啓発(self-help)の基礎を押さえるのにはとても良いでしょう。


1つとても気になった考え方があったのでご紹介します。

それは、人生で目標を設定するかしないか、大きく分けて2つのパターンに別れる、という話。
以下がその2パターンです。

「目標型」
・・・当然のように目標を立てる
「展開型」
・・・目標を立てると人生は制限されてしまう。人生は自由に展開するから楽しい。


私は、マインドとしては基本的にずっと目標型で生きてきました。
例えば、「7つの習慣」という本が好きですが、これなんかは、目標型人生管理の最高峰みたいな本です。

(ただ
・ 目標が予定通り達成できない
・ 社会の変化
などのため、結果的に(なし崩し的に)展開型になっているところはありますが)


きっと、今までとは逆の展開型の生き方を取り入れる価値があるだろうとは思いつつも、自分で実践しようとしても、どこか展開型を身体が拒否します。
展開型で生きている人を見ると「おいおい、それで大丈夫か?」と不安になったりもします。

もしかしたら、展開型の捉え方が良くないのかも・・・
「展開型」とは言っても、ただ闇雲に・本能的にやりたいことをしまくっても、特に人生は展開しない。むしろ破滅に向かう場合だってある。
確かに、長期目標は、人生の幅を狭める可能性があるでしょうが、短期目標を次々設定して、次々クリアしていくというならOKなのではないでしょうか。
問題は、昔(=今と比べれば未熟だし、状況も違う)考えた読み筋にとらわれるということだと思います。

ということで、
「展開型」=「短期目標型」
と捉えたら、なんか使える気がしてきました。
生来的に展開型で生きている人の感覚とは違うでしょうけど。

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メモ
・ 準備ができていない時に来たチャンスでもつかめ
・ 金が足りていると感じている所得層は無い
・ 愛を引っ込めると後悔する
・ 楽しんで金を使え
・ 派手な人が嫌いな人は、お洒落をエンジョイできない
・ 「出会い」を人生を変えるドライバーにしろ

2013年7月21日日曜日

私の定年は75歳?- 『未来の働き方を考えよう』(ちきりん)


働き方についての本。
ちきりんの本では一番面白かったです。

あなた方(読者)の定年は60歳ではなくて、70歳や75歳かもしれない。
今の働き方を本当にそこまで続けるのか考えてみなさい。
そして、終身雇用以外にも色んな働き方があり得るので、各自方向性を模索しなさい。
ということを言っています。

なるほど、75歳までサラリーマンをするということは、確かにありそうなのに、今までイメージしたことがありませんでした


例えば、上図のように(わかるかな?)一直線のキャリアだけでなく、
・ 後半(40代以降)はゆるくやるやり方
・ 一回休むやり方
・ 途中からフリーランスに移行するやり方
などなど、色んなあり得る可能性を示してくれているので、自分に合った考え方が見つかりやすいかもしれないです。

会社勤めの身ということもあるので、私の労働観を全てさらしはしませんが、自分の労働観を考え直すにはいい本でした。

今後、労働観は、絶えず軌道修正する必要がありそうですからね。


しかし、とんでもない実力を持っていなければ、結局働き方など選べはしないだろう、という考えは変わりませんでした。



それにしても、ブームなのか、最近働き方の本・雑誌って、たくさんありますね。
それとも、私が働き方を気にしているから、そういう本が目につくのでしょうか。

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メモ

  • 「資格の有無」より「市場ニーズの有無」
  • 相場を知っている分、2回目のキャリア選びは失敗しにくい
  • 貯金を食いつぶす老後はストレスが大きい
  • 金はなくても楽しい老後を送っている人はいる
  • 大企業で働くことの合理性が減っている

2013年7月14日日曜日

自己啓発書を読む時の注意点は? - キャリアポルノは人生の無駄だ(谷本真由美(@May_Roma))



自己啓発書は読むだけで、自己充足的に満足を得られてしまう。その意味で、ポルノと同じである。
従って(?)自己啓発書(=キャリアポルノ)は無駄である、と論じています。

しかし、私は
・ 生きていきやすい考え方
・ 他の人の考え方
を知るのに、自己啓発書は使えると思いますよ。
育った環境・性格などのため、生きづらい(例えば固すぎる)考え方を持っている人ってたくさんいますからね。

この本は、自己啓発書を読む際の注意点を取り出すのに使えると思います。

私なりに取り出した注意点は次の通り。

・ 自己啓発書は、読んだだけで(何のアクション・成果を出さなくても)レベルの高いことをした気持ちになってしまう
・ 著者と読者は違うので、合う合わないがある
・ ハマりやすい人は、論拠の薄い(怪しい)啓発書にでもハマる(宇宙の波動系とか)
・ 「努力すれば何とかなる」を信じるな。どうにもならないこともある。

ということで、自己啓発書は毒にもなるが、毒に当たらないようにうまく使えば役立つ、が私としての結論です。

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その他、面白かったポイントメモ

・ ヨーロッパでは自己啓発(self-help)はあまりはやっていない
・ 自己啓発は、アメリカの偉大な宗教
・ 嫉妬の感情は自分自身を苦しめる
・ 世の中は平等じゃない


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余談
こういう、極端なキャラを作って、煽って煽って、RTやフォロワーを増やす戦略の人って、自分が実際に考えていること以上に極端なことを発言し続けることになると思うんだけど、頭の中が混乱しないのかな。
私だったら、本来の自分の意見がよくわからなくなりそうです。

2013年7月13日土曜日

心の旅



心は思ったようには変遷しない。

わたくし、嫌なことがあっても、大体高速切り替えられると思っていました。
しかし、それは願望に過ぎなかったようです。

認知心理学や、それを(なんとなく)ベースとした現代成功哲学では、自分の感情もコントロールの対象。
たしかに、大体のことは(特に心の表層は)、コントロールできるし、コントロールする方が健康的に生きられると思います。

しかし、どうしてもコントロールできないこともある。
最近そう思い直しました。
そういう時は、「心の旅」をするしか無い。
そして、その「心の旅」の中では、心は一直線に回復するのではなく、最初考えてもいなかった、様々な状態をくぐり抜けることになるのではないかな。

2013年7月10日水曜日

間違いながら進むのが正しい - 間違う力(高野秀行)



「間違う力」という本を読みました。
高野秀行の著作。普段は「辺境作家」と称して、アマゾン、東南アジア、アフリカなどの辺境地域を渡り歩き旅行記・ルポ等を書いている人で、こういう自己啓発的な体裁の本は多分これだけです。

オンリーワンになるには次のようにしろ、と主張しています。

(1) とにかくやる
(2) 手段を選ばない
(3) 正しいかよりも面白いかどうかで決める

特に、「(3)正しいかよりも面白いかどうかで決める(つまり間違っていても面白ければOK)」が、本書の一番の主張です。

「面白いかどうか」を基準に、本当にフットワーク軽く行動したらどんなことになるのか・・・

・ イスラム圏でアル中になる
・ 東南アジアでアヘン中毒になる
・ タイでストーカー被害に遭う

などなど、辺境で数々の経験(間違い)をしてきた結果、売れっ子作家になった著者が語るからこそ、説得力があります。

そういえば、「唯一の正解を求めないほうがうまく行く」というのは、茂木健一郎等も主張しています。この著者はそれを最も極端に実践している例かもしれないですね。
ただし、極端すぎて真似は出来ません。


尚、「間違いながら進むのが正しい」ということは、福山雅治も言っています。
いぇ〜♪







結論としては・・・
間違いながら進むのが正しい。 高野秀行も、茂木健一郎も、福山雅治もそう言っている。
です。
しかし、過去の過ちを正当化するのにこの理屈を使ってはいけません。



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長い余談
実際のところ、先に挙げたような、素晴らしい行動指針を持っていても、心理的ブレーキというものがあって、なかなか徹底できないんですよね。

個人的には、この著者の凄いところは、行動指針よりも

・ フットワークの軽さ
・ 恐れ知らずさ

だと思っています。
フットワークが軽くて恐れ知らずだからこそ、先に挙げた3つの行動指針が徹底できるのです。

しかし、この本を読む限り、著者はかなり危ない経験をしており、今生きているのは運が良かったからだと思わざるを得ません。
心理的ブレーキを無くすというのは、容易には真似できないなあ。

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メモ

・ 抽象的なことを考え続けている時は、大体調子が悪いとき

金を使うヤツはいい顔になる(?) 迷ったら、二つとも買え!



特にお勧めの本ではありませんが、
「金と消費が好き」
というのがどういうことなのか、考える参考になったのでご紹介します。

この著者は、元「週刊プレイボーイ」の編集長。

  • 美しいものはとにかく買え
  • 迷ったら二つとも買え
  • 欲しいものは借金してでも買え

というポリシーだそうです。


凄い物欲。
「金を使うヤツはいい顔になる」とまで言っています。
時々、こういう自分の欲望を愛して止まないタイプの人っているんですよね。
この本では、自分のサロンで自分が選んだ一流高級品を売っているという話を延々としています。
ウザいけど、ここまでくると清々しいのではないか?
と錯覚してしまいます。
75歳にしてここまでの欲望を持ち続けていることは見習いたいです。


しかし、マズローの欲求階層論などで言われるように、欲望には様々なレベルがあるはず。
その中で、「物欲」というあるレベルの欲望だけが異常に強いというのは、心の中で何が起こっているのでしょうか。
どこか病的な感じがします。
しかし、金と消費が好きな現代人はみんなどこか病んでいるのでしょうかね。病んでいないとしても、それ以外の生き方はちゃんと模索して良いと思います。

私自身もこの著者ほど極端ではないですが、良いものには金を使っても良いという発想です。昇給にも結構一喜一憂します。
給料は下がる一方と言われる現代のサラリーマンは、これでは生きにくいですね。
必要な稼ぎがある以上、金と消費のループの外でいかに面白く生きるか考えないとな・・・