マッキンゼーのコンサルタントを経て、DeNAを創業した南場智子の自伝(創業記)。
ベンチャーのスピード感がよくわかる本です。
例えば、
・ 会議で決めたことは、翌日システムに実装する
・ モバオクは3ヶ月で作った(しかも3人月で)
など。
私が勤めているのはエスタブリッシュメント(確立された)な企業なので、ここまでのスピード感が求められることはありません。(出来上がっている分、スピード感よりも、コストカットが重視されることの方が多いと感じます)。
きっと、このスピード感は人を選ぶでしょうね。
凄く充実を感じるか、すぐ振り落とされるか、どちらかになりそう。
実際、著者もベンチャー向きの人とそうでない人がいる、ということを言っています。
きっと、ものすごい負けず嫌いであったりとか、心的なエネルギーが強い人が良いのでしょう。
印象的なのは、社内のダイエットコンテストの話(6ヶ月で何%体重を減らせるかの勝負)。
計測前日から完全脱水し、夜にはサウナに入り、朝には浣腸をしてフラフラになりながら勝負する人たちが描かれています。
こんな、何につけても情熱をもって取り組める人たちが集まっていたからこそ、創業して、十数年で球団をもてるレベルの会社に成長したのでしょうね。
ただし、南場智子が「ベンチャー向きじゃない」と思った人でも、DeNAで大活躍した事例もあるので、簡単に向き不向きを判断してもいけないようです。
本書の後半は、そんな社員への感謝があふれており、感動します。
涙もろい人は、家で読みましょう。
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その他メモ
・ 優等生はベンチャー向きじゃない
・ 今仕事がうまく言っていない社員も、カチッと何かが符合すれば見違える可能性もある
・ 買ってもらえなかった時にどれだけいい笑顔が見せられるかが勝負
・ 「大前研一に電話で15分間罵倒される権利」は、ビッダーズで約7万円で落札された。
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