★★★★(5段階評価)
読書会で紹介してもらった本。
ドラえもん世代の私としては、どうしても読まざるを得ませんでした。
タケコプターができたら、保険ビジネス、警備ビジネス、ウェア、素材メーカーが隆盛するだろう。ウェアはユニクロが市場をとるだろう。素材は東レがとるだろう。駅ナカビジネスはピンチ。といった思考実験的な本です。
著者はファンドマネージャーであり、社会・経済面での空想が繰り広げられています。
したがって、昔科学空想でよく言われていた「タケコプターは実現しても人間の首の骨が折れるから使えない」みたいなノリではないです。
たとえば、次のような思考実験が次々繰り広げられています。
・ アンキパンができたら、受験時はアンキパンドーピング検査が出来るだろう。
・ ガリバートンネルができたら経済はデフレで大混乱?
・ ほんやくこんにゃくができたら、諸外国人が日本人女性を口説きに来る
・ どこでもドアができたら、「東京の地価が高い」といった一極集中は崩壊するだろう。所有の概念が崩壊し、世界は一つの点になる(?)
話はどれも面白いです。
若干肩すかしだったのは、せっかくドラえもんの道具の話をしているのに、空想しているのは現在の社会がどうなるか、目の前の話ばかりをしている点。
願わくば、もっと遠い未来まで空想してほしかった。
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メモ/トリビア
・ 移動することは生活そのもの
・ ジンバブエでは他国の通貨(米ドルとか)を流通させることでインフレ回避した
・ ビジネスは、いまは時間の取り合い。時間の使い方にお金を払うビジネスは「時間消費型ビジネス」と呼ばれる。
・ 最近は日本に人間ドックを受けにくる中国人が増えている
・ ESG・・・最近の新しい投資先の基準。Ecology, Social, Governance
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