タイトルがいいね。
著者は30歳まで一流企業のサラリーマンだった。
30歳の時、サラリーマン人生に疑問を抱き、会社を辞め、さまざまな経験をした後、今は週休二日のバーの店主をしている。
そんな著者が自らの経験をまとめた本。
タイトルからして、人生のダウンシフトをした人のエピソードがたくさん出来るのかと思ったが、基本的には著者一人の話です。
ダウンシフトとは言っても、この著者は会社を辞めた後料理の勉強を必死でしたりしています。一人で店を経営しているくらいだから、金の流れとかだってきっと勉強しているはずです。
これはこれで誰にでもできることじゃないと思うし、運や凄い実行力も必要そうに見えます。だからこれは、楽になる方法を示しているのではなく、情熱の方向け方を示している考えるほうがよさそうです。(「ダウンシフト=楽」と思ったのは私だけかもしれませんが)
ただ「こういうのもある」と一例を見せてくれるのはありがたいですね。
村上龍が、「サラリーマンという選択肢をなしにしたら何をしたいか考えるのはいいシミュレーションだ」みたいなことをどこかで書いていたので考えてみたことがあるのですが、今一現実的なことが思い浮かびませんでした。
こういうのを読んで、やっと多少何か頭が動きだす感じがします。
私も完全にサラリーマン脳になったものだな。
そろそろ後戻りできないところまで来そうだな。
なにしろもう30歳になったのだ。(この著者がサラリーマンを辞めたのと同じとしか)
読書をしばらく少なめにしていたのですが、やはり読書は良いものです。
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