2013年7月10日水曜日

間違いながら進むのが正しい - 間違う力(高野秀行)



「間違う力」という本を読みました。
高野秀行の著作。普段は「辺境作家」と称して、アマゾン、東南アジア、アフリカなどの辺境地域を渡り歩き旅行記・ルポ等を書いている人で、こういう自己啓発的な体裁の本は多分これだけです。

オンリーワンになるには次のようにしろ、と主張しています。

(1) とにかくやる
(2) 手段を選ばない
(3) 正しいかよりも面白いかどうかで決める

特に、「(3)正しいかよりも面白いかどうかで決める(つまり間違っていても面白ければOK)」が、本書の一番の主張です。

「面白いかどうか」を基準に、本当にフットワーク軽く行動したらどんなことになるのか・・・

・ イスラム圏でアル中になる
・ 東南アジアでアヘン中毒になる
・ タイでストーカー被害に遭う

などなど、辺境で数々の経験(間違い)をしてきた結果、売れっ子作家になった著者が語るからこそ、説得力があります。

そういえば、「唯一の正解を求めないほうがうまく行く」というのは、茂木健一郎等も主張しています。この著者はそれを最も極端に実践している例かもしれないですね。
ただし、極端すぎて真似は出来ません。


尚、「間違いながら進むのが正しい」ということは、福山雅治も言っています。
いぇ〜♪







結論としては・・・
間違いながら進むのが正しい。 高野秀行も、茂木健一郎も、福山雅治もそう言っている。
です。
しかし、過去の過ちを正当化するのにこの理屈を使ってはいけません。



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長い余談
実際のところ、先に挙げたような、素晴らしい行動指針を持っていても、心理的ブレーキというものがあって、なかなか徹底できないんですよね。

個人的には、この著者の凄いところは、行動指針よりも

・ フットワークの軽さ
・ 恐れ知らずさ

だと思っています。
フットワークが軽くて恐れ知らずだからこそ、先に挙げた3つの行動指針が徹底できるのです。

しかし、この本を読む限り、著者はかなり危ない経験をしており、今生きているのは運が良かったからだと思わざるを得ません。
心理的ブレーキを無くすというのは、容易には真似できないなあ。

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メモ

・ 抽象的なことを考え続けている時は、大体調子が悪いとき

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