2015年8月13日木曜日

【仙台06】 東京郊外と地方都市



地方都市(仙台、札幌、名古屋、福岡など)に旅行した話をすると、
「町田より発展してる?」
といった質問をよく受ける。
まあ、にぎわい具合とかを比較することはできるけど、地方都市と東京の郊外都市とは根本的に違いがある。

地方都市は、ビジネスの機能と中高生が遊ぶ街が一カ所(かなり近い場所)に集まっているのに対して、東京は街毎に高度に機能分化している。
例えば丸の内と町田は規模が違うという以前に機能が全然違う。

町田、立川、八王子などの東京の郊外都市は、にぎわいだけなら一部の地方都市にも負けていないが、ビジネス機能がほとんどない。オフィスビルはわずかにしかない。それはビジネスの機能は東京首都圏に集中しているから。
これらの東京郊外都市は、駅の一番近くで一番目立つのはデパートで、その周りに、飲食店、服屋など、中高生が小銭を使う場所や、大人が休日を過ごす場所がある。

これに対して、福岡、札幌、名古屋、仙台などの巨大地方都市の中核駅の周りは、まずデパートがあるところは同じだとしても、その周りにはオフィスビルゾーンがある。ビジネスの本社機能とか支社機能があるから。
さらに、そのオフィスビルにかなり近い位置に、中高生が遊ぶゾーンがある。
一つの街にそういうビジネス機能と生活・レジャー機能が隣接している。

東京圏と地方都市とはそういう根本的な違いがある。
なので、「どっちが発展しているか」という質問って結構答えにくい。
札幌と仙台はどっちが発展しているか、なら答えやすいんだけど、町田と仙台はなかなか単純に比べられない。

ところで、こういうことって、社会学をやっているころ勉強していたことなのかな。
あまり記憶にないが、勉強していた可能性はある。
「都市社会学」とか言う本も読んだ記憶あるし。
今書いたことは、いろんなところを自分で旅行して、見て気付いたことのように思っているが、実は昔から知識としては知っていたのかもしれない。

いずれにしても、実際自分が行ってみることで(一次情報にふれることで)、本当に実感を持って何かを理解することができる。
こうやって、一次情報に触れて、何かを体感して理解するってのも、旅行の目的の一つだな。

・・・

あと、仙台市内の様子の写真を数点どうぞ。








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