2023年9月13日水曜日

【5年ぶりバンコクD1-4】 Google map の星が北極星



初日、ホテルに着いたのは22時頃だったので、近所で済ませることに。

Google mapの評判は確認して、近くのレストランへ。
5年前よりもGoogle mapの評価が大充実している気がします。

昔、「海外にも食べログがあったらな」と思ったことがありますが、それが実現したわけです。

ということで選んだのは、バンコクによくある(ショッピングセンターのせいで減ってきてはいるけど)、オープンエアーのレストラン。
結構混んでおり、Googleマップが無くて自分の野生の勘だけだったらきっと避けただろう店ですが、入りました。
評価通り美味しかったです。Google mapって偉大ですね。

【5年ぶりバンコクD1-3】 タイ・エアアジアXフライト所感(アテンダントは良かったが席狭い)


タイエアアジア機内食



エアアジア(マレーシア便)に何度か乗ったことがあり、かなり印象が悪かったのですが、今回の行きはタイ国際航空とかなり値段が違ったので、エアアジアを選びました。

軽く感想を書いておきます。

■ 予約
エアアジアのサイトから直に予約しましたが、預入荷物の選択、座席指定、食事の選択、決済、すべてスムーズにできました。

■ 値段
食事・座席指定料・荷物預け入れ込みで片道約35,000円。
フライトによって値段結構違います。私が乗った日は、タイ国際航空よりも20,000円以上安かったので、こちらを選びました。
荷物を7kg以内に抑えられるならば、さらに4,000円くらい少なくできます。

■ アテンダント
エアアジア(マレーシア便)と比べると、かなり良いのではないでしょうか。
マレーシア便のアテンダントは、乗客を貨物のように扱っており、1フライトで5回くらい不愉快な気持ちになりましたが、タイエアアジアのアテンダントはフレンドリーな雰囲気で良かったです。

■ 座席
座席はやはり狭いです。
前後間隔はともかく、横幅がきつかったです。ひじ掛けの内側に肘を入れようとするとかなり窮屈。(私の体型は、167cm、60kgです)
通路側を選べたのでまだ良かったですが、真ん中であれば乗りたくないですね。
あとは、この座席で夜のフライトだと寝苦しくてきついかもしれないです。
女性はともかく、男性でLCC余裕な人って肩幅どうなってるの?
尚、この日は何ともなかったものの、旅行最終日ぎっくり腰気味になってきました。狭い座席の移動とかはやはり効いているかもしれないです。

■ 他
乗客は目測7割タイ人、2割日本人、1割は色々、という感じでした。帰りのタイ国際航空は日本人の割合はもっと多かったので、FSCを選ぶ人が多いんですね。

ということで、タイエアアジアの感想は以上です。

とにかく、乗れるかどうか微妙なところソワソワしながら成田まで移動してきたので、乗れて一安心。
本などを読んでいる間に、バンコクに到着しました。

【5年ぶりバンコクD1-2】 成田遠すぎ

東京駅の成田エクスプレスエリア。なぜ椅子が無いのか。

京成スカイライナー乗り換えの混雑。成田エクスプレスやバスに乗れなくなった人が全部ここに流れ込んできている模様。



久しぶりの海外、成田空港が遠すぎた。

コロナ前は最寄り駅から成田空港までリムジンバスがあったので、多少の遠さはあまり気にならなかったのですが、コロナ以降リムジンバスが無くなったようで、こうなると成田空港にいくのが大変すぎ。
私の家からだと、新宿までの在来線特急と成田エクスプレス、2本の特急を予約する必要あるし(私鉄とJRなので予約サイトは別々だし)、時間によっては新宿から日暮里までは普通にJRでの移動を挟まないといけない。
10kg以上のスーツケースを引きながら山手線や中央線を移動するのって、それだけでもストレスですからね。
それに上述の特急2本で移動すると往復9,000円くらいかかる。LCCにして節約してもかなりの額相殺されてしまう。
もう近場の国なら、検索サイトを使うとき「東京全て」ではなく、羽田便から先に検討することにしたい。

(なお、改めて地図を見てみたのですが、成田空港の位置って、「東京」を名乗るには狂ってますよね。県が違ってもいいけど、距離が遠すぎます。こんな国際空港、他の国で見たことないです)

しかも今回についてはさらに悪く、出発日台風が来て千葉に大雨が降っており、新宿からの成田エクスプレスが運休。
東京駅からなら出るというので東京駅に移動し1時間以上待ったところで、やはり東京駅からの成田エクスプレスも運休との連絡があり。
今度は京成線に振り替えるので日暮里に行くようにとの指示。
新宿~日暮里間で2時間半くらいロスしてしまった。かなり余裕を持って家を出たのですが、段々フライトに間に合わない感じになってきてものすごくソワソワしました。

結果としては、チェックイン時間を過ぎて到着したのですが、幸いフライトも遅れており、なんとか通してくれました(タイエアアジア、思ったより融通が利いて親切でありがたい)。

【5年ぶりバンコクD1-1】 海外旅行を身体が覚えていない



ここから、バンコク旅行記当日編になります。

旅行期間は、2023/9/7~9/12
通貨はタイバーツ。1バーツ=4.2円程度です。

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準備をしていて思ったのは、とにかく身体が海外旅行を覚えていないと言うことです。

パッキングにはとにかく時間がかかりました。
迷ったものはとにかく持って行く方針にしたので、預け入れ荷物は15kgに。出張以外で、しかも5日間の旅行でこんなに重くなったことは無いと思います。

そして、まず初日、最寄り駅から出る在来線特急にいきなり乗り損ねました。
私は結構余裕を持って行動する方なので、最初の電車に乗り遅れるなんてのはまずないのですが、

以下のようなこと
・ 当日台風でかなり濡れそうだったので、成田で着替えられるよう荷物をセットしなおし2~3分ロス
・ 出がけに、スーツケースの鍵がかからず、2~3分ロス
・ スーツケース引いていると、普通に歩くよりも1.2倍くらい時間がかかって1~2分ロス

・・・が積み重なりまして。
1つ1つは細かいことではありますが、全体的に久しぶりの海外旅行・スーツケースで細かい手まどりが積み重なりました。
最初の電車に乗り遅れても十分間に合うスケジュールだったので、結果としては問題は無かったです。

旅コミュ二ティで、「コロナ後の旅はなぜか不安」と感じている人が多いようなのですが、確かに私も同じ気持ちでした。
多分、コロナ後の世界がどうなっているかわからないからというよりは、海外旅行の回路が閉じているからじゃないのかな。
私自身、最初の海外旅行以降、5年も空いたのは初めてです。
実際、タイに来てしまった後は(慣れたところだというのもあるのですが)、割と普通な感じで過ごせましたが。

ひとまず一度出国したことで、海外旅行の回路が開いたようなのでうれしいです。
出国自体に不安を感じるようでは、これから先チャレンジングな旅行なんか出来ないですからね。

一応これで回路を取り戻したので、次はもっとスムーズに行けるはず。

【旅】 海外旅行のメンタルブロック

ここ数年(=コロナ以降)、自宅や近所の過ごし方を快適にするというベクトルばかりで動いていたので、海外旅行のようなベクトル(不快ななことがあってもいいから新しい経験を取りに行く)で動くのは久しぶりのような気がします。

いつの間にか、そういう不快なことをするのにメンタルブロックが出来ていたようなんですよね。
昨今は、国内旅行も、「良い時間の特急券が取れないから行かない」みたいな判断していましたから。

ちなみに、メンタルブロックは、動きながら自然に外れるなら良いけど、何か行き詰まっているなら、それ自体外しにかかるというアクションでも仕方ないと思っています。
不器用なようですが、人生が前に進むなら良いのではないでしょうか。
ということで、今回行き先はちょっと妥協的になったものの、それでもとにかく、航空券やホテルに難があろうが、一回出国してメンタルブロックを外すことを旨としました。
果たしてそれでどう思うかはわかりませんが、とにかく行ってきます。

(帰国後追記)
これについては、狙い通りでして、一度行ったことで海外旅行というものを身体が思い出して、「またどんどん海外に行きたい」という気持ちになっています。

2023年9月7日木曜日

旅のブラッシュアップ3.持ち物編

ここ数年、旅と言えば山登りばかりでした。
荷物もそのために洗練させてきたけど、久しぶりにスーツケースを引いて旅をしようと思うと、いつもの山道具装備はミニマル過ぎるんですよね。
山装備は軽さに振っているので、電子機器も、薬も、歯磨きセットも、ティッシュ類も最低限しか持たないし、ケースも最低限(多くはジップロックだったり)なので。
多少長く海外に滞在するとしたら、軽さではなくもう少し快適さに振ってた装備にしたい。
ところが、海外に行くなんて5年ぶりくらいなので、今まで何を持って行っていたか結構忘れています。

ということで、せっかくの機会なので、旅系Youtuber等を参考に、荷物も一から考え直してみました。
結果としては、基本的に必要なものは持っている、という感じではありました。(これまで30回以上は渡航してきているので当然ではありますが)
が、トラベルオーガナイザー的なケース類が貧弱だったので、服用・電子小物用・洗面用などケースを、ダイソー・無印・アマゾンなどでいくつか買ってみました。
これらを使ってパッキングしてみたところ、確かになかなか整う。
いろいろ買ってみたかいがあったと思いました。

さらに、これで何度か国内も旅してみたのですが、荷物がゴチャゴチャになるストレスがだいぶ軽減されました。
(なぜ今までこういうトラベルオーガナイザー系を軽視していたのか、自分でも不思議です。なんか私にはいつも盲点orメンタルブロックのようなものがあって、簡単にできてかつインパクトがあることをやっていないということが時々あるんですよね)

一応ベースはできたので、ここ数年山旅の持ち物を洗練させてきたように、スーツケース旅の持ち物も洗練させていきたいと思います。

旅のブラッシュアップ2.LCC中心の旅は難儀だしワクワクしない

先のエントリで書いたとおり、エクスペディア経由ではなく、スカイスキャナで安い航空券を見つけて、渡航することを考えています。

このやり方だと、結果としてはLCCのサイトからダイレクトに航空券を買うのが安いということになったのですが、これがかなり難儀だったので書き記しておきます。

まず、(エクスペディアだけでなく)幅広く検索しダイレクトに予約するメリットは
・ 当然、エクスペディアに限定するよりも選択肢が圧倒的に増える
・ 安い航空券が見つかることもある
となります。

ただし結果LCC中心に検討すると以下のようにデメリットがたくさんあります。
・ LCCは、預け入れ荷物、座席指定のオプションをつけていくと、結局スカイスキャナーで見つけた値段よりもかなり高くなる(大体1.5倍くらいになると思う方が良い)。
・ 上述のオプションを選ぶまでトータル金額が分からない。住所・旅券番号などを入れないと最終金額までたどり着けなく、予算を立てるのに時間が掛かりすぎて支障がある(最後の最後にクレジットッカー度利用料が加算される場合などもあるし)
・ 調べると、遅延率・欠航率が無視できないレベルで高いLCCもある。その後の旅程が全部メチャクチャになるリスクを考えると、よほど時間に余裕がなければ使いにくい(特にトランジットがあると普通に最終目的地にたどり着けない感じがするので、使う気にはなれない)
・ 決済でエラーが頻発(これは海外のFSCでも起きたことがあるので、LCCには限らないが)。これでベトナムをやめたのです。ベトジェットエアの金額ありきで予定を組んで予約しようとしたところ、帰りの航空券が確定できず、ベトナム航空にすると高いので結局タイからダイレクトに帰ることに。それでもベトジェットよりは高いので予算もメチャクチャになった)
・ 口コミでは、かなり悪どい商売をしている会社もある模様(先に挙げたベトジェットエアもその一つ。口コミとか検索してみていただきたい)。ヤバそうなLCCではないか毎度口コミをチェックする必要あり、一手間増える。
・ LCCは大体羽田ではなく成田空港。うちからだと往復6,000円程度余計にかかる。あと、最安値の便は成田前泊しないと乗れない時間帯の場合も多い。前泊すると結局10,000円程度余計に掛かかる。結局FSCと同じくらいの値段になってしまうこともある。

ということで、一社一社口コミを確認し、1つ1つサイトに入って金額を確認し、決済を完了させるのが手間がものすごくかかります。
今はまだ日本にいるから、口コミ確認もできるし、決済のトラブルもなんとか対応できると、これが旅先だったらと思うと面倒くさくてたまらないし、時間がもったいないです。

あと、以前から経験上分かっていたことですが、LCC(国際線)で旅すると大体1フライトにつき5回くらい不愉快な気持ちになります。
これがあると、シンプルに旅の満足度下がりますね。
全体的にLCCで予定組むと不安要素が多くてせっかくの旅なのにわくわくしてこない。
目的が明確な旅であれば、その道中は何があろうが目的地に時間通り着いてくれれば良いけど、普通に「休暇にリフレッシュしたい」みたいな目的の場合、フライトの(ホテルもだけど)グレードを下げれば下げるほどワクワク感は減って不安が増えますね。

ということで、ここ数日フライトの検索・予約をして思ったことは、アジアなら、FSCでたいした差が無い場合も多いし、LCCありきで考えない方が良い。
はじめからFSC乗るつもりで旅程組み・予約していく方がストレス無いし、時間も使いすぎないので良い、ということです。

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2023/9追記

■ 追記1 「LCC使えば安く旅できる」は旅慣れた人に限った話
LCCって、確かに最低料金は安いので、Skyscannerで検索してみると、なんか「ベトナムって安く行けるんだ」と思ってしまうけど、現実問題、旅慣れていない人が普通にパッキングしたら7kg超えて超過料金は必要になるし、「真ん中の席は嫌だ」と座席指定したらさらに追加料金必要だし、多少なりともまともなフライト時間の便にしたいと思ったらそもそも基本料金が安くないしで、結果的には最初に思っていた値段の1.5倍くらいにはなるよね。

■ 追記2 機内前方と後方で混雑率がかなり違う
多分、多くの人は座席指定をしていないのでしょう。だから、後方の一番安いエリアから、座席指定していない人を収納していくので、機内後方が混む。
私は通路側ならどこでも良いと思って機内後方の通路席を指定しましたが、機内前方と後方の金額差はわずかなので、わざわざ座席指定するなら、機内前方にするほうが良いかも。一般的に機内前方のほうが(少しだけ)ジェット音が静かともいわれるし。

■ 追記3 足元のピッチよりも幅が問題
足下のピッチも多分タイ国際のほうが広いですが、エアアジアも膝がつかえると言うほどではなかったです。問題は横幅でした。

■ 追記4 シートピッチ(前後間隔)はGoogleフライトで調べられる
後から気づいたのですが、シートピッチは、Googleフライトで調べられるんですね。
こういう情報を調べられるようになると、どんどん贅沢になるのでいけない気もしているのですが、先日のタイ旅行でぎっくり腰気味になったので、あまり窮屈なフライト連続乗車みたいなのはやめようと思っています。

旅のブラッシュアップ1.手配方法編

先のエントリに書いたとおり、自分の旅のやり方の様々なことをブラッシュアップしているところです。
何回かに分けて、試行錯誤したこと、そこから分かったことなどを書いていきたいと思います。

まず手配方法のブラッシュアップの話から。
ここ数年、私はエクスペディア一辺倒で旅の手配をしていたのですが、今回のタイ旅行予約にあたって、知人の話やYoutubeを参考に、予約方法を変えました。

ざっくり、1.航空券の話、2.ホテルの話、の2つを書いていきます。

1.航空券
スカイスキャナーという航空券検索サイトで探して、そこから航空会社や手配サイトに飛ぶ、というやり方を試してみました。
これが、近年多くのYoutuberやブログで紹介されていたので。
試してみたところ、確かに、なんか安く旅できる可能性は感じる。
しかし、結果としてはそうそう激安にはならないし、決済などでトラブル続出。
早くも心が折れそうです。
当初はタイ→ベトナムと回ろうと思ったのですが、ベトジェットエアの決済が全くうまくいかず、クレジットカード会社からは不正利用と判断され利用一時停止される始末で、時間も無くなってきたのでもうベトナムはやめて今回は単純にタイ1カ所に行くことにしました。
このトラブル、日本にいた時に起きたからまだ良いけど、海外でこれが起きたら面倒くさくてたまらないなと思いました。

なお、帰りはタイ国際航空。エアアジアとの差はわずかだったし、羽田帰着で、うちの場合国内交通費も成田より3,000円くらい安いので。

なお、LCCの予約でてこずった話については、次のエントリ↓により詳しく描きました。

2.ホテル
ホテルはGoogleマップで検索して、そこから手配サイトやホテルのサイトに飛ぶ、というやりかたにしました。
これは確かに、エクスペディア一辺倒でやるよりも、選択肢がかなり広がるので使える技だなと思いました。
値段も、どこから予約するかでかなり違うよう。今回私が泊まったホテルに関しては、エクスペディアと公式でベースの金額は同じであるものの、朝食が公式経由だと1,600円程度安かったので、公式経由で予約しました。

ただ、これも航空券と同様、Googleの先にあるサイトは玉石混合で、サイトによってはトラブル続出しそう。どのサイトが使えるか知識が必要そうです。これも海外サイトであればどれだけスムーズに決済できるか分かったものではないし。

まあ、全体的にもう少し慣れたいとは思いますが、エクスペディア一本化ではなく、自力度をあげるとその分旅が複雑になりますね。
私はトラブルは楽しむ派ではないので、トラブルの率が高いことはあまり積極的に関わりたくないです。何にしても試行錯誤は必要なのでいろいろやって広げてはみますが、その後は自分にフィットする、トラブルが少なそうなやり方を残していきたいと思います。


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2023/9 自前手配の面倒くささ追記

■追記1. 決済トラブル
そういえば、決済トラブルのため、帰りの便は利用付帯の旅行保険がついているクレジットカードで決済できなかった。行の便はOKだったのだが。
これで利用付帯が有効になるのか、どうも判然としない。
私は自動付帯のカードも持っていたので一応問題なかったですが、自前レベルを上げることで、様々な面倒くささが出てくるものですね。

■追記2. トラブル対応
今回、台風13号が来ており、行きのフライトが飛ぶか危うい。
こういうときも、全部自己手配しているから、行きが泊まったときのホテル・帰りの便のキャンセル料など全部自分に響いてくるのもなかなか面倒くさいところ。
その点、エージェンシー経由していれば、決済トラブル・キャンセル関係は全部ワンストップでできますからね。
全部自己手配は難易度高いし、手間も大きいととよくわかりました。

旅の方針転換(捻挫・外脛骨障害)

この夏は日本も海外も歩いて旅しようと思っていたところ、捻挫のため2ヶ月弱くらい停滞していました。

治りが悪いのでレントゲンも撮りました。診断としては外脛骨障害。
医者の話とネットの情報を総合しても、いつ痛みが取れるかは人次第なので何とも言えない。
いつ痛みが取れるか分からないのに延々と足の様子を見ているのも無理なので、もうこの状況でやれることをやっていくことにしました。
とはいえ、元の計画が「歩き旅」で1日6時間程度歩くつもりだったので、足が痛いとなると旅の中身は丸ごと変わってくるのですが・・・

ひとまず、当面の方針は
・ 歩く距離をまあまあ抑えられそうなところに行く
(旅なのに歩かないというのもなかなか無理がありますが、少なくともトレッキング中心じゃないところ)
・ その旅を通じて、自分の旅をブラッシュアップさせる
ということにしました。

海外トレッキングしようとしたとき、もう少し旅慣れておかないと、脚力ではなく旅力の方がボトルネックになって頓挫しそうなので、旅力だけでも上げておこうということです。
(常に「○○力をあげたい」みたいに自分の人生を修行にしてしまうのは私の悪い癖・宿痾なのですが、一応最大限前向きにこの状況でできることを考えた結果です)
それで近々、ひとまずタイに行く予定。
その旅を通じて何をブラッシュアップするかは、また別記事にしたいと思います。

本当は、足が痛いなら旅以外に何かを見いだすほうがより柔軟なのかも知れません。
絵とかも好きなので、絵を描くのも一案でした。
でも、旅するために会社辞めたので、一気に旅要素無しに振り切ることは出来なかったので、ひとまずはこれで。
これで足が悪化するようなら、そのときで考えます。

それにしても、経済面ではかなり保険をかけて動いてきたのですが、脚を捻挫するだけで丸ごとダメになる脆弱な計画だったとは自分でも迂闊というか、思わぬ落とし穴でした。困るのは、仮に捻挫がこのまま長引いたとき、特別有効なアクションがいまだにないということですね。仕方ないので、上記の方針の中で動きながら考えます。

2023年8月2日水曜日

旅をしながらものを考えたいならポメラがベスト

先日、山の後松本を半日くらい観光してみました。
その観光の話は置いといて、その時に取ったメモの話をしたいと思います。

旅の後メモを見返してまず気づいたのは、福島の時はポメラを持ち歩いていたので、かなり膨大なメモが残っていたけど、山装備の今回はポメラやノートなど、記録するための道具がスマホだけなので、記録量が福島の時と比べて段違いに少ない。
さらに、スマホにメモが残っているといっても、あくまで第一感のようなものが単語で書いてあるだけ。
福島の時は、メモだけではなく、その場でポメラで文章化して、思考を進ませているので、思考の進み具合という意味では大分感触が違う。

思考を進めるためには、そのための道具がいる。
ポメラがある方が生産性が高い。
ノートは電車の中では書きにくいのが微妙。
カフェにいる時間やホテルステイが長いときはノートも良いかも知れない。
しかし、旅の間、ポメラやノートを行ったり来たりするよりは、ポメラ一本化の方がいろいろ考えられる気がする。

PCも試したいが、PCはポメラほど気楽に・スピーディーに開けないだろう。
その点からも、ポメラが現時点ベスト。

ただ、長めの旅だったら、PCも持っていきたい。
バックパック一つで、PCもポメラもとなるとさすがにものが多すぎる感じがするな。 
その辺はもうやりながら感触掴むしかないな。

テント泊の試行錯誤・気づいたこと7点


3年間テント泊から遠ざかっていたのですが、久しぶりに再開して、試行錯誤したこと・考えたことを7点まとめました。

一般的にこうしたら良いですよというアドバイスではなく、あくまで「私は自分の体力・山のレベルなどを考慮してこうしている・こう考えている」という個人的な試行錯誤と考えをまとめたものです。
ではどうぞ。

1.3年ぶりだと、道具が経年劣化を起こしている。
一番問題があったのは、テントのポールの中のショックコードが伸びきっており、ポールがつなぎ合わさらないことでした。
事前に家の庭で組み立てたときに気づいたので、「山の中でテントが立たない」という事態は避けられましたが、これが山の中で起こったらと思うと怖いですね。
久しぶりに使う道具で、もし使えなかったらヤバいものは事前にチェックしておくべきのようです。
なお、ショックコードの張り替えは、簡単に自分でできました(モンベルで店員さんに相談したら3mmの丸ゴムでOKとのことなので、それを使った)。ステラリッジ2の場合、ショックコードは1本2.9m、2本で5.8mで良いらしいのですが、失敗する可能性も考えて私は2本分で7m買いました。そんなに高くないしね。
あと、このほかの経年劣化としては、グラウンドシートが加水分解を起こしており、表面が剥がれてきていました。これは実用上の問題はないのでそのまま使いました。

2.45Lのザックに納めれば世界が変わる
最初は60Lでも余裕無いと思っていたのに、慣れてきたら不思議なことに45Lのザックに収まるようになりました(マットは外付け)。
収まるようになった要因は、炊事用品を見直したというのもありますが、一番大きかったのは「なんかキツくてもとにかく押し込めばOK」という発想に変わったことだと思います。
最初は、力尽くで押し込んだらポールが曲がるのでは?登山道具同士がぶつかって傷つくのでは?といった心配から、あまり思い切りいけなかったのですが、扱い方にも慣れてきて、基本的にはグイグイ押しこめばOKと分かってきました。ザックが小さくなればその分軽くなるのはもちろんですが、何よりもインパクトを感じたのは、公共交通機関で移動しやすくなったということです(60Lのザックを持って満員電車に乗るのは結構大変)。
これは世界が変わりました。これまで、平日移動は通勤ラッシュとぶつかるのでなんとなくためらってしまいましたが、その心理的ブロックがかなり無くなりました。

ちなみに、重量をその状態で計ったら、食料4食分+行動食(1泊の標準セット)、水なしで、11.4kgでした。
この中に、減らす余地があるものとして、Fire Tablet、Kindle、カメラ、ウィスキー200ml、バッテリー(2個持っているので電子機器を減らせばバッテリーもスマホ用だけでOK)なども含まれています。
山行の計画によって、こういう娯楽系は外して減らせます。
ベース10kgくらいまで落とせれば、縦走も現実的になる気がする。

3.ショルダーハーネスのポーチは非常に役立つ
ザックが重いと、ザックの上げ下げが大変なので、ポーチから財布・スマホなどを出せるのは非常に便利です。最近ショルダーハーネスにスマホが収納できるザックも多く売っているので、そういうの買おうかな。そうしたらポーチ類の分も重量を減らせるし、写真というアウトプットももっと出せるので。
(その場合、まだ3年しか使っていない今の45Lのチャチャパックを引退させるのが忍びなくて、買い換えるのをためらっています)

4.ミニマルなマットは厳しい
Evenewミニマルな200g以下のマットと、ごく一般的と思われるサーマレストのZ-Lite(400g程度)の両方使って比べてみました。
慣れの問題もあるかも知れませんが、現時点では200g強の差であればサーマレストを使いたいです。
ミニマルなほうは、雷鳥沢のようなかなり整地されているキャンプサイトでさえ小石の突き上げを感じて、私にとってはデメリットが大きいので。

5.シュラフもバリエーションを試したいが高いので保留
私は寒がりなので、一般的に夏山に必要とされる「モンベルのダウンハガー#3」よりも一段階分厚い#2を使っています。
これだと、夏に2000m以下の樹林帯の中に泊まるときは確かにちょっと暑すぎます。なので、少し薄くすることはできそうです。
しかし、2500m付近の稜線に泊まったときなどは今持っている#2でも丁度良いという気もします。

ということで、宿泊地によっては軽量化の余地はあるので様々なバリエーションを試してみたいところですが、シュラフは高いんですよね。なので、一旦保留中です。

6.酒はいらないかも
普段あまり酒は飲まないものの、山の中で(その日の行動終了後)酒を飲むのはわりと好きなので、ウィスキーを300mlのペットボトルに必要な分だけ入れて持ち歩いていました。
ウィスキー60mlでハイボール1缶くらいのアルコール量になるので、300mlフルに入れたらハイボール5缶分くらいになります。私はそこまで飲まないので、大体1泊120mlくらいを目安に持って行っていました。
しかし、2週間ほど前、長衛小屋のテント場で酒を飲んでぼんやり歩いていたら思い切り捻挫して、しばらく何もできません(未だに完治していない)。
テント場で酒を飲む楽しさはあるものの、貴重な夏山シーズンの数週間を失うリスクを考えると、テント場であまり酒を飲むのはやめようかなと思い始めています。

7.食事はモンベルのリゾッタ中心
最初は自炊もこだわっていましたが、結構時間がとられることが分かったので、基本的にはモンベルのリゾッタシリーズ(お湯をかけて3分待つだけのやつ)で良いかと思うようになりました(ちなみに、私の一軍は、ガーリック、カレー、ガパオです)。
これに乾燥キャベツを混ぜ込んでお湯をかければ、野菜もとれるし。
金額的にも、自分でパスタを作るのと1食300円程度しか変わりません。この差であれば、食事は手早く済ませて行動時間に当てるほうが価値があると感じます。

あと、これによりフライパンが不要になり、さらにガスの消費も減るので、より軽量化できます。
湯を沸かすのにはEvernewのチタンコッヘルを使っていて、サイズ感は丁度良いのですが、取っ手が熱くなりすぎで、既に取っ手のゴムが焼けてボロボロになってきました。
バーナーの火が横に広がるタイプだと仕方ないんですかね。
これは改善が必要そうなところです。Evernewのチタンコッヘルは非常に軽量で気に入っているので、バーナー側を変える方が良いのかな。

以上、最近テント泊で試行錯誤していること、気づいたこと7点でした。
最後に、繰り返しではありますが、ここに書いたことはあくまで私の試行錯誤過程です。
重量はどのくらい耐えられるか、食料は何なら満足できるか、答えは人それぞれだと思いますので、あくまで参考にしてください。

なお、3年前にテント泊をして考えたことのエントリはこちらです。
(この頃は、山の話をnoteに書いていたので、サイトが違います)

2023年7月21日金曜日

【仙丈ケ岳】人生の宿題は早めに

初南アルプス

尾根の反対側に甲斐駒ヶ岳が見える

仙丈ケ岳

テント場
標高2000M超えているとはいえ、日が当たってかなり暑い。
日が暮れるまで居場所がない。

川辺などで過ごすが手持無沙汰

日が落ちてくれば、まだテント内で過ごせる

日が落ちてきて良い雰囲気

仙丈ケ岳



先日、仙丈ヶ岳にも登ってきました。初、南アルプス。
昨年、仕事の関係でキャンセルして今年に先送りになっていた場所だったので、行けてひとまず良かったです
人生の宿題が少し終わった気分。

ただ、正直去年行けていればもっと良かったとも思います。
行っていれば、その経験を以てまた「次はどこに行こう、何しよう」と思考が動き出すので。
やりたいことはあまり簡単に先延ばしにしてはいけない。

その他の余談・感想としては、
・ 3年ぶりにテントを出したら、ポールの中のロープが経年劣化を起こしており、使い物にならなかった。事前に家で確認しておいて良かった。長期間ほったらかした道具は事前確認必須。
・ たどり着くまでの電車・バスが過酷
・ Pixcel7の広角カメラがすごいことに今更気づいた。ショルダーハーネスにスマホを収納できるザック買おうかな。後からつけられるポーチも試したけど、なんかブラブラするので。
・ テント場に早く着いてしまうとやることがない。テントの中でオーディオブック聞こうと思ったけど、日が出ている時間は直射日光が当たってしまいテントの中暑すぎ。居場所がない。
・ 脚力があって1日10時間くらい歩ければ「やることがない」の手持無沙汰問題は解消されるかもしれない、とも考えたが最近の日本アルプスでは仮に6時発で10時間歩いて16時にテント場到着してもテントを張る場所が無いという別の問題が出てくるだろう。
・ 一部高度感があって高所恐怖症ハイカーのわたくし的には結構怖い。これで南アルプスビギナーコースなの?という感じでした。南アルプスはこれ以上攻められないかも。
・ そのような岩場をアシタカのように飛び跳ねるように駆けていく人もいた(小屋関係者っぽかったが)。南アルプスは、基本的にはそういう人のための遊び場だろう。

です。 

2023年7月7日金曜日

レーザプリンタとスタンディングデスク





この半年買って良かったものベスト2はこちらです。

1.レーザープリンタ
私未だに画面で文字を読むより紙で読むほうが好きなんで。
インクジェットに比べて、早い、読みやすい、エラー少ない。昔は高かったけど、今は安くて良いのありますね。
一般家庭でインクジェットとレーザープリンタ2台持ちするのは過剰でしょうが、買い換えなら(カラー印刷不要なら)レーザープリンタ良いのではないでしょうか。

2.スタンディングデスク
肩こり解消につながりました。膝への負担とかもあるはずなので、使う時間は様子を見ながら増やしています。
存在感(というか実際の物理的占有体積)がかなりのものですが、今のところ価値があると感じます。
単純作業の効率は、立っていても座っていてもあまり変わらないです。
気になるのは、意思決定の質が立っているときと座っているときではなんか違うということ。
立っている時のほうが案外勢いでズバズバ決められる感じはしますが、(基本的に疲れているから?)雑な意思決定も増えます。
先日も、スペックとかの比較が甘いままPCを購入してしまい(しかも後からより良いオプションを見つけて)反省しているところです。
立ち作業中でも、重要な意思決定は、一度座って落ち着いてから決める方がいいかもしれない。

※ この他、ガジェット系で、スマホ、Kindleなどもアップグレードしてみましたが、正直あまり革新性は感じませんでした。
バッテリーの持ちは良くなったくらい。
ガジェットは元々好きなので、必要なものはもう持っているってことなんですよね。

2023年2月16日木曜日

冷凍ミラノ風ドリア

これまで通算500皿くらいミラノ風ドリアを食べてきた私ですが、先日サイゼリヤで501皿目(くらい)を食べていたところ、持ち帰り用の冷凍ミラノ風ドリアがあるのを発見。

こんなの前からあったっけ?
ということで、買って家で食べてみました。
これは・・・焦げ目が無いのがちょっと物足りないですが、思った以上にミラノ風ドリアですね。ソースなんか一種類しかないだろうから、そりゃそうか。
400gと、スーパーで売っている冷凍ドリアの倍くらいの大きさです。店のやつよりもボリュームあります。昼食ならこれだけで良いかな、というサイズです。
冷凍持ち帰りであれば、卵をのせたりとか、自分でアレンジできそうなのが良いです。
店でも「半熟卵のミラノ風ドリア」というのが売っていますが、半熟卵が冷たく、混ぜるとドリア全体がぬるくなってイマイチなんですよね。
今度は自分で目玉焼きをのせて食べてみよう。
マイナスポイントを挙げるとしたら、サイゼリヤにしか売っていないことですね。
Amazonで売っていたら頻繁に買ってしまいそう。



2023年2月12日日曜日

「佐伯祐三 自画像としての風景」感想 - 企画展の情報量&コスパ

東京ステーションギャラリーでやっていた、佐伯祐三氏の巡回展示会「佐伯祐三 自画像としての風景」を見てきました。

美術展に行くなんて超久しぶりですね。
日本美術史は詳しくないのですが、昔絵を習っていたころ、絵の先生が「佐伯祐三を参考にしたら?」と教えてくれたことがきっかけで、ピンポイントで佐伯祐三のファンです。
佐伯祐三の画集は見たことがありますが、実際の絵を見るのでは情報量がけた違い。
絵の勉強をしているなら絶対に本だけで済まさず実物を見に行くべきですね。
私自身は最近絵を描いていませんが「こんな感じなんだ~」と感心したことたくさんありました。
意外だったのは、結構絵に光沢があるということ。画集だと、どの作品も薄暗い曇った感じなので。
あとは絵のテクスチャに想像以上に味があるということです。

有名なパリの街並みの絵も良かったですが、展示会の最後の最後、閉じたドア(ほとんどドアだけを)を真正面から書いた2枚の絵が印象的でした。
それが佐伯の一番の自信作だったというのですが、それは素人目に見ても良さがわかりました。この二枚の絵も、画集では見たことがありましたが、実物を見るまで良さは分からなかったですね。

一番たくさん書いている時は、1枚3~4時間で、1日2~3枚描いていたとのこと。
確かにスケッチっぽいタッチではありますが、色調が重厚なので、なんかもっとじっくり描いているのかと勝手に想像していましたが、意外でした。

ちなみに値段は、入館料1,400円+音声ガイド650円(オプション)。
直感的には高いようですが、90分くらい滞在したし、(平均的な)映画と比べればインプットの密度はかなり高かったので、コスパ的には満足しました。
金額/展示枚数で考えると、一般的な美術館の常設展のほうがコスパは良いようですが、常設展にはストーリーが(あまり)無いんですよね。
このような、一人の画家にフォーカスして時系列などのストーリーで理解できるのは、インプットとしての生産性は非常に高いと感じました。
音声ガイドも、ストーリーを補うのにぴったりですね。
今後も、気になる企画展があったら行ってみようかな。東京は遠いんで何かのついでに。

(展示会の概要はこちら)



2023年1月14日土曜日

星野道夫写真展 - 大きい写真の行動喚起力





ここ3年くらい、コロナもあっておとなしめに過ごしてきましたが、今年はパターン変えていこうかなって思っています。
何をどう変えるかはいくつかアイデアがあるのですが、そのうちの一つは、そろそろハイキングを絡めない街歩き・旅行もしようということです。
ということで、先日、恵比寿でやっていた、星野道夫巡回写真展に行ってきました。
その感想を6点ほど。

1.大きい写真は行動喚起力がある
大きい写真には、行動喚起力があります。つまり、自分もこんなところに行ってみたい・こんな写真撮ってみたい、と思わせる、と言うことです。
写真展では、大きな写真が数多く展示されており、(一番大きいのは畳4枚分くらいあったんじゃないかな?)アラスカの大自然の迫力を感じることが出来ました。
星野氏の写真はネットでも見たことがありましたが、ネットで見るのとは全く別の体験ですね。
私もアラスカに行ってみたいと思ったし、また写真でも撮ろうかなとも思いました。
※ 余談ですが、若者の旅行離れって、一つはテレビ離れ(そして多くの時間をスマホを見て過ごすこと)が関係しているのではと思っています。
スマホの小さい画面って、行動喚起力が無いんですよね。どんなにきれいな写真をスマホで見ても、「そこに実際行きたい」と思わない。逆に、テレビの大画面で旅番組を見るとそこに行きたくなる。
テレビを見なくなって、スマホで情報を取るようになると、それに続く行動が促されず、そこで完結してしまう傾向にあると思います。

2.1つ1つの写真に使っているエネルギーがすごい
星野氏がどれだけのエネルギーを使っているかは想像しかできないのですが、
「これを撮るために相当シャッターチャンスを待つ必要あっただろうな」
「これを撮るために全身泥だらけになっただろうな」
「これを撮るために動物に襲われるリスク相当犯しているだろうな」
と想像できる写真がたくさんありました。
尚、動物との距離感に関しては、結局、クマの事故で亡くなるっていうことなのでやっぱり踏み込むことの代償は大きいのでしょう。
こういうのを見ると、私が山道から適当に撮っているだけの写真をいちいち公開するのがバカバカしい気持ちになります。
まあ、元々比べるようなものではないですが。

3.決定的瞬間が写っている
2とも関係しますが、クジラが水面から飛び出したところや、クマと鮭が対峙しているところなど、「決定的瞬間」がいっぱい収められていると感じました。
一年間のうち半分以上自然の中でテントの中で過ごしたという話が書いてありましたが、そうでないと、これだけの「決定的瞬間」には立ち会えないだろうなと思いました。
ちゃんと物理的に踏み込むこと・エネルギー的にコミットするのって重要なんですね。

4.バリエーションが豊か
写真のプロなので当然なのかもしれないですが、写真のバリエーション豊かです。
野生動物、植物、山岳・氷河を含むLandscape、人物などなど、色々なテーマがあります。
アラスカの自然写真家という印象でしたが、それだけではないですね。
自然写真も迫力がありましたが、アザラシを解体して血が滴っている写真や、クジラの骨をオブジェにした海外の写真も印象的でした。

5.テーマを変えることを恐れない
4と関係しますが、最初にアラスカ後に踏み込んでから、テーマがどんどん変わっていっています。
最初は野生動物を中心に撮っていたところ、徐々にアラスカに住む人を撮影対象にしていき、その後はアラスカだけでなくロシアにも渡ったりと、テーマがどんどん変わっていきます。
アラスカの野生動物で認められたら、もうその定評のある領域で勝負したくなるのが人情とも思えますが、周囲から押し付けられた期待を振り切り、自分の興味でテーマをどんどん変えていくことを恐れない、ということの重要性を感じました。
(4・5に関しては、1冊の本や写真集だけではわからない、星野氏の生涯を時系列で並べた展示ならではの気づきだったので、わざわざ東京に出向いたかいがありました)

6.機材は現代のデジタル一眼のほうが上
写真の解像感に関しては、現代のデジカメのほうが完全に上だと思います。
星野氏は1996年に亡くなっており、当時プロの使用に耐えうるデジカメなどは無かったので、フィルムで全部取っていたと思われます(展示会でもフィルムの話しか出てこなかった)。
家に帰って、手元にある、他の自然写真家の作品とも見くらべてみましたが、やっぱり解像感は最近の写真で取られたもののほうが断然上です。
現代の写真のほうが、動物の毛並みとかよりくっきり写っています。
星野氏は、あまりテクニック的なものも駆使している様子は無く、自然に入り込んで初めて見たものを(当時ほかの人があまり見たことないものを)感動のままにちゃんと撮っている、という印象です。
現代の自然写真家は、もっと切り取り方とか、構図とかに工夫を凝らしている印象です。
現代の写真家は、先人と同じ表現ではなく、さらにそこから先の何か新しい工夫を追加しないと商売にはならないのでしょうね。

2023年1月10日火曜日

紙のノートを復活




昨年紙の手帳を復活させたのに続いて、紙のノートも復活させました。
これまで紙のノートも様々な試行錯誤をしてきましたが、久しぶりということもあり、過去一番安定的に運用できたツバメノートにしてみました。
普通の大学ノートではありますが、少しスペシャルなところは、A罫(7mm)よりもさらに1mm広い8mm罫だと言うことです。
私は小さい字を書くのは苦手なので、この1ミリの差で、書くときのストレスが大分違います。
「太罫」という、もっと幅があるものもありますが、今のところそこまでは必要ないです。それだと逆に文字が疎らになりすぎてしっくりこないので、今のところ8mm罫が私としてはベスト。

あとは、40枚とか100枚綴りのものもあり、昔はなんか分厚いのが格好良いかと思い試したことがありますが、重すぎて持ち歩きたくなくなるので、結論としては普通の30枚綴りのやつがベストです。

方眼ノートも併せて運用するかが悩ましいところですが、2冊持ちにするとやはり重くなるので、ひとまずは上記のノート1冊だけ運用することにしました。
図とかを書きたいときは、気合いで罫線を無視して書くことにします(どうしても罫線に引っ張られますが)。

冬休み、これを持ち歩いて運用したところなかなか良い感じでした。
引き続きこれを使って、散漫になっている頭の中を多少なりともまとめてみたいと思います。 

ツバメノート (Amazon)

2023年1月6日金曜日

【TUMI】街用のカバンを買い換え

左が新・右が旧
並べてみると、古いほうは内側だけではなく外観も結構よれていますね。



7年ぶりに街用のカバンを買い換えました。

以前はいろんなカバンを試しており、カバン難民気味だったのですが、7年前今のTUMIを買ってからは100%満足していました。社会人になってから当然いろいろなものを買ってきたわけですが、その中でもベストバイの一つです。

ただ、中が段々ボロボロになってきたり、取っ手が複数外れてきた(修理も考えたけど、取っ手が次々外れるのではちょっと面倒くさすぎる)し、7年間フル活用したということは、ランドセル並みに使ったということなので、まあ買い替えて良い時期かと思いまして。

一応ほかのメーカーも検討したけど、またTUMI(しかもかなり似たモデル)を選びました。

ディカプリオと同じブランドだとか、トム・クルーズと同じモデルだとかいうミーハーな理由でなく、あくまで機能性重視で。

ちなみに、オバマ元大統領やアンジェリーナ・ジョリーも使っているらしいです。


なお、まずは現行モデル見に行ったのですが、なんかテイストが変わっており全然気にいるのがありませんでした。

ショルダーハーネスがミリタリー調になっていたり、一部材質が革ではなくポリウレタンになっていたりと、少し安っぽくなった印象です。

(こんなにテイスト替えたら今までの固定客を一掃しちゃうんじゃないですかね)

私自身、現行モデルを買うのはやめて、わざわざアウトレットに行き今のに近いモデルをなんとか探して買いました。

また7年後良い感じのモデルが無ければカバン難民になってしまうな。 

2022年12月19日月曜日

2022 人と会う、運動をする、本を読む、文章を書く

今年の定点観測。
(人と会う、運動をする、本を読む、文章を書く の観点から2022年はどうだったのか)

1.人と会う ×
これは引き続き抑え気味(コロナ以降ずっとそうですが)。
選択的にやっていることなので、自分としては納得しています。
人に会うことによる化学変化が少ないのはちょっと物足りないですが、これはこれで心穏やかに過ごせてComfortableではあります。
週末に忙しくしなければシンプルに体力は温存できるので、人生の中でこういう期間があっても良いかという感じです。
数年前までは「都内に住んで毎週人に会って暮らしたい」と思っていましたがそういう気持ちはほとんどなくなりました。
(近年は住居の快適さが以前より重要なので、コストと、家の広さのバランスを考えると、郊外の今の家は割とちょうど良いという事情もあって)

2.運動をする 〇
運動はまあまあ出来ました。

今まで、基本的に夜ジョギングしていたのですが、在宅勤務の昼休みジョギングするようにしたのが、なかなか良いリズムでした。
夜だと街灯がある住宅街を走ることになりますが、昼だと川沿いの芝生の上を走れるので膝への負担が軽いのも良いです。昼に川沿いを走ると、季節の変化を感じられるのも良いです。
夜は雨が降ってきて「昼走っておいて良かった」と思う日も度々ありました。ジョギング回数自体増えたと思います。
あと、夜に、ジョギング・水泳の両方をやるのはちょっと体力的に・気分的に厳しいですが、昼に走っておいて夜泳ぎに行くのであれば、比較的負担少ないです。
泳ぐ機会も増やせたので、肩こりも多少軽減されました。

夏のハイキングは、今年は休みに台風が来たこともあり消化不良でした。
6月に若干シーズン外れているのは承知で立山・八ヶ岳・白馬(小蓮華山まで)に行っておいてまだ良かったです。

なお、在宅勤務効果もあって、ここ数年運動はまあまあ出来ているものの、徐々に太っていきます。
年齢的にも仕方ないのか。

3.本を読む・文章を書く ×

例年は読書(インプット)と、文章を書くこと(アウトプット)は分けて書いていますが、今年はまとめて。

今年は(本当はもっと前からだけど)、なんか思考が散漫でした。理由は2つあって、
(1)文章を書いていないから
(2)本を読んでいないから

だと思っています。

(2)の文章に関しては、11月にポメラDM250買って使い出したおかげで、久しぶりに少し書けています。そして、期待通り思考の一部がまとまり始めている気がします。
ついでに言うと、「紙に書きながら考える」も復活するほうがいいかもしれないと思っています。

思考が散漫な原因がもう一つあって、それは(目が疲れすぎていて)本を読めていないからです。
特に最近ドライアイがひどくて。
この状態が長く続きすぎているのが非常に問題だなと思っています。
「人と会う」が抑え気味なので、これで読書も減ってしまうと、インプットが少なすぎるんですよね。
多分これの影響だと思っているのですが、来年の計画が、2年連続であまり思い浮かびません。
来年の計画って、一種のアウトプットなのでインプットが無いと思いつかないんだと思います。
なんとかインプット習慣を取り戻したいけど、今の仕事続ける限り、目の負担は減ることはないだろうな。むしろ、リモートワークで人が出している画面(大体私には字が小さい)を見ている時間がどんどん長くなる傾向だし。
どうしたものか。

夏はなんとか山歩き&耳読でカバーしてきたけど、冬はハイキング自体減るし、なんとか出かけたとしても、ヘッドバンドをするとイヤホンが当たってあまり快適に耳読できないんですよね。

ということで、読書(インプット)が一番の改善ポイントでございます。
ひとまず、
・ 文字を大きく表示できそうなKindle Scribeを試す
・ ヘッドバンド・イヤホンの組み合わせを試行錯誤する
あたりから試してみようかな。

---
2020年の定点観測はこちら。
どうやら、2021年は定点観測していなかった模様。


ー--
追記
見返してみると、本を読めないことへの問題意識は去年も書いているな。
かなりのLong Standing Issueで全然解決していない。

2022年12月1日木曜日

2022年読んで面白かった本

年末なので、可能な範囲で振り返りを。


2022年、面白かった本はこのあたりです。
1.Go Wild
2.そして、僕は旅に出た
3.North 北へ
4.狩りと漂白、狩りの思考法
5.限りある時間の使い方
6.サイコロジー・オブ・マネー
7.News diet
8.自分の意見で生きていこう
9.成功する人ほどよく寝ている
10.自分を好きになれない君へ

今年は目が疲れすぎていて、多くは移動中・料理中の耳読でした。
普通に目で読んでいたら上のランキングも結構変わっていたかもしれないです。
過去の投稿などを見返してみると、7~8年前から目の疲れは感じていたようだけど、これほど読書に支障が出るのは初めてという気がします。
耳読だと、どうしても理解は浅いし、読み(聴き)っぱなしになるので何とかしたいんですが。

あと、読書とは違いますが、今年やって良かったインプットの一つは、「Youtubeでランニングフォームを学ぶ」です。
おかげで少し楽に走れるようになった気がします。

2022年9月27日火曜日

6年ぶりの断捨離

 天気が悪いのもあり、先週から久しぶりに断捨離をしています。道半ばですが、ここまでで思ったことを2つほど。

(1)明石の寮(ワンルーム)に引っ越した時に、自分の持ち物は相当捨ててリセットしたので、「うちには無駄なものはほとんど無い」としばらく思い込んでいました。しかし考えてみたら明石に行ったのはもう6年も前。当然ですが、その後徐々にものは増えて、今見ると不要なものがたくさん。思い込みがこんなに長く続くとはね。

(2)コロナ騒動で一部のものが手に入りにくくなった時に、「在庫を多めに持つ」マインドになっていました。改めて棚卸してみると、もう普通に何でも手に入るというのに、何にしても在庫持ちすぎ。あとは、スペアも持ちすぎ。こういう今となってはいらないマインドセットを見直したい。


追記1.

「思い込み」や「古いマインドセット」が長い間見直されなかった原因は何なのか。

もちろん思考の盲点のようなものはいつもあるが、以前はもう少しタイムリーに見直せていたと思う。

年齢的なもの(変化に弱くなった)もあるかも知れないが、それよりも目が疲れすぎて読書量が減っていることが一番の原因という気がする。読書をすることで、自分の行動・考えが見直されるのだが、それが減っている。

仕事で目が疲れすぎないようなサイクルに持って行きたい。


追記2.

コロナ対応で形成されたマインドセットで、今見直すほうが良いものは他にもありそう。

例えば、リスクを避けるという傾向はより強まったような気がする。


追記3.

盆と9月の2回の連休、どれも台風が来て天気予報見ている時間が長かった。

諦めて断捨離することに切り替えてから、すっきりした気持ちで過ごせた感じする。

あまり流れに逆らわない方が良いのかも。


2022年4月24日日曜日

花粉症対策のベストプラクティス2022年版

今年はとにかく整腸に努めたおかげか、花粉症がとても軽く済みました。 忘れないようにまとめておきます。
やったのは以下。
1.ヨーグルト(朝)
2.野菜(朝・昼・晩)
3.食物繊維の粉(夜)
4.有酸素運動
5.シーズン中は酒は一切飲まない
4と5は昔からやっていますが、1~3は今年から。
感覚的には2がとても効いた気がします。このためにどんなに飽きようが、毎日野菜スープか煮物を作って食べてました。
来年もこれが効くと良いけど。

---

2023年更新)
2023年シーズンを過ごして、少し更新しました。エントリを分けるほどでもないので、こちらに追記します。

1.ヨーグルト(朝) 2.野菜(朝・昼・晩) 3.食物繊維の粉(夜) 4.低糖 5.シーズン中は酒は一切飲まない 6.有酸素運動

2022年1月8日土曜日

気になることは2度、3度試せ(バリカンセルフカットの話)

バリカンを使ったセルフカット2回目。

バリカンへの慣れや、どこを何ミリで刈れば良いわかったのもあって、前よりかなり短時間でできた。
慣れでこれだけ省力化できるなら、デフォルト自分で刈る運用にしようかな。
なお、私は周囲6ミリ、他4cmでやっています(髪が少し跳ねて坊主感出てくるが3cmでもOK)。最後はすきばさみ。

なお、気になることはとにかく一度試してみると良い、という話がありますが、バリカン2回目でだいぶ楽になって印象が変わった事を考えると、鉱脈を感じることは一度と言わず二度三度試してようやく判断するようにしたほうが良いですね。

ーーー
2024/1追記)
周囲6ミリは、他4㎝はベースとして、私は目に髪がかかるのが嫌なので、額の周りだけ3㎝にするのがその後2年運用したベストプラクティス。
(全セルフカットではなく、ベースをQBハウスでやってもらって、あと気になるところを上記設定でバリカン使う)

2022年1月4日火曜日

狩りの思考法

冬休みの読書。

何冊か読めましたが、一番面白かったのは「狩りの思考法」。

事前の<計画>を優先して目の前の現実を切り捨ててはいけない
=「コロナ前の読み筋に囚われるな」
というメッセージが良かったですね(そうはっきり書いてあるわけではないですが、私はそう読みました)。

頭の中で「コロナが落ち着いたらまた〇〇しよう」がたくさんあるのですが、そういうのを一旦リセットして、一年一年(あるいはもっと短いスパンで)何をするか決めていくのが良いのかもしれないです。

落ち着くのがいつかもわからないし、その時にコロナ以外のどんな制約条件(社会的なことだけではなく、家族や自分自身含めて)があるかもわからないですからね。

---

(追記)
土地勘が無ければ、狩りはうまくいかないし、長く漂白は出来ない
という話も示唆的で印象に残りました。
私の場合はまずは日本アルプスの土地勘つけようかな。

2021年12月13日月曜日

礼文2 ー 旬のものを食べないとダメ

 礼文を歩いた後はフェリーで本土(稚内)へ。

ここまで来たからには利尻山に登りたいところですが、季節的にもう私には無理なので、代わりに日本最北端・宗谷岬へ。今年初めの南端(波照間島)に続いて、北端も制覇。

スタンプラリー的なことをし始めると切りが無くなるし、自分のツボではない物事に時間と金を使うことになるので、あまりやらないようにしてはいるのですが、日本最北端ならちょっと興味もあったので来てみました。

宗谷岬は寒いし風が吹き荒んでおり(最北端を訪れるのにふさわしい天気ではありますが)、同じ路線バスで行った人たちみんな、記念碑でさっさと写真を撮った後、ただただ休憩所で帰りのバスを待っていました。

後で調べてわかったのですが、海流の関係で礼文よりも本土の方が寒いのね。

宗谷岬観光は正午くらいに終了したので、午後どこかに行くことも出来ましたが、バスは少なく観光するには難儀だし、疲れていて運転する気にはならなかったしで、ホテルの温泉(ドーミーインだけど)に入ったり近場で食事したりダラダラすることに。

食事でおいしかったのは、たこの唐揚げ、しめさばです。
その他の海鮮は当たり外れあり。当たり前ですが、いくら北海道でも、旬でない魚を食べてもダメですね。

逆にサバは旬だったようで、どこで食べてもおいしかったです。

なお、酒を出す店に3日で3軒行きましたが、どの店でもお通しを2品出してきました。代金もそれなりに取られています。そういう文化なんですかね?

2021年11月30日火曜日

2021年、面白かった本

 今年読んだ本で面白かったのはこのあたりです。

「危機と人類」
「デス・ゾーン」
インテリジェンス・トラップ
お金か人生か
残照の頂
スマホ脳
5000日後の世界
GAFA Next

毎年順番をつけるのは難しいものの、一応一位は「5000日後の世界」。未来予想系はジャンルとしてはあまり好きではないのですが(未来など誰にもわからないと思っているから)、この著者は前著(〈インターネット〉の次に来るもの)も本作も非常に面白かったです。デジタル業界の会社増えすぎなので、次はバイオテックに注目(らしい)。

タイトル的に今更感あったけど、意外と良かったのが、「スマホ脳」。ついスマホを見てしまうのに問題意識ある方にお勧めです。似たテーマですが、Netflixのドキュメンタリー「監視資本主義: デジタル社会がもたらす光と影」も良かったですよ。

なお、コロナ前までは外(喫茶店とか)で本を読むリズムだったので、家に引きこもりまくった2020年以降読書するリズムがあまり作れていません(カフェ代は大幅に減った)。旅行の移動中が一番読めているかも。
山歩いている時常に耳読はしていたけど、目で読むのと耳読は全然別の体験ですからね。
来年は、感染状況が収まっていれば、外でも多少読むリズムに戻そうかな。

2021年11月23日火曜日

礼文 ー 行動範囲が広がることに金を使いたい



11/20~23の休みで、稚内・礼文島に行ってきました。

メインの礼文島ハイキングの話を書きます。
今はトレッキングとウィンタースポーツの間の閑散期であるようで、旅行者はごくわずか。島行きのフェリーは作業着を来た団体(漁師?)以外は数えるほどで、雑魚寝タイプの船室でしたが、一人で20畳くらい使えて超ストレスフリーでした。

島内も、島全体が休業中という感じで、商店はほとんど空いていないようです。流しのタクシーなどもなく、登山口まで行けるのか不安でしたが、電話したらすぐ着てくれました。

そのタクシーで香深井の林道コース登山口へ。
林道は特に目を引くものはありませんでしたが、稜線に出てからの景色が素晴らしいです。11月に礼文島ハイキングでは、完全に時期を間違っているという噂もありましたが、これは来てよかった。花は咲いていませんが、ランドスケープファンの私としては、花はまあオプションでも良いです。この島特有のランドスケープが見られただけで来た甲斐ありました。花が見たい人はやはり夏にどうぞ。

気温は0度~3度くらいでしたが、稜線区間が長く、風がずっと吹いている(島特有の気候らしい)ので、気温以上に防寒対策必要です。雪もけっこう降っていました。
途中に小屋のようなものも無く、風の無いところで休憩も出来ないので、風を遮る装備、4時間くらい大休憩を取らず歩く体力は必要そうです。

トレイルは全体的になだらかで、危険箇所などはないので、気候の問題さえクリアしてしまえば歩くのは簡単だと思います。

装備的には今年買った、モンベルのパーマフロストライトダウン(防風、撥水、透湿フィルムが外側に張ってあるダウン)が超活躍しました。
これのおかげで、行動範囲(マイナス)5度分くらい広がった気がします。こういう、行動範囲が広がるものに金を使いたいですね。今年はこれを着てもうちょっと寒いところ歩いてみようかな。

4時間歩いてすれ違ったのは一人だけ。何かあって行動不能になったらアウト感ありますが、静かなハイキングが楽しめました。

知床の登山口(もちろん北海道本土の知床とは別)に下りた後、バス(1日3本)も全然来ないので、フェリー乗り場までさらに舗装道路を4km歩きました。島旅は4kmくらいなら徒歩圏内だと思ったほうが、計画が立てやすいです。

何か食べたかったのですが、フェリー乗り場以外のレストランは全く開いておらず。仕方ないので期待せずフェリー乗り場で寿司を食べたのですが、それが非常においしかったです。

最後、フェリー乗り場から徒歩圏内にある温泉へ。泉質とかはよくわかりませんが、露天風呂から海越しに利尻山が見えて結構良かったです。

帰りのフェリーも空いており、よく眠れました。歩いて、寿司食べて、酒飲んで、温泉入った後だしね。

仕事が繁忙気味で疲れてもいましたが、割り切って休み取って良かったです。ある程度やりたいことをやれないようではその生活続けている意味ないですからね。システム導入直前ならともかく、そういう時期ではないので。ある程度割り切らないと、やりたいことはやれないし、行きたいところにも行けない。割り切りは大事。

2021年9月30日木曜日

「余計なことをしない」が最善の時もある

 今、登山シーズンである、海の日、盆、敬老の日、秋分の日にカレンダー通りの休みはあるが、激混みの交通機関、激混みの山小屋に突入することになってしまう。

このカレンダーをこのまま受け入れていては、ハイシーズンしか山に行けなく、山に関してはこれ以上やりたいことはできない。

一番行きたいところには行けず、妥協的な旅をしてしまう。

(盆にシステム切り替えなどで出勤し、夏のうちに代休が取れるなら話は変わるが、毎年毎年起こることではないので、とりあえず置いておく)


「体力がある若いうちはアルプスや北海道(体力が必要な山行)に時間を使う」とはっきり方針を決めたのに、結局、山小屋の密にビビり、ロープウェイの待ち時間にビビり、東北の山に登ることにしてしまった。

もう出発した後に何だが、こういう金・時間の使い方はすべきではなかった。

結果としては悪くはなかったが、もしアルプスに行けていればよりリフレッシュできただろうし。

連休の機会も限られているので、「連休は旅行で埋めたい」という意識がいつも働いているのだが、本当はこういうときは「余計なことはしない」のがベストなんだろう。金の使い方、時間の使い方、両方において。

「これでいい」ではなくて「これがいい」と思う行き先、計画を立てたいとは思うが、いろんな制約条件の中動いているから、なかなか出来ない。予約サイトを見ながら工夫するのではなく、そういう制約条件を取り除く(例えば、休みをずらすように交渉・調整するとか)ことにも力を使うべきなんだろう。


金に関しては、もう少し使い方に気を遣った方が良いと最近思い直し、旅行の予約する前に総額を試算するようにした。

(そのためのエクセルも作った)

今まで、なんとなく交通費とホテルをバラバラに検索して、フィーリングだけでリーズナブルなら予約、という流れで決めていたけど、後で金額を計算してみると思った以上に金を使っていることがわかる。


時間に関しては、昔だと4連休が丸々空くのはかなり手持ちぶさただったし、有効に使えたためしがないが、最近は家で過ごすことにも慣れ、引きこもることの生産性は上がってきたので、それなりに過ごすことは出来るという気もする。

家の近くで(出費を抑えて)将来につながる過ごし方をすれば良いのでは。

例えば、読書、料理、近場でテント泊など。

今の自分の山のレベルを考えると、

歩行能力>宿泊・キャンプ能力

なので、山をとにかく歩くよりは、近所でもテント泊に慣れるほうが投資的という気がする。その方が行動範囲が広がりそうという意味で。

八幡平と秋田駒ヶ岳に来るための投資金額・時間は約75,000円と4日間。

旅行の調査、予約、パッキングなどの準備にも時間を使っているので、時間は6~8日くらい使ったと考える方が妥当かもしれない。

Plan Aの旅行・山行が出来るなら迷わず金と時間を使えば良いが、Plan B、Cの旅行・山行に金と時間を使って良いか、「余計なことはしない」がベストなのではないか、ちゃんと自分に問うようにしたい。Plan B、Cに金を使っていると、いざPlan A を決行するときの金を注ぎ込めない。Plan B, C に時間を取られていると、Plan Aを実行するための技術・体力が身につけられない。


動けば良いというものではない。

待つべき時にはレベルアップしながら待つ、というのも重要。

堂々巡りする思考

過去数ヶ月のメモをざっと見返したが、半年も前から同じようなことを何度も考えている。思考が堂々巡りしているどころか、思いつきがバラバラに書かれているだけで、思考が全く進んでいない。なのでメモはそれなりにあるが内容が薄い。
それは考えを煮詰めていなくて、アクションも取り出していなくて、PDCAも回していないから。

本も聞きっぱなし。耳読はある程度インプットは出来るけど、メモを取る体勢には入っていないので、どうしても聞きっぱなしになる。読みながら、メモを取ったり、文章を書きいたり、アクションを取り出しながら読むのとはやはり違う体験。

仕事での目の疲れは最小限にして、やはり本を「読む」のも必要。

そして、やっぱり文章書いた方が良い。考えをまとめて、思いつきよりもレベルアップしたアクションを取り出してPDCA回す方が良い。

文章書いた方が良いという思いつき自体は数ヶ月も前からメモに入れているのだが、やはり思いつきっぱなしで、ポメラ使ったことでようやく着手できた。

PDCAをちゃんと回すには、文章を書くことの優先順位をもうちょっと上げる方が良い。

多分、PDCA回して、テント泊をもっとするとか、アクションをちゃんと取り出していれば、思考の堂々巡りから一歩進めただろう。

ついでに言うと、マインドマップも多少使う方が良いかも。一度思考を広げるためには。


Action
・ PDCA回す。その一環で文章書く
・ マインドマップも久しぶりに使う
・ テント泊レベルを上げる

2021年9月27日月曜日

【文章作成】 音声入力とキーボード作業は真逆の活動

非常に久しぶりのエントリになってしまいました。
こんなに間が空いていたとは。

八幡平・秋田駒ヶ岳行ってきました。
久しぶりの試みとして、ポメラでブログを書きながら旅行するスタイルにしてみました。

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<音声入力とキーボードで文章を書くというのは、真逆の活動>

@行きの新幹線
昔はいつもポメラでブログを書きながら旅行していたのですが、最近は旅行と言えばハイキング中心で、重たいポメラを持ち歩くのはやめていました。代わりに旅行中の思いつきはスマホに音声入力していたのですが、旅行でも何でも同じパターンを続けるのは良くないので、久しぶりにポメラ持ち歩きに戻してみました。

(ポメラ、PC、スマホを行ったり来たりしている記事はこちらにもあります)

考えてみれば、最近文章をまとめる時間が全然とれていませんでした。
音声入力だけだと、どうしても思考は発散していくばかり。
同じ文章を入力するという作業でも、思いついたことを次々に話すことと、論理展開を考え、キーボードを使って推敲を重ねて思考を収束させるのとは全然違う活動ですね。
音声入力(発散)とキーボードで文章を書く(収束)というのは、一見同じ事をしているようで、頭の使い方は逆なわけです。

しばらく収束をおろそかにしていたけど、やっぱりこれも必要。

これをやらないと、何ヶ月も同じ事を考え続けて堂々巡りになります。今メモを見返して、数ヶ月も前から同じようなことを何度も考えているのがわかりました。文章にすることで、今考えられること・考えても仕方ないことを整理して、現時点での結論を出して、次のアクションにつなげたいですね。

ちなみに、今回は盛岡のビジネスホテルをベースにしているのでポメラを持って行こうと思いつきました(山に行くときはポメラはホテルに置いていく)。
もう地方都市のビジネスホテルに泊まるという趣向がそもそもワクワクしないのであまりやっていなかったのですが、思いがけず良さを再発見しました。
小屋やテント泊の時にポメラを担ぐのはさすがにやらないかな。テントの中で文章を書くというのは趣向としては良さそうですが、体力的には厳しそうなんで。

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<スマホに集約すれば良い、というものではない>

@帰りの新幹線
結果、ポメラを持ったことで、このエントリ以外にも、色々文章を書くことが出来ました。多分、順次清書して公開できると思います。
旅行だけをインプットにして旅行記を書いてしまうのではなく(そういうのは若干飽きた)、

・ 旅行
・ 最近のメモ
・ 読んでいる本
など同時に色々インプットを入れて、一度広げてからまとめるのが良い感じです。
これをやらなければ出てこなかったであろうアクションが結構出てきました。
本当は家にたどり着くまでにアクションを整理しきりたいところですが、ちょっと難しいかな。一度寝かせる時間もある方が良いし。
しかし、連休中に整理しきらないと、次の整理をするのは、現実的にはまた来週。疲れていたらさらに後、という感じでどんどん伸びていってしまう。取り急ぎ、直近1週間分のアクションだけでも取り出しておくか。

ポメラが何より良かったのは、気が散りにくいということです。
スマホに何でも集約出来る時代ではありますが、スマホというのは非常に気が散るものなので、集中力を要する作業は、逆にスマホの外に持ってこないとダメなんですよね。

ここ数年、出来るだけ全てをスマホにまとめる方向で整備してきましたが、逆方向、タスクや情報をスマホの外に取り出すことを考えても良い時期かもしれないです。

文章以外に何があるかな・・・考えてみよう。

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まとめ、
・ 音声入力とキーボードで文章をまとめるのは全く違う活動
・ 集中力を要する作業はスマホの外で