2013年9月21日土曜日

【非オススメ】見せかけの正義の正体-この国で起きている本当のこと2013(辛坊治郎)



これは「非オススメ本」、つまり私としてはダメだった本です。
非オススメ本を通して言えることもあるし、皆様の地雷よけにもなるのでご紹介します。


この本、原発、格差、貧困、領土などの社会問題を論じることを通して、日本社会の悪いところを暴いています。
1つだけ本書をほめるとするなら「日本社会のダメな構造がよくわかる」ということです。

しかし、なんだか読んでいてイライラしてくる本でした。
イライラしている人の文章を読むと、イライラが移ります。
あくまで印象ですが、この著者は怒りを原動力として本を書いているのではないかと思います。

とにかく日本社会のダメなところを暴く。

・ 原子力発電所ゴミの処理が解決していないことを暴く
・ 日本のメーカーの競争力を奪っているのは役所だと暴く

など

どうダメかは分かりましたが、とにかく暴いて暴いて、それで終わり。
「ではどうするか」という話が出てこない。
暴くのも大切でしょうが、「ではどうするか」という建設的な話も1冊の本の中に入れてほしい
そうでないと、読んでいる方も段々気分が悪くなってきます。
(もしかすると、これは著者がテレビ等で鍛えた、読者を煽る技術なのでしょうか?)


面白い小説を読んで心を動かされるのは良いですが、時事解説を読んで必要以上に怒りを煽られるのは嫌
だいたい、自分が住んでいる日本のダメなところを次々指摘されるだけなんて、あまり気分の良いものではないです。

時事解説、最初に手を出すならまず池上彰が私のオススメ。
池上彰は必要以上に読者の怒りを煽るような書き方はしません。



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