2016年11月29日火曜日

【博多】D02-1 美術館が面白いのは、映画館が面白いのと同じ

昨日寝不足だっただけあって、10時間ほどストレートに眠った。
頭の動きもまずまず。
これで行き先もズバズバ決められるはず。

朝食のビュッフェで、最近不足気味の野菜を食べられるだけ食べた後、福岡アジア美術館行ってきた。
アジア美術をテーマにした美術館は唯一らしい。
確かにそういう切り口は聞いたことがない。

最近美術館ってのが好きです。
絵画は所詮2次元だから、「印刷物で見ればいいや」発想になってしまっていたけど、本物を直接見るのは印刷物を見るのとは全然違う。
一枚一枚の絵から得られる情報量・気づきの量が全然違う。
タッチとかもわかるし、単純に、大きい絵を見る方が面白い。
小さいテレビよりも大きいテレビ、テレビよりも映画館の方が面白いのと同じ。
(旅行に行ったら、どうしても美術館よりも街を見たいというのは変わらないけど)

いわゆる西洋や日本のモダンアートはいかに新しい表現をするかと言うところで戦っているが、アジアの芸術家は社会と戦っており、まだフェーズが違な、という印象。

自分の作品に生かせるところがあるか、という点でもいくつか気づきがりました。
例えば、
「全部書かなくて良い」
「モチーフを2つくらい、ドン、ドンと配置するだけでも良い」
「輪郭線の太さを変えるだけで味が変わる」
などなど。

美術館で見るほうが格段にこういう気づきも多いです。

朝食はポットでコーヒーが出てくる

とにかく野菜を食べる

福岡アジア美術館

さすが、展示品の人物の顔つきがアジア

要素を2つドン、ドンと並べればいいんだね。

広々していて、いい美術館でした。




2016年11月28日月曜日

【博多】D01-5 ヒルトン初日感想


デスク・椅子はかなり良い

ラウンジ

ラウンジ

ラウンジで2杯目。コロナってこんな味だったっけ?


ホテルに18時頃到着。
今回は、ヒルトンに泊まってみました。多分初めてかな?
新幹線とホテルセットで34,000円でお買い得だったので。

さすがに眠るには早すぎるので、ラウンジで本を読みながらビールで締める。
ラウンジでのビールは高いようだが、高級ホテルに来たらこれはやっておきたい。
この雰囲気はほかではなかなか得られない。
座席と座席の空いていてとても気持ちいい。
(土曜の朝、休日だからか、アジア人が大量に押し寄せており、かなり民度が低く印象が変わったが)

今後もこのレベルの体験をできる金は稼ぎ続けたい。
そういう意味で、高級ホテルに泊まるのはモチベーションになる。

しかし、ヒルトンのサービス全部たけぇ。
高速Wifi1000円に始まり、岩風呂1500円、プール2000円などなど、利用料全部高い。
これなら宿泊料やすくても空室を作らないで人を入れて金をいくらかでも落とさせる方がいいわけだ。
私も実際ラウンジを使ったわけだし。
だれでも、せっかくヒルトンに泊まったんだからちょと贅沢しようか、という気持ちはあるからね。
机も椅子も快適なので、長期ステイして、本を読むなり執筆するなりといった使い方もできそうと思ったけど、一つ一つの施設の値段を考えると、まだまだ身の丈には合わないかな。

【博多】D01-4 なぜ博多にかわいい女の子が多いか



福岡の女の子は間違いなくかわいい。
今回再確信。
前回は、「みんなが疲れていない」ことが理由かと思ったけど、それ以外の理由もあるような気がしてきた。

かわいい子が多いえば世田谷もそうだったけど、その理由は、

金持ちが多い
=かわいい子と結婚できる人間が多い
=かわいい子が多い

だと思う。
では、地方で特に金持ちが密集しているとも思えない福岡にかわいい子が多い理由はなんだろう。

交際相手を顔で選ぶ文化
=美男美女の子孫は美男美女
=かわいい子が多い

なのかな。
確かに、博多はルックスの釣り合いのとれたカップルが多いような気がする。
ルックスの相関関係が薄い関西とは、道行くカップルの感じが全然違う。

もしくは、「全体的に男も女もルックスが良い」という仮説もある。
少なくとも、「福岡にはかわいい子が多いが、美男はいない」は成り立たないはず。
子孫は両親の顔が混ざるんだから。

うーむ。どこかに研究データ無いのかな。

【博多】D01-3 巨大な駅ビルが大充実

博多の巨大な駅ビル

博多の巨大な駅ビル




福岡アジア美術館がしまっていたので、また博多に戻り、夕食はラーメン。
今回は、食べログ3.4以上の店しか行かないというミーハーなルールで動いてみたのですが、案外簡単に達成できました。
なぜなら、博多駅の駅ビルがかなり巨大で飲食店も充実しており、食べログのトップランカーが駅ビルにたくさん入っているから。
駅ビルの中とまでは言わなくても、駅から徒歩数分以内に良い店が密集してるから。
みなさん、博多に出張したら、是非食べログ検索してみてください。
出張でさっと食べれる位置にかなりいろんな店があってありますよ。
複数の駅ビルの9~10階を貫いているレストランゾーン「くうてん」は日本最大らしいです。
確かにこれほど大きいのは見たことないかも。

【博多】D01-2 気ままな旅はよく寝てから

もつ鍋、湯気が凄くて写真が撮れねー

やっと撮れた



今回は(今回も)明確なプランは無し。
良く言えば、気ままな旅。
昼食は、食べログで上位に来ている寿司屋と以前行ったことがあるもつ鍋屋で大いに迷った。
空腹のためか、睡眠不足のためか、こんなしょうもないことがなかなか決められなかった。
というか、どっちも食べたくなった。
11時開店のもつ鍋屋に行って、その後散歩で腹ごなしして、14時ラストオーダーの寿司屋に行けば両方食べられるんじゃないか?
と思って、まずもつ鍋の店に。
うーん。おいしいんだけど、以前と比べてパンチが効いていないような。
モツの鉄板焼がなくなっていたのもちょっと残念。
この店にくるの4回目だから、そろそろ新しい店を開拓することにします。
さて、もつ鍋を食べ終わった時点で十分満腹で、この後寿司なんて土台無理だとわかった。
というか、食べる前に分かれよ、という感じですね。
空腹と睡眠不足って怖い。判断力と合理性がなくなって、食べるものもまともに決められなくなる。

さて、次にどこに行こうかと考えたが、いまいち決まらない。
こういう時は一旦落ち着くに限る。
ということで、博多駅のシアトル・コーヒーに。
平日の博多駅は、新幹線の改札があるフロアはカフェも混んでいるけど、地下に潜ると案外空いている。

そこでコーヒーを飲みながら、駅前でもらったパンフレットを見て、福岡アジア美術館に行ってみることに。
3度目ともなると、移動もスムーズ。
特にガイドブックもなく地下鉄に乗って移動できた。
1年以上前の記憶でも結構覚えているものですね。
で、電車で移動して目の前まで行ったのだけど、閉まっていた・・・
ここでさらに途方に暮れる。
初日はあまりにも判断力がなかった。
眠すぎて。
あてもない旅というのも素敵だけど、寝てないと全然判断力がないから何も決められない。
さすらいの旅をしたいなら、体調を整えて、よく寝てから出発しましょう。

今回の旅行は、途中で本を読みながら今後数年間の計画を考える、というのも一つのテーマ(候補)だったのだけど、この寝不足の状態で本を読むなんて、ましてや生き方を考えるなんて到底無理だった。

【博多】D01-1 時空の歪みからの脱出



前書き。

博多の旅行記です。
今回は、恩田陸のゆる~い旅行記を読みながら旅行しました。
せっかくなので、旅行記にもゆるさを取り入れています。
いつものブログよりもとりとめない感じになっているはず。
福岡に行くことがあったら、その前にでも、後にでも、軽い気持ちで読んでください。

では旅行の話。
博多は4年間で3回目。
チケットが安くとれたというのもあるけど、何度も来てしまうのは、なんだかんだで過去2回、良さ・過ごしやすさを感じたからでしょう。

朝5時に起きて出発。
旅行会社の格安乗車券(余っている席を安く売っている雰囲気)なので朝極端に早いし、あまり融通が利かず、新幹線の駅1つ分戻って新神戸から乗車。
新幹線で博多に行くのは初めてなので、本当は外の景色を眺めながら行きたいところだったけど、N700系C席(窓から一番遠い席)だったので、ゆっくり外を眺めることもできず、本を読んだり、時おりうとうとしているうちに博多に到着。

博多に降り立って、まずエスカレーターの立ち位置が関東と一緒(つまり立つ人は左、歩く人は右)なのに少し感動。
そして、人の雰囲気も関西圏とは違う。これは到着してすぐわかる。
なんか、関西という時空の歪みから脱出した気分。
改めて、まだ関西にアウェー感持っていたんだな、ということを実感。

到着早々こんな気づきがあるとは、なかなか幸先がよい。

楽園のカンヴァス(原田マハ)



面白い。
最近面白い小説に当たっていなかったので、久しぶりに良かった。

アート×ミステリーというのは初めて読んだ。
というか、「ミステリー=殺人」とは限らないんですね。
アート好きとしては、アートの話も面白かった。
自分の趣味に関わる小説を読んで世界を広げていくのもありだと思いました。
アート系の小説ももっと読んでみたいと思ったし、冒険系、山、ビジネスなどの小説も読んでみたい。

画家の情熱、そして勇気を持って過去を壊すことで、新しい表現を生み出してきた、という話が刺激的。
小説ってのは、こういう風に時に刺激的である。
情報を効率的に得るには教科書的な説明文を読めばいいと思うけど、刺激とか、インスピレーションを得られるという意味で小説も捨てがたい。
今の時代「情報」だけ得てもしかたなく、自分がやりたいこと、インスピレーションなどと情報がかけあわさって、アクションが生まれてくるわけで。
最近「効率」に囚われすぎない、ということが一つのテーマだけど、これも「効率」だけ求めても得られることは限定され、かえって効率が悪くなるということの例だと思う。

しかしこの著者、ゆるい恋愛小説専門なのかと思ったら、かなり違ったジャンルの小説も書くんだな。
MoMAの勤続経験があるというのがものすごい強みとして効いている。
そして、伊藤忠に勤務していたということも書かれているから、かなり頭脳も明晰なんだろう。

この著者で掘り下げてみたいとも思い、「暗幕のゲルニカ」まで買ってしまいました。これも楽しみ!

2016年11月19日土曜日

「明石に住んでいる」と思うより「瀬戸内に住んでいる」と思うことで世界が広がる - 切り口って重要



「関西に住む」「明石に住む」と思うとそれほどやりたいことが思いつかなかったが、「瀬戸内に住んでいる」と思うと、急に「瀬戸内の海鮮全部食べてみたい」と、やりたいこと(食べたいこと)が見つかってきた。
住んでいる場所が変わっているわけではないのに。
切り口・捉え方って重要ですね。
(今の状況、まだまだいろんな捉え方ができるような気がする。というか、していかないとつまらない。)

ということで、瀬戸内の海鮮は全部食べてみたい。
交通の便が悪いし「瀬戸内」というくくりではあまり押されていないけど、結構魅力あるのでは。
でもこれ全精力を傾けてやるようなことではないですね。
がんばっても週4食くらいしか外では食べられないのだから。
趣味の一つとして、軽い気持ちで広げていきます。
まずは、食べログを使って上位をまず効率よく回ってみようかな。
・・・と思ったけど、すぐ「効率」を取り入れるからいろんなもののおもしろさが薄くなっていくのかも、とも思ったり。
遊びは効率だけじゃなく、楽しめる工夫をできるだけしていこうと思います。

ブロガーの記事を読んでも日本語表現は磨けない

最近、小説や小説家が書いたエッセイなどを多めに読んでいる。

明石に住んだことで、新しいものをたくさん見ているからブログ記事をたくさん書きたい一方、文章の精度がどんどん甘くなっているので。
(精度を求めすぎて何も書けないよりはいいのだけど)
ブログ記事を書くのには、他のブロガーやライターとかが書いたブログももちろん参考にするけど、多くのブログ記事は日本語表現のレベルは大したことない。
それはブロガーやライターは日本語表現で勝負しているわけではないから。
気軽に素早く消費されることを想定して書かれているので、書くことに時間が割かれていないし、文章表現も練り込まれていない。
ワンアイデアとか、1つのネタをさらっと書いて、効率よくマネタイズするのが(最近の)ブログってものだから。
そもそも、多くのライターは文章表現に興味があるわけではなく、新しい生き方とか、フリーランスとしてブログで生計を立てるとか、何でもマネタイズできればそれでよくて、「それがたまたま今はブログです」という人が多い。
日頃文章表現を鍛えに鍛えている文筆家とは全然違う。

ということで、ブロガーはブロガーで引き続き面白いアイデアやネタを書いてくれればいいのだけど、文章表現の幅を広げたいならブログだけ読んでいても限界が(かなり低いところに)あるということ。
私はもうちょっと文章自体を面白くする方向に力を入れてみたい。
これにすごく時間を割くつもりもないし、一朝一夕にはできませんが、少しずつレベルアップできたらいいかと思っています。

価値観も悩みも人それぞれ - ブリジット・ジョーンズの日記



姫路の映画館で、本日2本目。
空き時間、座るスペースがある(しかも空いている)から、1本目と2本目の間が多少あいていてもあまり問題ない。
1本目に見たジャック・リーチャーの感想を書いて過ごしていました。

さて、映画の話。

話のメインテーマはアラフォー女子(主役は43歳設定)の恋愛・妊娠・出産・仕事だが、その周りに成熟社会の悩みがちりばめられている。
・ キャリアを優先した結果の高齢出産
・ 流動的な人間関係と複雑な家庭環境
・ 同性愛・フェミニストなどの多様な価値観と旧来の価値観のコンフリクト
などなど。
多様な価値観と複雑な人間関係を描いているという点では、先に書いた「ジャック・リーチャー」と同じです。
程度の差はあれ、日本人もヨーロッパ人も同じ悩み・不安を抱えて生きているんだね。

世界はこういう風に多様で複雑なんだと言うことを、明石に来て1ヶ月で早くも忘れていた。
映画を見て思い出した。
東京は、日本中(いや世界中?)からの人の寄せ集めだからどうしても価値観・生き方・人間関係が多様になってくる。
周りの人間もそれを許す。
それに比べると、地方にはそういう複雑さが少ない。
まだまだ20代後半で結婚するのが当然という雰囲気を(というか圧力さえ)感じる。

世界はそうとは限らない、というのを姫路の映画館で思い出すとは。

映画は、人生の転機の転機を描いており、笑いもあり、主役3名もそれぞれ魅力があり、良い映画でした。

(余談ですが、発展途上国の映画が日本ではやりにくいのは、作りの甘さとかももちろんあるんだけど、一つには、私たちは発展途上国の人たちと同じ悩みを抱えていないから、というのがあるんじゃないかな)

一人で生きるのは多くの人にとって納得解? - ジャック・リーチャー



姫路の映画館で「ジャック・リーチャー」見た。
元軍人で、今は組織に属さず生きる、ジャック・リーチャーが主人公(本作をみる限りでは何で生計を立てているかは不明)
そういえば、最近読んだ「岳」も「一人で生きたってOK」というメッセージを発したていた。
最近こういうメッセージによくあたる。
時代のせいなのか、偶然なのか。
実際独身者が増えているからこそ、こういう作品が作られ支持されるというところは絶対あるだろう。
一人でいるのがすごく幸せという人は実は多くないかもしれないけど、いろんなことを考慮すると、一人で生きることは多くの人にとって納得解ではあるのだとは思う。

ヒロイン二人との距離感がなかなか良かったな。
距離が縮まったり離れたりで。

昔は、最後バシっと結婚するなり、恋愛が成就するなり、仲が悪かった親子が和解するような、わかりやすい映画が多かったような気がするが、今は人間関係が不安定で流動的で、最後も曖昧な感じで終わるという話が多くなっている(と思う)。
これもきっと現実の人間関係を反映しているんでしょう。
みんなが同じ価値観で「最後は結婚」と思っていれば恋愛関係もそのゴールに向かっていく(失敗して破局というのもあるけど、いずれにしてもゴールにたどり着くかつかないかはわかりやすい)けれど、みんなが多様な価値観を持っていれば、ゴールも決まらないから、関係性も曖昧なままということも多くなる。
人の生き方が多様になれば、人間関係も多様になるし、当然見る側もそれを求める。
いまどき、最後結婚してめでたしめでたし、逆にしっくりこないのかも。

ただ、価値観が多様になったとは言え、自分の価値観を実際に体現して生きるには、能力がいる。
ジャック・リーチャーも無敵の男だからこそ「俺は一匹狼だ」とかほざけるけど、能力なかったら「一匹狼」とか言われても「バカか?」って感じですよね。
なので、好きなように生きたかったら、それができるだけの能力は何が何でも手に入れなきゃいけないんですね。

ま、あくまで映画だし、ジャック・リーチャーの話のメインテーマはそこじゃなくてアクション・サスペンスなんですが、そんなことを思いました。
いろいろ書いたけど、映画のおもしろさは「まあまあ」でございます。

東京ではあらゆるものの基準を作れ


ハモの天ぷら これもうまかった


明石で寿司を楽しめるのも東京でいろんなものを食べて、基準ができたから。

東京では、日本中・世界中の、あらゆる料理が食べられる。
しかもレベルが高い。
そりゃ明石にだっておいしいイタリアンがあったりはするけど、あらゆるジャンルのレベルの高い店が日本で一番密集しているのは間違いなく東京です。
たとえば土日・・・
土曜の昼は北海道料理、夜はアフリカ料理、締めにラーメン
日曜の昼はカンボジア料理、夜は九州料理、最後にお茶
みたいなことがしたいとしたら、絶対東京が良い。
大体何でもレベルの高いものを食べられるから、東京に住めばあらゆるものの「相場」を知ることができるし、自分の中に基準ができる。
東京に住む価値って当然いろいろあるんだけど、この意味でも、社会人になって自分で自由に金を使える状態で東京に住んだのは良かった。
子供の頃から明石にいて鯛とか食べていても、その価値ってわからないと思う。
特上の寿司なんてまず自分で食べないし。
実際、明石出身の先輩は特に明石でおいしい寿司屋に行くことに興味ないらしい。寿司が嫌いというわけでもないのに。

そして、最近気づいた東京から転勤してきたもう一つの良さは、東京に友人がいるから、その友人が明石に来たとき、連れて行きたい寿司屋を見つける楽しみがある。

引っ越して来たばかりの時は、「生き方を考え直す」とか思っていたけど、気づいたら週末どんな海鮮を食べてやろうかと毎週考えている。
不思議なものですね。

休憩スペースで金を取らない世界

姫路の映画館の待合スペース


姫路のスーパー、イートインコーナーが大賑わい。
スペース的にも30席くらいあるし、スーパーで買った焼きそばに湯を注いで食べて談笑している高校生がたくさんいる。おばちゃんもおじちゃんも使っている。
神戸の本屋では、本棚の横に椅子があって、そこで大人も子供も普通に商品を座って読んでいる。
姫路の映画館では、カフェ並のスペースが無料で使える。
スポーツクラブの待合いスペースもかなり充実。

関西って、座るスペースで金を取らない世界なんですね。
むしろ、これだけ座る場所が見つからないのは東京だけなのか?
街で一息つきたいときはカフェに行くしかない、と思っていた私には軽くカルチャーショックでした。
そして、本日は映画の待ち時間にこのスペースを使ったのですが、かなり良いです。
映画はどうしても待ち時間がでるから、その待ち時間をここで過ごせるのは価値が高い。
もちろん無料で使えるから、というのもあるけど、カフェに入ってコーヒーを飲んじゃうと、途中でトイレに行きたくなるから、その点からも、カフェで映画を待つのは好きじゃない。
しかも、このスペース、よく(東京・神奈川の)映画館のロビーでやっているように映画の予告が大音量でガンガン放映されたりもしていない。結構静か。
こんな待ちスペースがあるなら、映画館にこもって2本3本映画を見るのも悪くないかも、と思いました。
途中の待ち時間、映画の感想でも書いて過ごせばいいからね。

(途中、ホームレス系の人が近くに座って臭かったのには参ったが、これはレアケースであることを願う)

ちなみに、駅前のスタバも十分にぎわってはいます。
どう棲み分け、使い分けがされているのかが気になる。

活路は西

日生(ひなせ)でカキオコ(牡蠣のお好み焼き)と牡蠣の鉄板焼。
その後、姫路で映画・買い物。
休日の過ごし方を一つ開発しました。

カキオコと牡蠣の鉄板焼は、B級グルメとして売り出してはいますが、なかなかのものでした。
どっちも、牡蠣20個近く入っています。
名物のカキオコもなかなかおいしかったけど、私は牡蠣の鉄板焼もかなりおすすめです。
20個近くの牡蠣をネギと一緒に塩と謎の粉(昆布粉かな?)で炒めた一品。
牡蠣もさることながら、牡蠣の汁がネギにしみこんで、ネギもかなりおいしいです。
牡蠣は殻付きで1つ1つ焼くにはレベルが足りなかったものだろうし、テーブルが小さくずっと鉄板の上に置きっぱなしになるので、どんどん焼きすぎになってしまうあたりが雑でB級なのですが、それでも、これだけの牡蠣を(しかも牡蠣ばっかり)食べる機会はなかなか得られません。
これで800円。
アメリカで牡蠣4つ25ドル払って食べた記憶が腹立たしいレベルです。

日生、赤穂、相生あたりの牡蠣は開拓のしがいがありそう。
引っ越す前は、休日は東(神戸・大阪側)に行って過ごすのかなと思っていましたが、東側に行って東京に似たような要素を探しに行っても、満足はできないだろう。
やっぱりここは東京じゃないから。
それよりは、東京都は全く違う良さがある西側(姫路・赤穂側)が活路かもしれない。
とりあえず、瀬戸内の海鮮を食べ続けて、自分の中に海鮮の基準を作ることにします。

赤穂線

日生の湾

カキオコ(牡蠣のお好み焼き)



牡蠣の鉄板焼き



山遊びを水平方向に広げる



山系の本を2つ続けて読んだ。

1つは漫画「岳」を大人買い。
山岳救助の話。
ハイキングレベルならまだしも、崖登りは一歩間違えば死。
私は、「一歩間違えれば死」系の遊びはやっぱり無理と言うことを再確認。

もう一つは「ロングトレイルという冒険」
これは、アメリカのロングトレイル(3000km以上)を歩いた著者の話。
これも体力的にはきつそうだが、命の危険はだいぶ少ない。

私のハイキング遊びは、水平方向にのばしていこうかな。
危険な方向をどんどん追求しなくても、安全をキープしつつ面白い方向を探ることは十分できるのではないかと思った。

2016年11月14日月曜日

【上高地・松本】 食の魅力は?

上田、木曽駒ヶ岳、白馬に続いて4回目の長野でしたが、長野ではあまり「美食」って感じのものには出会わない。今のところ。
探す場所が間違っているのかもしれない。
もしかしたら、車がないとそういうところにたどり着けないのかもしれない。
今回も、松本駅付近を散策しましたが「これは是非食べてみたい」と思うようなものは少ない。
駅前の居酒屋は、養老乃瀧、魚民、和民など、チェーン店が軒を連ねており、長野特産品を食べさせる店はあまり見あたらない。
海鮮系の店なんかも、「築地直送」とか書いてあって、わざわざ長野で食べたいものではなかった。
ま、海は遠いので、海鮮を押し出す店が少ないのは仕方たないが。
このあたり、地産の魚・牛・鶏を押し出す店が多い米子駅前とはだいぶ違います。

見あたった地元名物は、山賊焼きとか。
これはもちろん美味しかったけど、でかい鶏肉の竜田上げなので、どちらかというとB級グルメです。
山から下りてきて食べるのには、ボリューム満点の山賊焼きは実はちょうどいいけど。
あとは安曇野豚。これは脂がのっていて割と良かったかな。

街歩きの観光と違って、山が主眼だとどうしても、
・ 「食事=エネルギー源=味よりタイミング」になる
・ 行動食で済ませることが多くなる
・ 山の中はそもそも飲食店が限られる
というのも、美食に走れない原因かもしれないです。


山賊焼きカレー

安曇野豚



【上高地・松本】D02 スマイルホテルの罠

2日目は徳沢園の予約が取れなかったので、松本におりてきました。
(予約が取れていれば涸沢も行けたかもしれないんだけどねえ)
ホテルは、スマイルホテル松本。
駅から1KM以上あります。
不便だな、これ。
ホテルに行ってから戻るのが大変なので、大きい荷物を担ぎながら松本を散策して、夕食の場所を探して、ホテルに行きました。
1回でも行ったことがある街なら、「夕食の前に今ロッカーに荷物を預けてから街を散策した方がいい」とかわかるけどねえ。
一度預けると、絶対取りに戻らないといけないから、それはそれで行動が制限されるし。

スマイルホテルは5軒目。
検索すると大体安いプランで出てくるのでいつの間にかよく使っていました。
しかし、今更気づいたんですが、スマイルホテルって大体駅から遠いですね。
一番(出張で)よく使う、スマイルホテル西明石が駅近なので油断していましたが、このほかに使った、青森、仙台、米子、松本はどれも駅から1キロ以上離れています。
毎度、到着した日は荷物を担いで駅前を散策している気がします。
タクシーとか使い出したら安いホテルにした意味が薄いし。

今度自分で予約するときは、せめて駅からの距離は確認しよう。
検索上位のホテルがホテルから結構遠いってのはままありそうです。

荷物を担いで散策した松本

ホテル。不便なところに立てやがって。

【上高地・松本】D02 一目見る価値がある景色 【岳沢】

2日目。
この日は徳澤発で、松本まで下りる必要あり、という中日(なかび)。

コースタイム約9時間の涸沢に行くか迷ったのですが、時間を考えて、コースタイム約6時間の岳沢というところに行くことに。
体力的には正解でした。
岳沢でも帰り道はけっこう足がガクガク。
昨日一緒になったご夫婦が涸沢のほうがうんと迫力があるといっていたので気にはなるけど、岳沢の展望もかなり良かった。
上高地の奥の方まで谷が続いているのが見えて、本当に山の奥にいることがわかります。
あと、「山奥ってこんな感じなんだ」というのが少しわかった気がします。
ジャック・ロンドンの小説で、食料もろくにない中いくつもの山を越えて生き延びようとする話がありますが、あれを思い出しました。
これまで思い浮かべていた山奥シーンは結構ぼんやりしたものだったけど、山奥っていうものがどういうものか、あくまで一例ですが、頭の中にできました。
こういうのは、映像では見たことがあります。
でもやっぱり360度山に囲まれて、何キロも先の谷を自分の目で見るのとでは迫力が違いますね。
この景色が見られただけでも、来たかいがあったと思いました。
きっと、こういう景色が頭の中にたくさん入っていると、冒険小説を読む楽しさも増すでしょう。


徳澤から岳沢の登山口まで約7キロは遊歩道

遊歩道はかなり整備されている

ところどころ紅葉

ところどころ紅葉2

上高地付近から
ようやく落ち着いて散策できた

7キロ歩いたところでブランチ
(朝食はすでに食べていたけど)

岳沢の登山道

常に一定温度に保たれているらしいっす

展望最高

展望最高

展望最高


岳沢の山小屋
ここも見晴らしがいい。
テント張っている人も結構います

2016年11月13日日曜日

【上高地・松本】D01-3 徳沢園

今回は、徳沢園というちょっと変わった宿に泊まりました。
上高地から徒歩で約2時間。
山の中にある山荘です。

16時30分頃到着。
電話で聞いていたように、17時には確かに森はかなり真っ暗で、足下が見えるかどうかぎりぎりだった。
危うく、暗闇の中、沢を越え猿におびえながらハイキングするところだった。
危ない危ない。
登山歴も3年目ですが、かなり無計画でした。
都市観光はともかく、自然観光は計画なしは成り立たないと言うのを改めて実感。

徳沢園、新しい山小屋スタイルを提唱しているらしく、山小屋と民宿の中間みたいな感じです。
目の前にはテント場があるほか、何もありません。
なので、夜になると本当に真っ暗。
星もばっちり見えます。
トイレは清潔、あまり広くないけどきれいな風呂もあります。
夕食は19時、消灯は21時、朝食7時、それより早く出発したい場合は朝食の代わりに弁当をくれます。
この辺は山に行く人向けに配慮されている。
食事は、みんな一斉。
夕食は山荘とは思えない豪華さ。
同じ部屋のご夫婦と一緒になり、山の話などをして盛り上がりました。
旦那さんは山関係の仕事をしているレベルで山にも上高地にも詳しく、いろいろ教えてもらいました。
食事が一斉だからこういう楽しみもあるんだね。

部屋ですが、相部屋はカプセルホテルみたいな感じになっています。雑魚寝ではなく、一応仕切られている。
こう言うところで眠れるのか、少々不安はありましたが、案外問題なかった。
というよりもめちゃくちゃ寝た。
やはり音がするので時々起きてしまうものの、就寝時間が早いのでトータル10時間以上眠った。
風邪も引いてないのにこんなに寝ることはまずありません。
食事の時間、就寝時間などが決められているし、やることもないのでそうなるわけです。
夏の長期連休、こう言うところで歩いて、眠って、という生活をするのも悪くないなあ・・・と思いました。
1泊1万円と、そんなに安くはないですが。
なんにもない良さってのもありますね。

ちなみに、ツアーのお客さんかなりたくさんいました。
ツアー客も積極的に受け入れているんだね。
たしかに、面白い経験にはなるかも。


道中、このような沢を超えていきます。
暗闇だったら超怖い。

徳澤のテント場

徳澤園
「岳」の山荘のモデルにもなっているらしい。

部屋はこんな。
カプセルホテルみたいな感じ。

食堂

くつろぎスペース
みんな山モードだし、やることもないから
のんびりした過ごし方している人多い

夜、外から撮影
少し外に出れば星も見えます。

夕食。これに後からステーキが来る。