2013年9月23日月曜日

失敗から学ぶのは愚かではない - ポークソテーを作ってみた



オレガノ風味のポークソテーを作ってみた。
「オレガノ」なるものを使うのは初めてです。
残念ながら、焦げて苦くなってしまい、失敗。


しかし、3つのことが学べました。

1.そもそも「オレガノってこういう香りだったんだ」

これまで、ピザやパスタの中に入っているオレガノを食べたことはありますが、オレガノというハーブがこのような香りだと初めて分かりました。
やはり、何か新しいことをすると、たとえ失敗しても何かを発見できる。
その発見は、チャレンジする前には想像していないようなことであったりもするけど。


2.オレガノは焦げやすい

失敗の原因は、オレガノが焦げて全体的に苦くなってしまったということ。
細かい葉っぱなので焦げやすいのは当然ですね。
火加減・火を通すタイミングに気を使わないといけません。
正直、ここまで火加減にデリケートな物を作ったのは初めてでした。


3.一緒に炒めたナスが美味しくできる

出てきたオレガノ風味の肉汁・ラードをふんだんに吸ったためか、一緒に炒めたナスがとても美味しかった。

しかし、これだけラードを摂取したらまた口内炎が増えそうだな。


ということで、初トライの料理、あまりうまくは出来なかったけど、色々学べたのでよしとしました。
しばらくしたらまたチャレンジします。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

最後に。

賢者は歴史に学び愚者は経験に学ぶ

というビスマルクの言葉があります。

歴史上、様々な失敗の記録が残っているのだから、歴史から学んでおけば、同じ失敗はしなくて済む。

という意味。
私は結構好きな言葉でした。

しかし最近、この格言はあまり良くないと思い直しています。
なぜなら、歴史からよりも経験からの方がよっぽど学べるからです。

料理も、レシピを見ているよりも、材料を揃えて作る方が色々学べます。
今回も、オレガノを買って、揉み込んで炒めたからこそ、色々分かったわけです。

上記格言は、政治家の発言。
戦争みたいな、経験から学ぶことが許されないシーンなら、出来る限り歴史から学ぶべきでしょうが、個人の「学び方」という意味では、「どんどん失敗して失敗から学べ」と思っておいても良さそうです。

2013年9月22日日曜日

ルーを使わないカレーを作ってみた



時間に余裕があるうちに作れる料理を増やしたい考え、ルーを使わないカレーを作ってみた。

参考にしたのはこの本。
「スパイスの黄金比率で作る はじめての本格カレー」
ルーを使わずに、数種類のスパイスの組み合わせでカレーを作るレシピがたくさん載っています。
各ステップやり方が細かく書いており、包丁の使い方さえもあやしい料理初心者の私にも分かりやすい本でした。







2週間で3回作った、その際のメモ3点。


■ ルー無しでも1時間で出来る
まず最初に感じたのは「思ったよりも簡単」です。
必要なスパイスさえ持っていれば、会社帰りにスーパーで具材を買って作ることも出来ます。
(スパイスはスーパーによっては売っていない)


■ キーマカレーは、肉から脂がたくさん出る

キーマカレーはひき肉のカレー。
スパイスが入ったミートソースみたいなものです。
ひき肉を炒めてカレーを作るので、ものすごく脂が出る。
一人暮らしのため、一度カレーを作ると4食くらいカレーになるのですが、(多分)このキーマカレーのせいで口内炎が出来ました。

今のところ対策が思いつきません。
強いて言うなら、脂身の少ないひき肉を買うということくらいか。

これが解消しない限り、しばらくはチキンカレーを作ることになりそう。





■ トマトの味が全体のベース。トマトを増やさずに他の具を増やすのは無理がある。

最初はレシピ通りに作っていたのですが、慣れてきたので、3回目は欲張って肉の量を増やしてみました。
すると、いくらスパイスを足してもなかなかカレーっぽくならない。
多分、キーマカレーの「カレーっぽさ」を出すのにはスパイスだけではなくトマトも必要なのでしょう。
次は欲張りません。




初心者と言えど、3回作ったことでなんとなく注意点が分かりました。

さて次は何を作ってみようかな。

2013年9月21日土曜日

部活をすると意思が鍛えられる - スタンフォードの自分を変える教室(ケリー・マクゴニガル)


タイトルからは分かりませんが、「意思」について書いた本です。


本書の1つのポイントは、

自分の意志で行動をコントロールする機会が多ければ多いほど、あらゆる場面で意志が強くなる。



私は経験上、自分の意思が最も強かったのは、水泳をやっていた時。
その理由がわかりました。
水泳の練習は(水泳に限らずスポーツはほとんどそうでしょうが)、身体が疲れ果てて、もうやりたくないと思っても、ひたすら意思で身体を動かし続けます。
もう無理なんじゃないかと思ったところから、それまでの倍くらい泳ぎます。
水泳でこれだけ意思を使っているからこそ、生活のその他の時間でも強い意思を発揮できるということですね。

部活動をしている学生の方がいざ高校三年になったときに大学受験に集中できる、という話がありますが、それも同じ理屈でしょう。

ということで、
「まともにスポーツをすることで意思が強くなる」
が一つの結論です。

8月から再開した水泳、もっと頑張ります。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

その他面白かったことメモ

■ 人は快感の「予感」が好き。欲求を幸せと勘違いする。
■ 筋肉の限界を感じるのは脳がだまされているだけ。疲れたと思ったところからまだまだ動ける
■ メニューにサラダがあるとビッグマックを食べてしまう
■ 変化の過程で最もラクで気分がいいのは、変わろうと決心するとき
 ■ 思考をコントロールするのは難しい。コントロールするのは行動だけにしろ。
■ 自己批判は鬱病の最大の予兆




【非オススメ】見せかけの正義の正体-この国で起きている本当のこと2013(辛坊治郎)



これは「非オススメ本」、つまり私としてはダメだった本です。
非オススメ本を通して言えることもあるし、皆様の地雷よけにもなるのでご紹介します。


この本、原発、格差、貧困、領土などの社会問題を論じることを通して、日本社会の悪いところを暴いています。
1つだけ本書をほめるとするなら「日本社会のダメな構造がよくわかる」ということです。

しかし、なんだか読んでいてイライラしてくる本でした。
イライラしている人の文章を読むと、イライラが移ります。
あくまで印象ですが、この著者は怒りを原動力として本を書いているのではないかと思います。

とにかく日本社会のダメなところを暴く。

・ 原子力発電所ゴミの処理が解決していないことを暴く
・ 日本のメーカーの競争力を奪っているのは役所だと暴く

など

どうダメかは分かりましたが、とにかく暴いて暴いて、それで終わり。
「ではどうするか」という話が出てこない。
暴くのも大切でしょうが、「ではどうするか」という建設的な話も1冊の本の中に入れてほしい
そうでないと、読んでいる方も段々気分が悪くなってきます。
(もしかすると、これは著者がテレビ等で鍛えた、読者を煽る技術なのでしょうか?)


面白い小説を読んで心を動かされるのは良いですが、時事解説を読んで必要以上に怒りを煽られるのは嫌
だいたい、自分が住んでいる日本のダメなところを次々指摘されるだけなんて、あまり気分の良いものではないです。

時事解説、最初に手を出すならまず池上彰が私のオススメ。
池上彰は必要以上に読者の怒りを煽るような書き方はしません。



2013年9月9日月曜日

こんなテクニック使って面白いのか? - 武器としての書く技術(イケダハヤト)



読んでもらえるブログの

・ 書き方
・ 宣伝の仕方
・ 運営の仕方

がよくわかります。
役立つ技、たくさんありました。

・ 真面目な話ばかりしてもダメ
・ 「思います」「気がします」を減らす
・ ワンテキスト・ワンテーマ
・ 身近な人に語りかける言葉を使う

なんかは、すぐ実践しやすいアドバイスで良かった。


しかし、あまりに「読んでもらう」ことにフォーカスしすぎていて、どうかと思う技もありました。


例を3つ・・・

■ 人のコンプレックスを刺激すると良い

「教養の無い人の」
「なぜかモテない人の」
「読んでおかないと恥をかく」

■ 権威を出す良い

「ハーバードで教えている」
「東大生が使っている」
「マッキンゼー式」

■ ネットでウケる文脈を使うと良い

「B級感があるもの」
「エロ」
「他人の不幸」


なるほど、こういうテクニックを駆使すれば、ブログを読んでもらえるのでしょう(このノウハウは大した物です)。
読んでもらえなきゃ話にならない、というのも分かります。


しかし、こんな技を使って文章を書いて面白いのか?
という疑問は残りました。

私、「真面目な文章ばかり書きたい」と思っている訳でもないですが、アクセス数をのばす目的であまり下劣な文章を書くのは嫌です。
それに、これらの技は、自分を消耗品にしてしまいそう。

この本の技は、取捨選択して、自分に合うと思う物だけを取り入れることをお勧めします。




【統計】 1つのデータで判断するな - 不透明な時代を見抜く「統計思考力」(神永正博)



この本、

・ 統計がどう使えるか
・ 統計の面白さ

がよくわかります。

特に面白かったポイントは2点。

1.複雑な社会情勢を表すのに指標一つでは十分でない

2.なんでもかんでも「正規分布」を当てはめれば良いというものではない


では順に説明します。


1.複雑な社会情勢を表すのに指標一つでは十分でない


例えば、格差のモノサシとして使われる「ジニ係数」。
格差があるほど、ジニ係数高くなります。
計算式は飛ばしますが、この指標の難点は、社会全体がどれだけ豊かかは測れないということ。

例えば、以下の「社会A」と「社会B」があったとする。

社会A ・・・ 年収100万円の人が9人と年収1000万円の人が1人いる社会
社会B ・・・ 年収1000万円の人が9人と年収一億円の人が1人いる社会

この社会Aと社会B、ジニ係数は同じです。
しかし、社会Aでは格差が問題になるでしょうが、社会Bは格差はあっても全員に富が十分に行き渡っており、格差はあまり問題にならないでしょう。
つまり、「ジニ係数」という一つの指標だけでは社会全体を判断することは出来ない。

従って、ジニ係数だけでなく、
・ 完全失業率
・ 非正規雇用率
・ 生活保護
・ ホームレス
・ 平均給与
・ 一人当たり実質GDP
・ 貯蓄ゼロ世帯
など、あらゆるデータを使って、格差について分析する。
これが統計分析の仕事。



2.なんでもかんでも「正規分布」を当てはめれば良いというものではない

データの分布には、様々なパターンがある。
例えば、一番有名な正規分布(図)。
真ん中の山の高くなった部分が平均で、よく現れるデータ。
(山の高さは出現頻度)
左右の端の平均から離れた部分は、山が低くなっており、平均からかけ離れた現象はなかなか出現しないということを表している。


これに対して、平均から離れてもなかなか出現確立がゼロにならない「べき分布」というものもある。
いわゆるロングテール。



多くの統計家は、なんでも正規分布モデルを使ってしまい、平均から離れたデータが出現する可能性を低く見積もっている。

べき分布に近い典型例が、株式市場の動き。
つまり、株式市場の動きは、正規分布よりもリスクが高い(大もうけする確率も、大損する確率も、正規分布よりも大きい)。

実際、正規分布を元にして作られた株価の予想モデル「ブラック・ショールズ評定式」を使った投資銀行はリスクの見積もりを誤り資産を失った。



以上、面白かったこと2点でした。

本書は、同じ統計本「統計学が最強の学問である」ほど話題になってはいませんが、すごく面白いです。
統計に興味を持ったらまず神永正博さんの著作を読むことを個人的にはお勧めします。





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
メモ

■ アメリカのベンチャーのほとんどは新しいことをしていない(独自の製品・サービスを提供しているのは10%)
■ 2025年頃、インドが中国の人口を追い越したとき何が起こる?
■ 株式市場は統計学的にも上下動が大きいワイルドなもの

身体は徐々に動くようになるもの


10年ぶりくらいに、水泳を再開しています。
(私は、大学まで水泳をしていました)

8月・9月で7回泳いだのですが、毎回筋肉痛になる場所が違います。

多分ですが、毎回、少しずつ身体が動くようになってきているのだと思います。

全身が一様に動きを取り戻すのではなく、ある部分から徐々に動くようになってきている。
ある部分が動くから、次にまた別の部分が動くようになる。
あくまで感覚的にですが、そんな感じです。


順番にやるから技術や知識(体系)が習得できる。
逆に、順番を間違えるから、伸び悩む。
スポーツは、筋肉痛があるので分かりやすいですが、そういうのはスポーツに限らず何でも同じですね。

2013年9月8日日曜日

間口が広いイベントも良い。間口が狭いイベントも良い。



最近、雑誌関係のイベントに参加させてもらったり、自分で開いたりしています。

その感想。
それは、本と比べて雑誌は間口が広いということ。

私は「本は読むが雑誌はあまり読まない」だったので、気づいていませんでしたが、「雑誌は読むが本は読まない」人も当然いますよね。
その分、読書会とはまた違ったタイプの人と会えるのが面白いです。

あと、雑誌は色んなことを知ることができる
雑誌は本と比べると広く浅くです。
何かに詳しくなるのは難しいけど、アンテナをのばすには良い。
例えば、漢方の「本」は買いませんが、先日雑誌の漢方特集を教えてもらって、「漢方ってもっと健康に役立てられるのではないか?」と思いはじめました。


さて、「間口が広いのが良い」という話をしてきましたが、今度は「間口が狭いのもまたOK」という話。雑誌の話は終わりです。


先日、「未来について話す読書会」というイベントに参加させてもらいました。
本の中でも、未来について書いてある本限定の読書会。
これは、間口が狭いです。
しかしこれはこれで面白い。
濃密な会でした。
間口を狭くしすぎると人を選びそうなので、今までテーマを決めた読書会をしたことは無いのですが、テーマを決めることでかえって「面白そう」なイベントになって、人が来てくれるというのもありそうです。

ということで、結論としては、
間口を広くするのもあり。
間口を狭めるのもあり。
やっぱり、いろんな会を開いたり参加したりすると、参加しただけの発見はあります。

今度は、テーマありの読書会をしようかなあ。 

ベンチャーのスピード感ってすごい 不格好経営―チームDeNAの挑戦(南場智子)



マッキンゼーのコンサルタントを経て、DeNAを創業した南場智子の自伝(創業記)。

ベンチャーのスピード感がよくわかる本です。

例えば、

・ 会議で決めたことは、翌日システムに実装する
・ モバオクは3ヶ月で作った(しかも3人月で)

など。
私が勤めているのはエスタブリッシュメント(確立された)な企業なので、ここまでのスピード感が求められることはありません。(出来上がっている分、スピード感よりも、コストカットが重視されることの方が多いと感じます)。

きっと、このスピード感は人を選ぶでしょうね。
凄く充実を感じるか、すぐ振り落とされるか、どちらかになりそう。

実際、著者もベンチャー向きの人とそうでない人がいる、ということを言っています。

きっと、ものすごい負けず嫌いであったりとか、心的なエネルギーが強い人が良いのでしょう。


印象的なのは、社内のダイエットコンテストの話(6ヶ月で何%体重を減らせるかの勝負)。
計測前日から完全脱水し、夜にはサウナに入り、朝には浣腸をしてフラフラになりながら勝負する人たちが描かれています。
こんな、何につけても情熱をもって取り組める人たちが集まっていたからこそ、創業して、十数年で球団をもてるレベルの会社に成長したのでしょうね。


ただし、南場智子が「ベンチャー向きじゃない」と思った人でも、DeNAで大活躍した事例もあるので、簡単に向き不向きを判断してもいけないようです。




本書の後半は、そんな社員への感謝があふれており、感動します。
涙もろい人は、家で読みましょう。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

その他メモ

・ 優等生はベンチャー向きじゃない
・ 今仕事がうまく言っていない社員も、カチッと何かが符合すれば見違える可能性もある
・ 買ってもらえなかった時にどれだけいい笑顔が見せられるかが勝負
・ 「大前研一に電話で15分間罵倒される権利」は、ビッダーズで約7万円で落札された。

2013年9月3日火曜日

これだけやってもカツカツなのかよ - 「最高の授業」を、-世界の果てまで届けよう(税所篤快)


一流講師の授業を世界中の僻地に届け、貧困層の教育改善に取り組む活動家、税所篤快(さいしょあつよし)の著書。

「社会起業家」の一種と言えるかもしれませんが、ビジネスとしてはまだうまく行っていないので、本人的には「社会起業家」では無いようです。


この人、1989年生まれ。
若い。


ものすごい若さと行動力で、未開の地で、一歩一歩プロジェクトを何とか形にしていく。
まずはバングラディッシュ、次には中東、そしてルワンダ、パレスチナ。
この「若さ」と「行動力」には、この本を読んだほとんどの人が、感動し、刺激を受けるでしょう。
それがこの本の一番面白いポイントだと思います。



ただ、みんなと同じことを書いてもつまらないので、感動ポイント以外で、気になったことを1点書きます。

それは、「これだけやっても職員の生活カツカツなの?」ということ。

この著者、そして周りで活動している人たち、きっと優秀なんだと思います。
DELL、その他のマイクロファイナンスを使って、それなりに資金調達は出来ているようです。
それなりに成果も出している。
しかし、職員の生活費を満足に払えるレベルではない
だとしたら、学生とか、未婚の人とか、ごく限られた人しか活動できない団体だと言うことになってしまいます。
この著者自身も、学生で実家に住みながら活動したから成り立ったと書いてあります。
社会起業家って、ここまで厳しい世界なのか。
まあ、まだビジネスレベルまで行っていないということなのでしょうが。
(本当に僻地でビジネスをするのは大変そうですね。そもそもビジネスにしたいという気があまり無いのでしょうか)。
それにしても、もうちょっとこういう人たちに金が入るようにしてあげたいな、と思いました。
ひとまず、マイクロファイナンスで、数千円融資してみようかな。





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
メモ

■ 「試しに色々やってみる」は、失敗する経営者
■ プロモーションでは、はじめの1%を見てもらうために全力を出せ
■ サムスンはアフリカにかなりの影響力を持っている


2013年9月2日月曜日

【雑誌】 雑誌の海外特集をよんで、旅行先を決めよう - BRUTUS (ブルータス) 2013年 9/15号



BRUTUS最新号のニューヨーク特集、面白かったです。
雑誌の海外特集は好きです。
昔「PEN」という雑誌のロンドン特集に刺激され、ロンドンに行ったこともあります。


雑誌の海外特集がおもしろい理由は、次の2点。


1.写真・絵が多くて、イメージがわきやすい
2.旅行ガイドと違って、面白いことだけにフォーカスしている


順に説明します。



1.写真・絵が多くて、イメージがわきやすい

これは説明するまでもないかもしれません。
グラフィカルなのは、雑誌の特徴の一つ。
文字だけで語られるよりも、写真や絵がある方が当然イメージがわきます。
特に食べ物の写真をいっぱい見ると、「行ってみたい!」という気持ちになるわけです。
今回は、以下の、ハンバーガー、ドーナッツ、ピザの写真にやられました。





2.旅行ガイドと違って、面白いことだけにフォーカスしている


グラフィカルなのが良いならば、旅行ガイドにも写真がいっぱい載っているが、それではダメなのか?
という疑問が出てくるかもしれません。

もちろん旅行ガイドも面白い。
しかし、旅行ガイドは、どうしても網羅的になるので、面白い部分が薄まります。
旅行ガイドで、あるエリアの情報がものすごく薄かったり、あるエリアの地図は無い、なんてことは許されないから仕方ないですけど。

その点、雑誌は網羅的である必要が無いので、面白いことにフォーカス出来る。
旅行には役立たない記事もたくさん載せられる。
それがかえって、人を旅行に行きたい気分にさせるのかもしれないです。


ということで、以前「雑誌は、やりたいことを増やすのに最適なメディア」だと言いましたが、行きたい旅行先を増やすのにも最適です。





【統計】 若手ビジネスマンにお勧めの統計本 - 「それ、根拠あるの?」と言わせない データ・統計分析ができる本(柏木 吉基)

【統計】 若手ビジネスマンにお勧めの統計本 - 「それ、根拠あるの?」と言わせない データ・統計分析ができる本(柏木 吉基)




引き続き、統計本の紹介です。
先のエントリに引き続き、これも初心者向けの1冊。
特に、ビジネスマンとしての経験が浅い、若めの方にお勧めです。

この本の良いところは、「統計をビジネスの中でどう使うか分かる」ということ。

例えば・・・

■ 統計分析の究極的な目的は、費用対効果の高い投資を見極めること
■ 仮説を構築して、それを証明するためにデータを使いなさい
■ 外れ値(極端なデータ)は、判断を狂わせる原因になるから、必要に応じて取り除きなさい

みたいなことが書いてあり、統計学をどうビジネスで使うかよくわかります。
手っ取り早く統計やデータ分析を仕事に活かしてみたい方にお勧めです。

尚、統計学の知識としては、浅いレベルにとどまっています。
ビジネスへの応用についても、高度な話は出てきません。




2013年9月1日日曜日

【統計】 数学を忘れた(or苦手)でもOK - 「完全独習 統計学入門(小島 寛之)」

先のエントリで書いたように、必要に迫られて、統計学を基礎から勉強しています。

せっかく何冊か本を読んだので、初心者のガイドになるよう、シェアしていきましょう。

尚、私の専攻は文系で、数学はだいぶ忘れた状態からのスタート。
この状況で役立った本を紹介していくことになります。
(数学がいまでも大丈夫な人は、私とは別のルートで統計学を学ぶことをお勧めします)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


では本の話。
この統計学の教科書、すっごく分かりやすい。
数学を覚えていない人が1冊目に読む統計学入門としては、強くこれをお勧めします。

細かいことは大胆に省略しています。
そのせいか、確かに、他の入門書に比べてもかなり分かりやすいです。


■ 統計学の最重要概念は「標準偏差(Standard Deviation)」
■ 標準偏差 = バラツキ = リスク
■ 統計学の慣例として、上下2.5%のデータは特殊だと見なす

この重要ポイントが整理できただけでも、この本を買ったかいがありました。

統計学に詳しい人からみると、細かいことを省略し過ぎなのかな?
それに、言い回しも「統計学」的ではないことも気になりそうです。

しかし、詳しく統計学を学ぶための第一歩としては、良いのではないでしょうか。
本質がよく押さえられているし、統計学を知らない人にも分かりやすい言い回しで捉えられるので。


ドサクサ覚悟なら出来ることが増える - ギリギリセーーフ―生きのびる53の方法(中谷彰宏)


私、どうしても余裕を持ったきれいな生き方を目指してしまうのですが、ドサクサ覚悟・ギリギリセーフでOKと思う方が出来ることは増えますね。

例えば・・・
今の力では出来ない(or イメージがわかない)仕事をアサインされても、ドサクサの中で、ギリギリ目標達成できることが多い。
(達成できない時もあるけど)

ドサクサという環境が能力を100%以上引き出してくれるという面は侮れないです。
これに対して、余裕を持った生き方をしようとすると、どうしても脳や身体の80%くらいしか使わないことになってしまう。

わざわざ自分のパワーを100%以上引き出したくない人もいるでしょうが、これからは、どうせドサクサの多い時代という気もします。
革命までは起きなくとも、社会の構造はどんどん変わっていくでしょう。
先のエントリに書いたように、あらゆることのレールが無くなっています。
よくわからない仕事、よくわからない状況が、次々自分に降りかかってくるのです。
「よくわからない状況を何とか打開する力(あとメンタリティ)」みたいなものも、ますます必要になってくると想像しています。
(念のため、「ちゃんとものごとを順序立てて進める力」が今後不要になる訳ではないです)

ではどうすれば、そんな力が身に付くのか。
結局は、自分で日々変化を起こし、新しいことに首をつっこみ、少しずつ慣れていくしか無いのかな。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
メモ

■ 生き残るためにはドサクサ力(りょく)
■ アクシデントの数だけ自信がつく
■ 歴史上の偉人はみんな「どうかしている」
■ イライラしたら、「期待していた」ということ
■ 最初から楽しそうな仕事は、あとから怪しくなってくる





【統計学を学んでみた】 全てのものごとにはバラツキがある



会社で統計学が必要なので学んでいます。
結構使える考え方あります。

統計学の基本的な考え方の一つはこれ。
「全てのものごとにはバラツキがある」

例えば製造業。
同じように作ったつもりでも、品質の良い物と悪い物が出てくる。
そこで、製造業ではそのバラツキを押さえて、常に安定した物を作るために統計を使います。


そして私が最近思ったのは、製造業に限らず、人と会う様々なシーンでバラツキってものがある、ということ。

・ 人間の行動
・ イベントの盛り上がり
なども、バラツキがあるんですよね。

完全に一貫した人間はいません。

こう思うと、1回嫌なことを言われても、
「これはバラツキの一種で、普段はもっといい人なのかも?」

一回イベントがうまくいかなくても
「これもバラツキの一種で、今度は逆に成功するかも」
と考えられるようになりました。

そして実際そうなることが多い。

偶然の結果に対して、一喜一憂しないというのは良いことです。

この他にも、統計学を学んで使えると思った考えがいくつかあります。
それはまた今度。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

尚、統計学に興味がある方、以下の本から入っていくのもなかなか良いと思います。
統計学のことが一から分かる、という内容ではないですが、統計学の良さが分かります。



選択肢は増えたが、選択肢を活かせない人も多い - 「婚活」症候群 (山田 昌弘, 白河 桃子)


広がったはずの人生の選択肢を活かせないまま、従来の普通と見なされていた人生を送ることも難しくなっている(山田昌弘)



<要約>

「○活」という言葉は、人生のイベントの選択肢が多くなったことを象徴している。

例えば

「終活」 ・・・ 死ぬための活動(死に方が多様化しているから考える必要がある)
「妊活」 ・・・ 妊娠のための活動(晩婚化により自然妊娠する人が減っており、妊娠の仕方が多様化しているため、妊娠の仕方を考える)

そして、結婚も同じで1本のレールが無くなり、多様化してきている

今婚活をしている世代は、結婚に対して次のような共通のイメージを持っている。(著者は「昭和婚」と呼んでいる)
・ 20代前半で結婚し
・ 終身雇用の企業に勤める(つまりサラリーマンの)夫が家計を支え
・ 妻は専業主婦になるか、補助的に収入を得る
しかし、このような結婚が出来る人は少なくなった。
まずはこの結婚観を修正して、二人で協力し合えるような結婚をしなさい。


<感想>

なるほど、なににつけても
きれいなレールはどこにも無い。
選択肢は増えたが、選択肢を活かせない人も多い。
そうかも知れないです。

スマートな人は、レールが無くなろうが、自然に選択肢を活かせるのでしょうが、(私を含む)不器用な人は、高速で試行錯誤しながら進むしかないと思います。


自分なりの明るい未来を想像できるか?


「これからの未来の話をしよう読書会」というイベントに参加しました。
未来について書いてある本を紹介し合うという会です。
面白かったです。

一番気になった話題は、「自分なりの明るい未来を想像できるか」が重要、という話。

時代のせいなのか、偶然なのか、会の中ではあまり明るい未来の話は出てきませんでした。
これから社会全体が明るくなるというのは、想像しにくいのでしょうね。
少なくとも、私が子どもの頃考えていたような「明るい未来」は来ないでしょう。
でもそれは仕方ないことだと思います。
私が子どもの頃とは時代は変わったのですから。

時代は刻一刻変わっているのだから、未来像も修正する必要がある。
その未来像の中で、自分なりに楽しく生きられるかもちゃんと考える、ということが重要なんだろうな。


尚、未来について書くというのはエネルギーがいることなのか、小手先で書かれた本は無く、大作・力作ばかりが登場する、かなり密度の高い会でした。