2021年3月26日金曜日

細部に囚われる奴は太い筆を使え



 2020/02/22 20:26

先日、絵画教室に通い始めた話を書きました(以下)が、その続きです。
全体に色を入れるという話をもうちょっと詳細に書きたいと思います。


4年前はアクリル絵の具を使っていたのですが、今度の絵画教室は遠くて、画材をたくさん運ぶのが大変という理由で、色鉛筆で書いていました。
どうも筆が進まない。
まず物理的に細いから時間当たりに塗れる量が限られる、というのがあります。
でも、それ以外に、自分にフィットしていない理由がわかってきました。

アクリル絵の具で書いてた時は、色を重ねるので、まず全体に色を入れます。
そこから、何度も何度も筆を重ねて完成させていくイメージ。
色鉛筆はそんなに色を重ねないし、一回書いた後修正するのは難しいので、1か所1か所、それなりに完成させてから次に行きます。

多分この工程の特性が私には合っていません。
私は細部に囚われる方なので、一か所に囚われている間に全体のバランスが取れなくなるし、第一時間がかかりすぎて、全然完成しません。
全体にわたって細部までこだわる時間・体力・能力がある場合は、細部にこだわれる性格を強みとして、ペンとか色鉛筆のような細い画材を使って勝負できるのでしょうが、時間がなくて週末で描いている場合永久に完成ません。
基本的には細部にとらわれるのは悪癖なので、もう今描いている絵で色鉛筆はやめて、次からはアクリル絵の具か、オイルパステルを使おうかなと思います。
細部に囚われるというのは、コントロールしようとしすぎるということなので、そのことからも太い筆とか、オイルパステルみたいに、コントロールしきれない画材のほうが割り切れてよいです。
あと考えたら、細部に囚われるとかいう以前に、ベタベタ塗った絵のほうが好きでした。運びやすいから色鉛筆を使うだなんてのは本末転倒ですね。

さて、ここまでは絵の話でしたが、もしかしたら生き方も一緒なのかもしれないです。
細部に囚われる人(私のこと)は、全体感を見失って人生で大事なことを取らないままどんどん時間が過ぎて、年老いて死にます。
人生についての細部にとらわれることなく、まずは太い筆で人生の全体に色を入れる方が良いのかも。

※ 表題画像の、右が4年前アクリル絵の具で描いた絵。左が、最近色鉛筆で描いた絵です。

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