「文明崩壊」を読みました。
上下で1000ページ以上の本。
面白かったです。
グリーンランド、マヤ、ルワンダ、中国、オーストラリア等、滅んだ文明、もしくは危機に瀕している文明を分析しています。
一番気になったメッセージがこれ。
環境が変わった時、
「死守すべき価値観」と「(社会と共存できない)捨て去るべき価値観」を見極めないと、文明は滅びる。
例えば、
■ (教会の建築等でコストがかかる)キリスト教文化を捨て去れなかったグリーンランドは、社会を維持できなくなり崩壊した。
■ イギリスの一部としてのアイデンティティが強すぎたオーストラリアは、地理的に近いアジアとの折り合いが悪くなり、立ち行かなくなる寸前だった。
などの事例があります。
価値観を容易に変えるのが幸せかは分かりません。
しかし、そういうことをしないと生きていけないシーンというのはあるのでしょう。
そして、
社会と折り合いの悪い価値観は捨て去る(=価値観を社会に合わせる)方が有利である、というのは個人も同じですね。
常に、それだけ感度高く、しかも柔軟であるのは難しそうですが。
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