2021年3月29日月曜日

絵画で気づいたことプラス11ー「描ける絵」と「描きたい絵」は違う

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 2020/03/13 09:45

絵画教室に通い始めて気づいたことは、すでに何度か記事にしてきました(これまでまとめてきたのは以下の記事です)



でも、まだまだ描けば描くほど気づきがあるフェーズのようで、さらに発見があったので、11個、追記しておきます。
(実は新型コロナウィルス感染予防のため、絵画教室が2週続けて休講になったので、いったん落ち着いてまとめるのにちょうどよかったです)

1.絵は平らな机に置いて書くとかなり首が痛くなる。短時間でもイーゼルを使うほうがいい。特に大きい紙・キャンバスを使う場合。
圧力を思い切りかける必要がある色鉛筆などは難しいが、クレパスくらいならイーゼルでも行ける。

2.画材によって塗るスピードが劇的に変わる。単純に、物理的に細い色鉛筆は時間がかかる。趣味で、早くたくさん書きたい場合は、クレパスは良いかも。短時間でたくさん塗れるので。

3.クレパス・色鉛筆など、水を使わない画材は、細目の紙が良さそう。凹凸の凹の部分に色が入っていかないので。厚めのケント紙を試したところ、最初はなめらかすぎるかと思ったけど、よいかもしれない。

4.絵を描き始めると、画材屋とか行きたくなるけど、画材屋ばっかり行ってもうまくならない。買い物に時間を使いすぎるのはワーストプラクティス。買い物よりもトレーニング。なんならトレーニングよりアウトプット。

5.大きい紙にどんどん描いてると、手が動いてくる感覚ある。

6.人に習うのは良い。フィードバックがあるのは良い。独学だと、小さくまとまる。

7.プロの絵はコントラスト・色が考え抜かれて書かれているので、模写をするとなんか上手く描けた気になってしまう。自分で構成から考えて一枚の絵にまとめるのは至難の業。

8.久しぶりでも、模写する技は身体の中に残っていた。でも、見ないで描く能力はだいぶ落ちている感じ。いろんなものの形が頭から抜けているような気がする・・・が気のせいかもしれない(前からこんなものかもしれない)

9.何を良いと思うか、美しいと思うかというセンスは、絵を描いていない間にも磨かれている。

10.画家の絵を模写をすると、構成、色使い、ごまかし方の勉強になる。

11.「描ける絵」と「描きたい絵」は実はかなり違う。「描ける」とわかるような絵ばかり描いても、「描きたい絵」を描けるようにならない。表現の幅も広がらない。でも「描きたい絵」ばかり狙ってチャレンジングな絵ばかり描いていると、うまく描けなくてつまらなくなってくる。
「描ける絵」、チャレンジングな「描きたい絵」絵、交互くらいに書くほうが良いかも。

2021年3月26日金曜日

細部に囚われる奴は太い筆を使え



 2020/02/22 20:26

先日、絵画教室に通い始めた話を書きました(以下)が、その続きです。
全体に色を入れるという話をもうちょっと詳細に書きたいと思います。


4年前はアクリル絵の具を使っていたのですが、今度の絵画教室は遠くて、画材をたくさん運ぶのが大変という理由で、色鉛筆で書いていました。
どうも筆が進まない。
まず物理的に細いから時間当たりに塗れる量が限られる、というのがあります。
でも、それ以外に、自分にフィットしていない理由がわかってきました。

アクリル絵の具で書いてた時は、色を重ねるので、まず全体に色を入れます。
そこから、何度も何度も筆を重ねて完成させていくイメージ。
色鉛筆はそんなに色を重ねないし、一回書いた後修正するのは難しいので、1か所1か所、それなりに完成させてから次に行きます。

多分この工程の特性が私には合っていません。
私は細部に囚われる方なので、一か所に囚われている間に全体のバランスが取れなくなるし、第一時間がかかりすぎて、全然完成しません。
全体にわたって細部までこだわる時間・体力・能力がある場合は、細部にこだわれる性格を強みとして、ペンとか色鉛筆のような細い画材を使って勝負できるのでしょうが、時間がなくて週末で描いている場合永久に完成ません。
基本的には細部にとらわれるのは悪癖なので、もう今描いている絵で色鉛筆はやめて、次からはアクリル絵の具か、オイルパステルを使おうかなと思います。
細部に囚われるというのは、コントロールしようとしすぎるということなので、そのことからも太い筆とか、オイルパステルみたいに、コントロールしきれない画材のほうが割り切れてよいです。
あと考えたら、細部に囚われるとかいう以前に、ベタベタ塗った絵のほうが好きでした。運びやすいから色鉛筆を使うだなんてのは本末転倒ですね。

さて、ここまでは絵の話でしたが、もしかしたら生き方も一緒なのかもしれないです。
細部に囚われる人(私のこと)は、全体感を見失って人生で大事なことを取らないままどんどん時間が過ぎて、年老いて死にます。
人生についての細部にとらわれることなく、まずは太い筆で人生の全体に色を入れる方が良いのかも。

※ 表題画像の、右が4年前アクリル絵の具で描いた絵。左が、最近色鉛筆で描いた絵です。

熊野古道(Day2) トレッキングとトレランは脚への負担が全然違う


 2020/02/13 15:55

2日目、朝7時のバスで新宮から熊野本宮まで行き、熊野古道の起点といわれる「大斎原」へ。
そこから中辺路の一部を歩いてみました。
道はほぼ森の中。でも整備されており、歩くのが難しいところは無いです(と言いつつ途中で捻挫したけど)。
山と比べて大展望があるわけではないです。
道の途中に、大小の神社があります。神社で歴史を感じられるかが、楽しめるかどうかの分かれ目ではないでしょうか。
私は日本史は詳しくないし、これであればやっぱりもっと展望がある山に登るのに時間・金を使いたいかなと思いました。言い方を変えると、私が山歩きに求めているものって、やっぱり展望が大きかったみたいです。
冬は近場の山を中心に回りトレーニングに徹して、夏に展望の良い山を登るのに時間と金を使うのが私にはフィットしているかな。

一部走れるところは走ってみました。
歴史的な道をバタバタ走るのが好ましいのかちょっとわからないですが、道的にはトレラン向きです。
・ 道は整備されている
・ 急勾配少ない
・ 岩場無い
なので。
少し前までは登りを走るとすぐ意気が上がりましたが、緩い上り坂程度なら結構走れました。最近ジムで上り坂練習していた効果を実感。
歩くのと走るのでは、脚(あと腰と背中も)にかかる負担全然違いますね。
平地だって走るのと歩くのでは全然筋肉の使い方が違うのだから当然か。

そして、また右足首捻挫した。
全然何でも無いところで。
しばらく山にも行けないし、ジョギングも出来そうにない。
有酸素運動はなんとかエアロバイクでつなぎます。
右足首もっと鍛えないと不安で遠くに行けないな。

捻挫したので、予定していたコースを大幅に短縮して、帰りは特急の時間を1本早めて帰ってきました。1本といっても4時間くらい早い電車になったので、名古屋・浜松で途中下車して観光しつつ帰宅。
浜松は、駅近くにおいしい飲食店が密集しているから何度も途中下車したくなる駅です。

熊野古道(Day1) 名古屋(or 新大阪)からの特急をまず押さえよう


 2020/02/13 15:49

はじめて熊野古道に行ってきました。
ハイキング(ちょっとトレラン)目的で。
写真はこっちにまとめてみたのでご覧ください。


熊野古道って、アクセスがそんなに良くないから、ちょっとハードル高いですよね。
私も前から興味あったのですが、遠いし、紀伊半島の土地勘がほとんど無いので、なんとなく行けていませんでした。
どうしても、新幹線が通っている場所に行きがちです。
同じように「興味があるけど行けていない」という友人も何人かいます。
そんな人に、まず最初にやってほしいのは、
「名古屋or新大阪から紀伊半島を南下する特急を予約すること」
です。
名古屋からなら、南紀○号
新大阪からなら、くろしお○号
みたいなやつです。
これらは本数が少なく、乗れないと話にならないので、まず予約しましょう。これに比べれば新幹線は融通が利きます。この特急に合わせて、新幹線の時間、自宅を出る時間を決めてください。

私の場合、名古屋12:58分初の南紀5号に乗って、宿がある新宮に着いたのが16:24。名古屋からの所要時間で約3時間30分。
鈍行で行くと5時間以上かかるので、予約なしでぶらりと行くとかなり苦労しそうです。
行き当たりばったりの旅って、一見魅力的ですが、それはたくさん電車が走っているエリア、かつ春や秋の季候が良いときに限ります。真冬に何もないホームで1時間とか待ったら、疲れ果ててその後何も出来ないですからね。

名古屋から紀伊半島を南下するのははじめてだったので、外の景色を眺めながら来ました。
私は移動中いつも本を読んでいますが、はじめての路線の場合は読書よりも外を眺める面白さの方が大体勝つので、外を眺めています。
途中、四日市、松坂を通るし、途中乗り換えて少し行くと伊勢のほうにも行けます。
四日市の工業地帯は、車窓から見るだけでも結構面白かったです。
伊勢は以前行ったことがあったので今回は素通りでしたが、歴史好きは、伊勢で1泊、熊野古道付近で一泊と、一回の旅行でまとめて回っても良いかもしれないです。

朝に出発して新宮に到着したのは16時過ぎ。その日は新宮駅から徒歩圏内の熊野速玉神社だけ見ました。
あまりピンとくるレストランが見当たらなかったので、夕食はホテルで。
ご当地グルメである、めはり寿司を食べました。寿司と言っても酢飯ではなく、おかかとたくあんが混ぜ込まれたおにぎりみたいなテイストです。翌日のハイキングに向けてカーボロード万全(というか、ロードしすぎ)。

夜の街にも特に何も見当たらないので(というかかなり暗い)、そのまま就寝でございます。

2021年3月15日月曜日

村上春樹再読

昨年末あたりから、村上春樹の小説を5作再読。
離婚or別居状態、そして仕事を辞めたor休職状態が、基本設定としてこんなにも繰り返し使われていたことに改めて気づきました。
・ 羊をめぐる冒険
・ ダンス・ダンス・ダンス
・ ねじまき鳥クロニクル
・ 騎士団長殺し
全部そう。
・ 世界の終わりとハードボイルドワンダーランド
も離婚状態(これは仕事はしている)。

むしろこの設定こそ、The村上春樹という感じです。
さらに、わけわからんビジネスをしている人物があぶく銭を稼がせてくれるというのも大体出てきます。適度な運動も大体出てきます。
あとはよく言われることですが、女、美食、酒あたりは全部出てきますね。

仕事を辞めて時間的余裕があって、あぶく銭で経済的な心配もなく、結婚などで人生経験を積んでいて、かつ現在は別れており他者から拘束されず、面倒くさくない女とセックスし、適度に運動し、おいしいもので腹を満たし、酒でリラックスしていないとブレイクスルーは来ない、ってのが村上春樹のメッセージなんですかね。
全部満たすの超ハードル高いですね。
どうしたら心身をバランス良い状態にできるかというヒントにはなりそうですが(いや、なるのかな?)

なお、これだけで主人公を甘やかすとバランスが取れないので、度々「暴力」が出てくるのかなと思っています。

などと、共通点を取り出して整理するなんてことはこの辺にして、それよりも、再読して気づくことはたくさんあったので、どんなことを受け取れたかを、また改めてまとめたいです。