2013年9月3日火曜日

これだけやってもカツカツなのかよ - 「最高の授業」を、-世界の果てまで届けよう(税所篤快)


一流講師の授業を世界中の僻地に届け、貧困層の教育改善に取り組む活動家、税所篤快(さいしょあつよし)の著書。

「社会起業家」の一種と言えるかもしれませんが、ビジネスとしてはまだうまく行っていないので、本人的には「社会起業家」では無いようです。


この人、1989年生まれ。
若い。


ものすごい若さと行動力で、未開の地で、一歩一歩プロジェクトを何とか形にしていく。
まずはバングラディッシュ、次には中東、そしてルワンダ、パレスチナ。
この「若さ」と「行動力」には、この本を読んだほとんどの人が、感動し、刺激を受けるでしょう。
それがこの本の一番面白いポイントだと思います。



ただ、みんなと同じことを書いてもつまらないので、感動ポイント以外で、気になったことを1点書きます。

それは、「これだけやっても職員の生活カツカツなの?」ということ。

この著者、そして周りで活動している人たち、きっと優秀なんだと思います。
DELL、その他のマイクロファイナンスを使って、それなりに資金調達は出来ているようです。
それなりに成果も出している。
しかし、職員の生活費を満足に払えるレベルではない
だとしたら、学生とか、未婚の人とか、ごく限られた人しか活動できない団体だと言うことになってしまいます。
この著者自身も、学生で実家に住みながら活動したから成り立ったと書いてあります。
社会起業家って、ここまで厳しい世界なのか。
まあ、まだビジネスレベルまで行っていないということなのでしょうが。
(本当に僻地でビジネスをするのは大変そうですね。そもそもビジネスにしたいという気があまり無いのでしょうか)。
それにしても、もうちょっとこういう人たちに金が入るようにしてあげたいな、と思いました。
ひとまず、マイクロファイナンスで、数千円融資してみようかな。





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メモ

■ 「試しに色々やってみる」は、失敗する経営者
■ プロモーションでは、はじめの1%を見てもらうために全力を出せ
■ サムスンはアフリカにかなりの影響力を持っている


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