2007年12月27日木曜日

[読書感想]すべては脳からはじまる

中央公論新社
茂木 健一郎

茂木のエッセイを新しいものから遡って読んでいっています。

学者が書いたエッセイと言うと、昔は河合隼雄が面白くてたまらなかった。しかし今は茂木の方が面白い。

河合の著作は、職業柄か、基本的には悩んでいる人向けだ。
茂木はその点ではニュートラル。特別悩んでいる人を対象にしているわけではない。
今、私にさして深い悩みが無いということもあって、こういう著作のほうがフィットするのかな。「心理学はとりあえず勉強したから飽きた」と言うことだけでは無いと思う。

本書全体を通して特に何か主張があるわけでは無いので、面白かったところを一つピンポイントで抜き出します。
「イギリスでは、どんな小さな集落にもパブがあって、文化的なインフラになっている。だからイギリス人は村に住むという選択肢を真剣に考える」と言う話。
日本の、若者向け文化的インフラって何かな?

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