2025年3月9日日曜日

【熊本D3-2】 毎度ブランド肉を追わなくても良い

桂花という店のラーメン

引き続き熊本空港。 11時開店と同時に、桂花という店のラーメンを注文(東京にも店舗があるらしいが初めて食べた)。

マー油の味なのか、スープに特徴がある。

少なくともうちの近所のラーメン屋にはない味。

ワカメが入っているのも特徴的。

熊本グルメはどれも特徴を感じられるのが良い。


昨日まで熊本産の馬や天草大王(地鶏の名前)など、ブランド生鮮品を食べてきて、美味しかったけど、やはり最近生鮮系グルメは高い。旅行の度に毎度こういうブランド生鮮品(特に肉)を追い続けなくても良いかと思い始めた。ラーメンのようなB級っぽい地元グルメだって十分おいしい。

各地のブランド牛、豚、鶏などを食べてきて、(自分の予算の範囲ではということだが)大体味の相場も分かってきた。

もちろんこの「相場は分かった」などというのは、大変おこがましい考え方だし、食べたことないものはいくらでもあるが、「ざっとでも色々試した」と思えたのは、47都道府県周った良さだった。周ってみて初めて気付いた。


各地のブランド牛、豚、鶏って、食べてみると「割と普通かな?」と思うことが多い。

(魚はまた別で(※)、その土地でとれた新鮮な地魚は全く味が違うことは多々あるのでここでの話からは除外。ここでは牛、豚、鶏の話をする)

時々驚くようなおいしいものもあるから難しいところだが、「ブランドだから」と追いかけるのでは無く、もっと良い見極め基準がありそう。


考え方として現時点言えるのは、

・ 例えば神戸牛のような有名すぎるブランドは、ブランド力が価格に乗りすぎていて食べ物としてはコスパが悪いので注意。

・ 鮮度を活かした食べ方であれば、その土地で食べる価値がある。例えば今回は天草大王(地鶏)を寿司で食べたが、これは鮮度が活きる食べ方であり、現地で食べてみて良かった。逆に天草大王を焼いたものも食べたけど、焼いてしまうと正直スーパーで売ってる鶏とあまり違いが感じられない。今はヘルシオがあるから自分でもうまく焼けるし。ブランド肉はどうしても関東にも出回るから、鮮度を生かした食べ方で無いとそこまでスペシャル感は出ないのでは。

・ 生鮮系はどうしても個体差もあるから、最後は運もある


その他にもおいしいものを見つけるコツみたいなのはありそうだが、さほど思い浮かばなかったので、これは今後の課題にしておきます。


With物価高の旅の仕方としては、そういうブランド肉の割合を下げて(ゼロイチの世界では無いので、全く食べないなどとは言わない)、B級グルメや、生鮮品の中でも野菜の割合を上げるのも全然ありと思った。今回で言えば、ラーメンもおいしかったし、野菜系で言えば熊本産のトマトは随分甘くておいしかったし、からし蓮根や一文字ぐるぐるも面白かった。

別に肉だけが正義ではないよな。


あと、私は美味しいものはもちろん好きだが、旅行においては全部の食事機会で美味しいものを食べ続けたいというよりは、どちらかというと何か発見があるものを食べたい(最近は特にそう思う)。

その食べ物が、その土地の地理、社会、歴史的なものにつながっていればなお面白い。

特に若い頃は、旅行中「美食を求めたい」みたいな気持ちがあったような気がするが、今思うと、これってどうも模倣の欲望だった感がある。

食べ物に関して、市場価値や他者の欲望に惑わされず、自分にとっての面白さをどう追求するか、視野を広げ直す時が来た。


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※)魚は、肉よりも現地で食べたスペシャルさを感じることが多い。やはり鮮度が肉よりもクリティカルだからかな。あと、島魚なんかは本土には出回らないような種類のものも当然あるだろう。これまで食べた中では利尻島の寿司や、屋久島の首折れ鯖などは驚きの味だった。

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追記)
海外では、肉の産地を気にすることはほとんどなく(イベリコ豚のような例外はわずかにあるが)、基本的には料理の種類を基準にレストランで食べるものを選んでいるのに、国内ではブランド肉を追ってしまうのもなんか不思議。まあ、和食は一般的な料理は既に知っているのに対して、海外だとその料理自体を知らないことが多いからか。

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